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福岡県麻生県知事 ビジネスミッション訪問

2010年2月12日掲載

Gateway to Asia - Fukuoka

福岡県からの貿易促進ミッションは、2月9日から12日の日程で、メルボルンとシドニーを訪問。
主な目的は、産業、貿易の促進。
麻生福岡県知事は、北九州市を中心としたロボット、自動車、製鉄などの先進工業や、化学、バイオテクノロジーなどの先進技術をオーストラリアに売り込み、また福岡県へのオーストラリアからの投資を呼び込む為に訪問。
各県レベルで、知事をトップとした貿易促進団は、初めて。

麻生福岡県知事とデイヴィット・デ・クレッツアー(Dr David de Kretser) ビクトリア州総督

目的のひとつは、ビクトリア州が持つ褐炭の有効利用。
ビクトリア州ラトローブバレーには、巨大な埋蔵量の褐炭層がある。
クインズランド州にある高品位石炭と比べ褐炭は、水分量が半分以上でありエネルギー効率が悪い。
ビクトリア州では発電用に使われているが十分な公害対策が施されていないため、クリーンエネルギーに関しては、オーストラリアの中で最も遅れた州となっている。
しかし将来的には、高品位石炭は、枯渇してくる為、現在から有効利用を検討する必要がある。

 この問題を解決するのが、新日鉄が持つ石炭ガス化などの熱処理技術。
更に石炭から水素を取り出して燃料電池や、水素自動車に有効活用しようというのが麻生ミッションの大きな目標のひとつ。
麻生知事は、10日午前、ジョン・ブランビービクトリア州首相と本件で会談し、覚書を締結。

九州電力の地熱発電技術も紹介。

もうひとつの焦点は、バイオテクノロジー。メルボルンは、癌研究に関しては世界で最も進んだ都市のひとつ(麻生知事談。)
伊東久留米大学教授や九州バイオベンチャー企業の講演が行われた。特に癌用のワクチン開発が紹介された。

麻生知事は、福岡県北九州市生まれ、戸畑高校出身。京大から通産省。
駐ロンドン・日本大使館に勤務し、英語は堪能。
日本で最も有能な県知事のひとり(ウェンディ・ホールデンソン談) 

Invest Fukuoka

ゲスト講演: テリー・ロイド Terrie Lloyd 51歳
『日本で金を儲けるには』
26年前に25歳で来日して会社を設立。以来17社を設立。現在、従業員140名。
そのビジネスは、マーケティング、メディア、会社立ち上げ、人材、ソフトウェア、エンジニアリング、ネットワークエンジニアリングなど。
日本市場を世界に向かって開く、が信条。
技術と情報に焦点を当てる。

Japan Inc

前列、左からJETRO・シドニー児山所長、テリー氏、メルボルン・長谷川総領事、デ・クレッツアービクトリア州総督、麻生知事、ウェンディ・ホールデンソン福岡オーストレードコミッショナー(女性)

今回の麻生ミッションの仕掛け人は、オーストラリア政府の貿易機関であるオーストレード(Austrade)福岡。
オーストレードは、東京、大阪、名古屋、福岡などに事務所を持ち幅広い貿易促進ビジネスを展開している。
麻生県知事をオーストラリアまで引っ張ったのはウェンディ・ホールデンソン福岡オーストレードコミッショナーと見られる。

会場は、80名ほどの来場者で埋まった。
日本の商社やメーカー、オーストラリア側も企業の担当者が多数、参加。

撮影データ
Canon EOS 5D MarkⅡ プログラムAE 評価測光 絞りF4.0 1/60秒 ISO感度 2000 AWB 画質圧縮率 JPEG 発光
レンズ EF24-70mm f/2.8L USM

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