[イベントレポート] 酒マッチングディナー at TAXI DINING ROOM
酒をもっと美味しく味わうために
[ 15/Mar/2013 ]
味に敏感なメルボルンの人々をひきつけてやまない「おいしいもの」。日本の酒は、その独特の繊細な味とうまみが受けて人気がある。メルボルンのダイニングシーンでも外せないものとして認知されてきている。
Taxi Dining Roomで開催された酒ディナーはMelbourne Food and Wine Festivalの一つとして開催され、参加者は約60名。ゲストスピーカーに酒マスターToshi Maedaを迎え、また酒インポーターでもあるBlack Market Sakeさんもお迎えして行われた。
5コースディナーにそれぞれ酒を合わせて楽しむ今回は、エグゼクティブシェフTony Twichettの和食にインスパイアされた絶品メニューだった。
▲(Left) Executive chef Tony Twichett
Canapés on arrival
Sake Cocktail – 「あさ開南部流伝承造り大吟醸」を使用し、柑橘系のリキュールなどを合わせたカクテル
4種類のフィンガーフードとカクテルでこれから始まるディナーへの期待が高まります。
Toshi Maedaさんのスピーチとともにディナーの幕開け。日本酒の豆知識からこれからいただく「加賀の月・月光純米大吟醸」の説明に参加者のみなさんは真剣。
Local snapper sashimi with elderflower, ginger & pear x 加賀の月 月光 純米大吟醸(石川)
ふくよかな甘みと芳醇なうまさは純米大吟醸ならでは。暑い日にキーンと冷やしてキュッと一杯が嬉しいお酒。
Sher Wagyu tartare, confit egg yolk, konbu & wasabi x あさ開 水神 純米大辛口(岩手)
ワサビがきいたタルタルはあさ開水神のピリっとした辛さにマッチしています。
Red miso broth, kingfish sashimi & wakame x 南部美人 梅酒 (岩手)
赤だしのお味噌汁に合わせるのは梅酒。梅酒は砂糖を加えず麹と梅の甘さだけを活かしたもので、素朴な味わいが好評でした。
Sichuan duck breast, red braised leg, ‘little vege patch’ greens x 李白 純米酒(島根)
鴨肉に合わせるのは酒マスターToshi Maedaもお気に入りの李白シリーズ。飲みやすく、ディナーのメインである肉を引き立てます。
Federation Squareの駐車場にあるポップアップベジパッチからその日に収穫した野菜を添えて。
White chocolate mousse, salted peanut caramel x 中野BC長久 純米貴醸酒古酒 1999(和歌山)
14年寝かせたお酒は色も味わいも日本酒とは思えない様相。甘さがしっかりしているとともにちょっぴり塩気も感じられるお酒。チョコレートとの相性は抜群。
Sake noteも用意され、Toshi Maedaさんの話しとともに書き留め、きちんと酒を理解しようとする方も多く、これからもますます酒人気が高まるのだろう。
★一部のお酒はSake Onlineにて購入できます。ぜひお試しください。www.sakeonline.com.au
撮影協力:Taxi Dining Room, special thanks to Mr Owen Brockfield.
文・写真: Yoshimi