キーワード1 「オーストラリアの就職市場」
更新日: 2011-01-17
初めまして。スタッフソリューション・オーストラリアで人材コンサルタントをしています楠本岳と申します。
今回より「オーストラリアで働く」をテーマにコラムを書いていきますので、どうぞ宜しくお願いします。
さて、まずは簡単に弊社のご紹介ですが、弊社は「語学留学」から将来のキャリアを見据えた「大学(院)やTAFE留学」、卒業後の「ビザコンサルティング」、オーストラリアでの「就職・転職」までの総合キャリアコンサルティングをメルボルンをはじめ、シドニー、ブリスベン、パース、アデレード、ゴールドコースト、ケアンズの全豪7都市で展開しています。
「留学」は決して「留学する」ことが最終ゴールではなく、留学後のキャリアに必ず繋がっていきます。
また、「キャリア」と言っても「就職する」ことが最終目標ではありません。
一旦、仕事に就いたら、今度はその経験を通じて理想の自分像に近づけていきたいと思うかもしれませんし、仕事を通じて何か日本や世界に対して貢献したいという更なる目標を持つかもしれません。
また、そういった未来のキャリアに対して、越えなければならないハードルがあることも事実です。
例えば、オーストラリアで働くなら、英語力やビザなどがあります。弊社は皆さんと一緒になって、これらの問題を1つ1つ解決しながら、キャリアの実現をお手伝いしています。このコラムもそんな解決方法の1つとして、皆さんのお役に立てば嬉しい限りです。
さて、前置きが長くなりましたが、第1回のキーワードは「オーストラリアの就職市場」についてです。
オーストラリア国内の日本人の主な就職先としては大きく分けると次の3つです。
1) 日系企業
2) 豪州企業 (日本や日本人向けにビジネスを展開しているところが中心)
3) その他 (日系以外の外資系企業など)
業界は商社や金融、メーカー、IT、旅行、通信、公的機関、教育関連、飲食やホテルなど多岐に渡り、都市によってもその特徴があります。
例えば、オーストラリアの経済中心地であるシドニーは金融機関やサービス業が強く、メルボルンには自動車メーカーをはじめ、製造業が多く集まっています。また、ブリスベンは石炭、パースは鉄鉱石や天然ガスなどの資源が豊富な土地柄もあり、資源関連の企業が集中しています。
更にはケアンズやゴールドコーストを含め、全都市に共通するのが教育業界の充実です。
移民法変更などの影響は受けるものの、教育業界はオーストラリアの一大産業であり、今でも様々な教育機関で日本人が求められています。
特に昨今の「国内引きこもり」傾向の強い日本から集客をする為にマーケティングや営業に長けた人材が重宝されています。
マーケティングや営業の他に需要の多い職種は貿易事務、秘書、経理/会計、エンジニア、ITスペシャリストなどがあります。
採用の傾向としては、オーストラリアでは同じ業界や職種での実務経験を重視する傾向がとても強く、未経験の業界、職種にチャレンジしたい人には非常に厳しい状況です。これは日本のように十分な引継ぎ期間が無いことや、1人で2~3役をこなせるオールラウンダータイプの人材よりも1つの業務に特化した専門家タイプが多い為、周囲の同僚が仕事を教えられないという背景が影響しています。
また、日本人だけではなく、海外就職する外国人には必ずついて回る、ビザと語学力というハードルがありますので、それらは事前に取り払えるよう準備をすることが大切です。
ハンデを1つでも抱えている限り、それを補って更に余りあるだけのより高度で専門的な経験や知識が求められます。
簡単に言えば、現地のオージーを取るよりも「あなた」を採用することに企業側がメリットを感じることが出来れば良いのですから、その為のマイナス要素を減らし、プラス要素を出来る限り増やして下さい。
いまや、日本人が日本で就職することさえ、とても大変な時代となりました。
それでも、決して日本での就職より海外就職が簡単なんてことはありません!
苦労せずに海外就職出来るはずもなく、ちょっとやそっとのことで挫けていては絶対に実現できません。
日本を飛び出して海外就職を志すかぎり、日本での何倍もの行動力と勇気、根性を携えて就職活動に挑んで下さい。
もちろんそれだけで海外就職が出来るわけではありませんが、行動力や根性、やる気という面が無ければ何も始まりません。
そして、そんな気概を持った人が1人でも多く、オーストラリアで活躍してもらえるよう、これからもコラムを通じて応援していきたいと思っています。
スタッフソリューション・オーストラリア メルボルン支店

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