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ロイヤル・アーケード

オーストラリア・ナショナル・トラストでもあるアーケードは必見!

2009年6月28日掲載

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The Royal Arcade

 メルボルンにあるアーケードの中でも最も古いアーケードの一つである“The Royal Arcade(ロイヤル・アーケード)は1870年にオープンした。アーケードのデザインはコンペティションにより、サウス・メルボルン市庁舎(South Melbourne Town Hall)などのデザインも手掛けているチャールズ・ウェブ(Charles Webb)によるデザインを採用し、そのドーム型のアーケードは現在も健在。そのクラシックなデザイン(ルネッサンス様式)は、観光客だけでなくメルボルンの人々にも親しまれている。

 

 バーク・ストリート(Bourke Street)とリトル・コリンズ・ストリート(Little Collins Street)を結んでおり、ロンドンで1708年に建造された建物をモデルに設計され、1869年に着工、1870年に開業している。2002年から2年間にわたる大改造により、洗練されたデザインが際立ち、また歴史を感じさせる重厚感が増した。天井から注がれる優しい太陽光が、アーケードの中を明るい雰囲気にしている。アーケード自体がナショナル・トラストとして指定されているのも納得できる。

 

 アーケードの人気の一つとして挙げられるGaunt's Clock、そして時計の両側に立つ“ゴグ(Gog)”と“マゴグ(Magog)”の二人の巨人がいる。15分ごとに鐘をならして時を知らせてくれる彼らも、アーケードがオープンした当初から、その役割を果たし続けている。

 

 ジュエリーや高級ブティックのお店などももちろんだが、カフェやチョコレート専門店'Koko Black'、マトリョーシカの専門店'Babushkas'、1978年からロイヤル・アーケードで営業をしているユニークなゲームを集めたお店の'The Game Shop'などバラエティに富んでいる。そして魔法や魔術専門店'Spell'はこのロイヤル・アーケードの中でも一番ユニークなお店だと言える。パーティ・グッズのような冗談ではなく、真剣に魔法グッズや魔術に関する商品を取り扱っており、品揃えも豊富。ショー・ウィンドウだけを覗くだけでも一見の価値あり!

 

 シティに出かけるときは、ぜひロイヤル・アーケードにもお立ち寄りを。二人の巨人が出迎えてくれるだけでなく、ヨーロッパの国にいるかのような心地が味わえる、とても落ち着いた雰囲気のアーケードが人々を待っている。


The Royal Arcade
URL:http://www.royalarcade.com.au/
住所:335 Bourke Street, Melbourne VIC 3000
TEL:(03) 9670 7777 (Kliger Wood)

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