20. 国際結婚と現地就職
更新日: 2011-10-17
今回は国際結婚と現地就職をテーマに書きたいと思います。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、日本人がオーストラリアへ移住する理由の第1位は結婚やパートナーとの関係によるものです。海外旅行やワーキングホリデー、語学留学などがこの10年~20年で飛躍的に身近になり、それと比例するように国際結婚の数も激増しました。
そうなると、オーストラリアで就職をする方も増えるわけですが、日本人に限らず、移住者が増えていることに対して、就職口も同様に増えている、というわけではないので、就職競争は非常に厳しくなってきています。特に結婚などをきっかけにオーストラリアに移住した方の就職が極めて難しくなっているのが事実です。要因は幾つかあるのですが、大きなものは次の2つです。
1. 英語力
2. 日豪での実務経験
今さら言うまでもありませんが、英語はオーストラリアの就職では当たり前です。
殆どのオーストラリア永住権にはビザ申請時にIELTSスコアが求められているので、それまでには相応の英語力を身につけなければなりません。ですが、唯一と言っても良い例外が、パートナーや配偶者関連のビザです。これらのビザは現在のところ、英語力を証明する必要はありませんので、極端なケースでは、一切英語が話せなくてもビザは取れてしまいます。
(さすがにそれでは普段のコミュニケーションに困ると思いますが・・・)
ですが、ビザが取れることと、オーストラリアで生活し、仕事をしていくことは全く別の話です。結局のところ、英語だけは日々の努力の中で習得いただくものですので、皆さんに頑張ってもらうしかありません。
2つめの日豪での実務経験については、日本での実務経験はあるものの、それがオーストラリアではなかなか評価されないために就職で苦戦するケースの主な原因です。
例えば、日本で国内営業としてバリバリやってきた方がいるとします。
この方がオーストラリアに移ってきた際に国内営業の人材として多くのローカル企業から求められるかと聞かれれば、残念ながら答えは「NO」なのです。
オーストラリアでの国内営業に必要なのはネイティブレベルの英語力や客先のオージーと分かり合える話のネタです。これまでの営業経験が通じないとなると、この方のキャリアはゼロに等しくなってしまいます。
しかも、このことは職種だけではなく、業種にも当てはまります。
日系企業がまだオーストラリアに進出していない業界や、その街の特徴(例: メルボルン=製造業、パース/ブリスベン=資源系)とは異なる業界のご経験をお持ちの方には、必然的に未経験の業界で仕事を探していかなければならない状況となります。これまでの業界知識や経験が通じない状況での就職活動は、やはり一筋縄ではいきません。
国際結婚の増加は日本人の国際化に繋がり、日本にとっても利益のあることです。
しかし、その一方では海外就職の難しさがあります。移民の就職はオーストラリアをはじめ、移民大国の社会問題の1つですが、まずは配偶者やパートナーの方に外国人の現地就職の難しさや、相応の時間が掛かるということを理解してもらうことが何よりも大切です。
また、現地就職に向けて、語学力を向上させる、学校で専門知識や資格を身につけるなど、「急がば回れ」が最終的には近道となることも多く、困った時には、いつでもお気軽にご相談頂ければと思います。
スタッフソリューション・オーストラリア メルボルン支店
「語学留学」から将来のキャリアを見据えた「大学(院)やTAFE留学」、卒業後の「ビザコンサルティング」、オーストラリアでの「就職・転職」までの総合キャリアコンサルティングをメルボルンをはじめ、シドニー、ブリスベン、パース、アデレード、ゴールドコースト、ケアンズの全豪7都市で展開しています。

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