ゴールドラッシュの面影を残すメルボルン市庁舎
MELBOURNE建物図鑑
【2011年11月24日掲載】
メルボルンが正式に「町」としてデビューしたのはゴールド・ラッシュの最中、1842年12月のこと。その後、1854年になってこのメルボルン市庁舎が完成しました。1925年に起きた大規模な火事によって、市庁舎内にあるパイプオルガンを含めた建物一部が損傷を受けるものの、さらに増築も兼ねて再建されました。
スワンストン・ストリートとコリンズ・ストリートの交差点に立つこの市庁舎はまさにメルボルン建築の顔。デザインはメルボルンで当時活躍していたジョセフ・リードによるもの。彼はこの市庁舎のほかにも、州立図書館、ロイヤル王立展示館などのデザインを手がけている。
普段から管弦楽やジャズのコンサートが催されているほかにも、メルボルンで年中を通して行われているフェスティバルやイベントのために使われることも多く、美しい館内の建築を見れるチャンス。ぜひラインナップをチェックしてみて。
▲市庁舎のシンボルであり、メルボルンの市内でもひときわ美しく目立つ時計塔。なんと時計の直径は2.44mもあるそう。
▲1900年代の雰囲気を今も伝えている外観。古いトラムが通るときには昔のメルボルンの風景を思い浮かべることができる。
▲夜にはバルコニーにドレスアップした人たちの姿も見えて一層壮観。
▲市庁舎のなかにあるオーディトリウムには9,568本のパイプを持つパイプオルガンがあるそうだ。
メルボルン市庁舎(Melbourne Town Hall)
90-120 Swanston Street, Melbourne
Ryo
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