Secret Wars -Semi Final 2-
あの熱いバトルを再びライブで!
待ち遠しかったSecret Warsのセミファイナル2がついにやって来た。Secret Warsに聞き覚えのない人のために簡単にこのイベントを説明をしたい。これは90分の間にアーティストが真っ白なキャンバスの上で作品を描き勝利を争うイベント。前回の記事を是非覗いてみてほしいが、セミファイナル1で既にファイナル戦のチケットを獲得したのはSCALE。4月13日にあるファイナル戦で彼の相手になるのは一体誰だろう。
「主催者Shannonさん」
まずは、今回のアーティストを紹介したい。
一人目はその名の通りファンキーDrew Funk!
「孫悟空がテーマ」
マレーシア出身の彼のスタイルは‘‘Oriental Funk’’と言われ、彼の作品には彼の由来が所々に表れている。デザイナーとしての経験も持つ彼だが、今はアーティストとして活躍中。家族や友達、食べ物、文化の多様性、彼を取り巻く全てのものが彼の影響源になっているという。小さい頃から漫画など、とにかく描くことが大好きだった彼だが、シドニーでグラフィティに出会うまでは真剣にこの道に進もうとは思っていなかったという。
彼の最初の作品はなんと自分のベッドルームの壁だという。両親はもちろんそれを好まず、今はもうなくなってしまったらしいが、今でも彼の頭の中には鮮明に残っているという。
「ポジティブなバイブを自分の作品から受け取ってほしい」
そんな彼はとてもフレンドリーで、よく日本人に間違えられるらしい。仲のいい日本人の友達もいるとのことで、是非大阪、東京に行きたいと話してくれた。
ライブショーの緊張感がたまらなく好きだという彼。自分のベストが出せる瞬間の一つだとも言っていた。孫悟空風に皆の前に出て来た彼。長いポールを持ち、お面をかぶり、観客へのサービス精神旺盛なそのひょうきんさには皆が笑わせられた。
現在メルボルンを拠点に活躍中の彼だが、今月ソロの展示会「BLACK LININGS」も行われる予定。是非皆さん、彼の作品を覗きに足を運んでみてはどうだろう。
そして二人目は音楽界ではちょっと有名人のKen Taylor!
彼のインタビューを終えて感じたことは、‘音楽が心底好きなんだなあ’ということだ。
元々は出身地のパースで地元のローカルバンドにアルバムカバー、ポスターを作っていたという彼。メルボルンに越してきてからは、更にその仕事の枠を広げ、今では世界的に有名なアーティストと言っても過言ではない。最近では、音楽だけに留まらず、映画のポスター作りの仕事もしていて、常に幾つかの仕事を同時に抱える多忙な人だ。
音楽の仕事がメインだという彼はこう語ってくれた。
「自分の作品を見てバンドの個性を感じてとってほしい 」
彼の音楽への情熱はとても熱い。作品を作る前は彼らの曲を何度も聞き、彼らについての記事を丹念にリサーチし、バンドの性格や売りを理解した上で作品にとりかかる。ただ仕事として形式的に作品を作っているわけではないということだと思う。きっとその情熱が、彼をこれだけ有名にした理由だろう。
「常に周りにアンテナを張り、他人からも学ぶ姿勢を持つ。厳しいことがあっても自分を信じ前に進む」
自分の仕事には自信があるという彼だが、Secret Warsはとても緊張するという。以前2000人以上の前でトークショーをしたことがあるけれど、それ以上に緊張するんじゃないかとも言っていた。グラフィティのバックグラウンドもある彼なだけに、そんな緊張はこちらからは全く感じれなかった。さすが、お見事!
今回の勝利は見事Ken Taylorの手に渡る。
彼の作品は、ダイナミックに盛り上がる崖のようなものが段々と鷹に姿に変えていくような迫力あるものだった。鳥の絵を描くのが好きだと言っていた彼ならではの作品だ。白黒の世界の中に陰影を作ることで作品にボリュームを持たせた彼の手法。多くの人は彼の筆先から目が離せなかった。
ファイナル戦は約一ヶ月後の4月13日(水)。
生のライブでアーティストの作品作りの過程を見れる最後のチャンスだ。興味ある方は是非逃さないようにしたい!
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主催者Shannonさんの配慮より、ファイナル戦もまたGO豪メルボルンから一組2名様のチケットが配られることになった。皆さん、是非こまめにGO豪メルボルンをチェックし、応募しよう。
Secret Wars website:
http://www.secretwars.com.au/melbourne/#/home
The Venue:
‘1000 £ Bend’
361 Lt Lonsdale st, Melbourne VIC 3000
http://thousandpoundbend.com.au/
Drew Funk website:
http://drewfunk.com/
Solo Exhibition -BLACK LININGS-
‘No Vacancy Gallery’
24 March - 3 April
QV4-40 Jane Bell Lane, Melbourne 3000
(Enter from Russel st)
Ken Taylor website:
http://www.kentaylor.com.au/
2011年3月11日掲載
写真・文 兼重貴子
(Written and photographed by Takako Drew)
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