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過激なパフォーマンスならこれだ!!

電撃ネットワーク、メルボルンで公演

2010年3月23日掲載

メルボルン・コメディ・ フェスティバルの招きで、かの過激パフォーマンス集団、電撃ネットワーク(Tokyo Shock Boys)が
3月23日から28日までアートシアターで公演した。

電撃ネットワークは、1990年結成。自らの肉体を使った過激な演技で知られるパフォーマンス集団。
海外では「Tokyo Shock Boys」の名前で知られている。
最初の海外公演はオーストラリアで16年前。
今回、オーストラリアは6年ぶり7回目の公演となった。

 
23日の公演前にGo豪メルボルンで単独インタビューを行った。

Q.  久しぶりのオーストラリア公演ですね。公演スケジュールを見ると過密スケジュールですが大丈夫ですか。

A. 今回の訪問で、物価、特に酒とたばこの値段が上がっていることに驚きました。
      現在、日本での公演は、1カ月3-4回程度。年間40-50ステージ。
   今回のツアーでは22ステージするので日本での年間の半分をこなすことになります。
   最近の海外公演は、1週間程度が多いので、今回の1ヶ月半のツアーはかなり長い方です。

   最初にメルボルンに来た際には、イタリア人街のライゴン・ストリートの小さなお店で公演したのを覚えてます。

Q. オーストラリアのファンは、どうですか?

A. オーストラリアの観客はコメディが好きなので、乗せられる形で予想外のネタに走ることがあります。

    また過激な芸がメインでやるのではなく、話術での芸が中心。
    過激なパフォーマンスがオーストラリアで受けるとは思っていません。
    今回もコメディ・ショーとして呼ばれているし、会話での面白さを追求しています。

    オージーが演じるお笑いのステージを見ていますが、最近では、オージーのコメディの英語がわかるようになってきました。
    我々の場合も笑いを取るのは、過激なショーではなく言葉ですね。

    余裕が出来てきたせいか、こちらの人に合わせたショーや演出ができるようになってきました。
    基本的には、日本で考えた筋書きに沿って演じ、激しい出し物が後半に出てくるように仕組んであります。

Q. 海外公演によく行かれると思いますが、国による違いはありますか?

A. 国民性がそう簡単にわかるとは思っていませんが、オーストラリア人の頭は柔らかいと感じます。
      オーストラリアで演じるのは楽しいですね。

Q. オーストラリアの国内での差はありますか?

A. オーストラリアの中では、それほど差はありません。日本の国内程度の違いでしょう。

  日本では老人ホームなどいろんなところで演じます。
  スタイルというか顔をふたつみっつ持っていると思ってます。

  日本では過激過ぎるのか、テレビからのお呼びはあまりありません。
  オーストラリアでは国民性の違いなのかテレビ出演が多いですね。

  我々をさむらいの格好をした野蛮な人と思っているのかな。

Q. 観客は電撃ネットワークを日本人だと思って見ているのでしょうか?

A. もちろん日本人だと思っています。

  観客は、日本人なので、さむらいを見たいと思っているでしょう。
  我々も中国人はカンフー、タイ人ならムエタイを見たいと思うのと同じです。

  “日本の恥、世界の恥、Tokyo Shock Boys”
  これがキャッチフレーズかな。

  日本の伝統芸能はきれいですが、我々は、きれいな芸ではありません。

Q. 自分たちをどう思いますか? コメディアンですか?

A.   汚い芸をやることで有名なダーティサンチェスとは一緒ではない。(強く断言)
      そういうのを見世物にはしていません。
      自分たちが出来る芸というかパフォーマンスをやっています。

      始めのうちは、がまん大会(Endurance Game)と云われました。
      最近はそれが当たっていると思っています。

      コメディアンかどうかについては、メンバーによって違いますね。
      旦那君は、コメディアンだと思っています。
      コメディアン、大道芸、パフォーマー、ミュージシャンなどであり、どこにも収まらないところが面白い。

      踊りあり、音楽あり、ロックンロラー。自分のことをマイケル・ジャクソンと思っている人もいる。(ギューゾーさんのこと)
      オーストラリアの人々や、日本人に実際のステージを見て感じてもらいたい。

     我々のは、ばかくさい芸だと思う。

     今回のチケットの値段は、$50-$65.
     数年前は$30ほどであったので、ずいぶん値上がりしたというか・・・。

   今回は、メルボルンではアートセンターでやるが、シドニーではオペラセンターで演じました。
     芸術シアターでやることには、感慨もあります。 

電撃ネットワークの今回の公演
3月24日~28日まで
水-金 午後8時半スタート。
土-日 午後5時スタート
公演時間:1時間20分。
場所:Arts Centre, Playhouse
100 St Kilda Road, Melbourne
値段:
Prices
Fri-Sun Premium $67
Fri-Sun A Res $65
Fri-Sun A Res Conc & Grp $55
Fri-Sun B Res $50
Tue-Thu Premium $62
Tue-Thu A Res $60
Tue-Thu A Res Conc & Grp $52
Tue-Thu B Res $50

公式Web コメディフェスティバル 


電撃ネットワーク公式サイト

写真 右から南部虎弾(なんぶとらた)
リーダー格。
最も過激な技を持つ不死身の怪人。

三五十五(サンゴジューゴ)、
話術がうまい。司会役。

ダンナ小柳
今回は、お尻芸を演じた。

ギュウゾウ
今回は、マイケル・ジャクソンを演じて大うけ。
絶妙な英語で観客から大拍手。

ここにはいないが音楽担当のDJ. Genjiも欠かせない。

撮影データ
Canon EOS 5D MarkⅡ絞り優先AE スポット測光 絞りF2.8 1/250秒 ISO感度 6400 AWB 画質圧縮率 JPEG
レンズ EF70-200mm f/2.8L IS USM
撮影:板屋雅博


 

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