My 夢 Dream-中国しょうがい者芸術団オーストラリア・ツアー
世界が注目するパフォーマンス・グループ凱旋
13 November 2010 @ Palais Theatre
北京オリンピックでのパフォーマンスや日本での多くの公演など、世界を舞台に活躍している中国しょうがい者芸術団(China Disabled People's Performing Art Troupe)がオーストラリア凱旋公演を行った。団員の全員がしょうがいを持っており、自分たちの夢の実現のために作り上げたのが、長年にわたり公演をしている『My 夢Dream』なのだ。
しょうがい者インターナショナル会議では「全世界のしょうがい者のイメージ大使」と称されているほか、2007年に「ユネスコ平和芸術家」にも指定されている。毎年10カ国以上で150公演以上をこなし、世界各国で要人を招いてのパフォーマンスは常に高い評価を得ている。民族楽器や民族舞踊、モダンダンス、京劇や手話を用いた詩の朗読など、しょうがいを持つ人とは考えられないような多岐にわたる内容が盛り込まれている。
パフォーマーには笑顔があふれ、自信に満ち溢れた顔をしているのが分かる。それは彼らが資金援助などに頼ることなく、公演による収益によって社会で自立した活躍をしているだけでなく、それぞれのパフォーマーが夢をかなえ、自らの力で生きていることに誇りを持っているからだ。また公演の中から積み立てた資金で基金を設立し、世界の調和発展に寄与する事業へ寄付を行っている。
パフォーマンスは聴覚しょうがいのダンサー20人による『千手観音』から始まる。一列に整列し、両手を使って観音様を表現するパフォーマンスは、一人一人の手の動き、角度が少しずつ異なり、寸分の狂いもない。音楽のガイドをする人の手の動きに合わせて行う見事なパフォーマンスは圧巻。ダンス、楽器の演奏など、見れば見るほどしょうがいがあるとは思えなくなってくる。
彼らは自らの夢をかなえ、日々その夢の中で生き生きと輝いている。
「すべての人の人生は、さまざまである。これはあなたには選ぶことはできない。
しかし、あなたは人生を違う角度から見ることはできる。
生のすばらしさに多く目をむけ、そして喜びと感謝のこころをもって、人生の逆境と向き合おう」
彼らのスローガンは、決してしょうがいを持つ人々だけに言えることではなく、五体満足の人々にも当てはまるのではないだろうか?
オーストラリア公演はシドニー、メルボルンのほか4ヶ所10公演が予定されており、これまでの公演でも好評を得ている。また彼らのパフォーマンスの一部がこちらで動画配信されているので、是非彼らのパフォーマンスをご覧ください。
中国しょうがい者芸術団 China Disabled People's Performing Art Troupe
URL: http://www.mydream.asia/
日本公式website: http://mydream.ne.jp/
◆オーストラリア・ツアー 今後のスケジュール
17 - 18 Nov. Adelaide Festival Hall
20 - 21 Nov. Perth Burswood Hall
23 - 24 Nov. Brisbane QPAC Concert Hall
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