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世界最大級のバグパイプ演奏

アンザックデー最大の見どころはこれだ。

アンザックデーの最大の見ものは何と云ってもバグパイプバンド。
軍隊、警察、学校、地域などビクトリア中からバグパイプバンドが30団体以上が参加している。

メルボルンのアンザックデー、バグパイプパレードは、実は世界最大級のバグパイプ楽団の共演だ。

発祥地、英国、スコットランド、軍隊の正式楽団に取り入れられているアメリカに続いて、オーストラリアはバグパイプが盛んな国。
その中でもビクトリア州は、最も多くのバグパイプ楽団が集結している。

バグパイプは、起源が古く多品種に分かれるが、現在、良く見ることが出来るのは、英国スコットランドの中のハイランドで改良されたハイランド・バグパイプと呼ばれるもの。
ハイランドの本拠地エジンバラで開かれるバグパイプ大会Royal Edinburgh Military Tattooを除けば、メルボルンのアンザックデーのバグパイプの共演は、世界最大規模。
しかも順番に行進して来るので、バグパイプの音色に浸っていたいなら、メルボルンのアンザックデーに優るものはない。



その歴史は古くギリシャ、ローマの時代に始まっている。
ヤギの皮で作った袋から空気が抜ける際に発する音をベースとしている。
ギリシャ時代に地中海の植民地で発達している。
今でもメルボルンのギリシャ祭りの際に、原型に近いバグパイプを見ることが出来る。
ローマ皇帝で暴君で有名なネロもバグパイプ奏者。

起源1000年代には、広くヨーロッパ全体に広まっている。
1300年代には、英国にもバグパイプが入ってきている。
当時のバグパイプは、絵画、彫刻などで知ることができる。



アイルランドやスコットランドでは1500年代からバグパイプの演奏が盛んになる。
1700年代には、ハイランドの歴史に結びついて本格的に改良が重ねられて普及を始めた。
しかしその後、英国ではクラシック音楽が盛んになり音階が限られて、表現力が豊かでないバグパイプは次第に廃れていく。
1800年代に入ってすっかり時代の波に取り残されて行った。

スコットランドは、1707年にイングランドに併合されイギリス王国(Kingdom of Great Gritain)が成立。
1800年代に入り、勇猛なスコットランド兵が英国軍隊の中心的な存在となった。
第一次世界大戦、第二次世界大戦ではスコットランド兵は、過酷な前線に立たされて多くの人が亡くなってている。
現在でもイングランドとスコットランドに微妙なしこりがあるのも事実だ。



バグパイプが復活したのは、大英帝国の軍隊音楽に取り入れられてから。
勇猛なスコットランド兵と共に大英帝国軍の正式な軍楽隊として前線に配備された。

1800年代から1900年代にかけて大英帝国は、日の沈まぬ国として、アメリカ大陸、アフリカ大陸、中近東、アジア、オーストラリア、太平洋諸島と世界中に広大な植民地を所有した。
キルトをはいて、バグパイプを演奏する大英帝国軍は、植民地の住民や敵軍を震え上がらせた。
バグパイプは、現在は平和の象徴だが、当時は、破壊と恐怖の象徴であった。



現在でもバグパイプは、多くの英国、アメリカ、オーストラリアの軍隊で正規楽団として取り入れられている。
第二次世界大戦以降は、キルトを着てバグパイプを吹く軍楽隊が前線に配備されることはない。

メルボルンに最初に英国軍隊が派遣されたのは、1836年にウィリアム・ロンズデール大尉がシドニーのNSW植民地リチャード・バーク総督の命により派遣された際。

その後、1851年にゴールドラッシュが始まって、現在のセントキルダ通りのバラックス(豪州駐留英国軍総本部)が築かれている。バグパパイプ軍楽団が何年にメルボルンで初めて演奏したかは明確ではないが、1850年代の早期にスタートしていることは間違いない。
 

ビクトリアの主なバグパイプバンド

Australia Highlanders Pipe Band
Haileybury College Pipes & Drums
Presbyterian Ladies' College
Royal Victoria Regiment 5/6RVR Pipes and Drums
The Scots College Pipes & Drums Band
Victoria Police Pipe Band
Ringwood RSL Pipe Band

撮影データ
Canon EOS 5D MarkⅡ 絞り優先AE 評価測光 絞りF2.8 1/1250秒 ISO感度 100 AWB 画質圧縮率 JPEG レンズ EF 70-200mm f/2.8L USM
撮影 板屋雅博


 

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