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ビールの祭典、Great Australian Beer SpecTAPular

92種類飲みきれるか?

[ 27/May/2013 ]

 初めて参加したビールの祭典。開始前から入り口前に列ができ、中に入れば椅子に座ってしげしげとパンフレットを読む人々。

 イベントの楽しみ方を右も左もわからない我々は、ただただ雰囲気にのまれていた・・・。

 

 

 そしてなぜか正午のカウントダウン。あとあと考えたらアルコールのサーブ時間が決まっていたのだった。

 このイベントはオーストラリアのインディペンデントで醸造するビールをメインに集められ、合計92種類+αのビールが一同に試飲ができる!というイベント。オーストラリア以外にもイタリア、ニュージーランド、日本、アメリカなどのビールも参加している。

 

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 ようやくテイスティング方法が解り始めてきた我々は早速、チョークを右手に、テイスティングパドルを左手に、そしてポケットにはトークンを入れて準備万端。これが基本の3点セット。


▲3点セット+グラス、パンフレットも必需品

 

 チョークで飲みたいビール番号をパドルに記入し、その番号のビールがタップからサーブされているところへ並ぶだけ。一度に5種類オーダーできる。12ドルで試飲ができ、気に行ったビールがあればグラスに注いでもらえる(4ドル)。フードも含めて購入はすべて12ドルのトークンで購入する。

 

 

 机に戻って、さぁ試飲・・・と思ったら、何やら前のおじさんがメモを取っている。話を聞いたら「参加するのは2回目なんだ。」とのこと。「日本のビールもあるよ。」と教えようもんなら「あぁ、それはね、!@#$%^&*()。」と当然知っています、のごとく教えてくれた。彼は事前にビールの銘柄を調べ、それを順番に飲み、飲んだ感想をメモしているとのこと。本気である。

 

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 色取り取りのビールにちょっと可愛らしさを憶える。ホワイトチョコレートにブルーベリー、バニラを使用したビールや、インドビールを思い起こさせる味、燻製ビールやグルテンフリー・ビールも中にはある。

 が、あくまでアルコール。これから待っている数多くのビールを試すには、かなりの強靭な肝臓が必要だ。しかし我々にとっては、試飲カップに注がれたビールは思いのほか量がある。


▲(左)ビールをもらうまで長蛇の列に並ぶ。(右)醸造会社の方に真剣に話を聞く人々。

 

 さて、我々は2ラウンド目(6杯から10杯目)。ビールを持って席へ戻ると別の男性が目の前に。少し顔が赤らんでいるが、リーディングパッドで小説を読みつつ、次々に飲み干している。飲み終わった途端、パドルに番号を順番に書いているので(しかも50番台!)、「全種類飲むの?」と思わず聞いてしまう。「そうだよ、3日間あるからね。」 まぁ、気持はわからなくもないが、肝臓が心配。彼もまたこのイベントを楽しみにしていたようだ。

 

 イベントは524日から26日まで開催され、前二日間は午後12時から16時半、18時半から23時と2セッション開催されていた。

  少し残念なのは、試飲したビールの中でお気に入りが見つかってもその場で購入できない。特定の銘柄は醸造会社のスタッフが常駐しているので、詳しい話を聞くことができて、カートンも特別価格で購入できた。

 

 ビール好きにはたまらないイベントに違いない。周りの人々の本気さがこちらにも伝わってくる。ライブ演奏にも耳もくれずひたすら試飲をし続ける多くの人々、そしてアルコールイベントを世界遺産でもあるロイヤル・エキシビジョン・ビルディングでやってしまう懐の大きさに乾杯!!

 

Great Australian Beer SpecTAPular
http://gabsfestival.com.au/

 

Story: Yoshimi Okita

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