ANE News May 2013

更新日: 2013-04-15

ANE 2013プロジェクト

＊高齢者ケア・ネットワーク

日系アルツハイマー・サポートグループ形成

＊ANE カルチャースクール

バイリンガル俳句
折り紙クラブ

ビバ・ビクトリア折り紙ボランティア活躍

３月２４日日曜日、１１時に集合。この日は市内でいろいろな催し物があったので、人出が多く交通機関も混雑していました。

早くから来て下さったNoriko先生と２人の中学生ボランテイアの方と、近くのCoffee Shopで、まず練習を致しました。今後折り紙ワークショップの時には、事前練習でレパートリーを増やせるといいですね。
カップに飴玉を入れてあげましょうという話になり、Noriko先生チームは買出しに出かけたこの頃、ボランテイア初参加のMayumiさんが、Children's Activityテントにきて下さいました。

開始時間の１２時になって、買出しチームはまだもどらない！ Myungさんとご家族は車でいらして、パーキングに手間取っていたのです。前日２３日に使ったおりがみもMyungさんと一緒！ Art Victoriaの方は、心配顔でした。
ともかく、Mayumiさんと不器用な私のみでスタート。

まわりにも子どもたちのアクテイビティーがたくさんあったので、スタートと同時に、わーっとお客様たちが入場した頃、Yulingさん、Noriko先生チーム、MyungさんFamilyも参加下さいました。
小さなお客様が多く、飴玉作戦は成功のようでした。ひとり１０歳位のイタリア系男の子は、Internetで折り紙を勉強しているので、「先生」になってくれました。「休む暇もなく」あっという間に２時間が終わり、２時には次のアクティビティーがはじまるので、パッと片付け、「あーExhausted（疲れた）」で終了。

Myungさんによると、今年の１月末にPrincess Pierで行われたPier Festival では、この状態が５時間続いたそうです。本当に「ご苦労様」でしたね。Art Victoriaでは、折り紙というと私たちに声をかけてくださいます。過去のボランテイアの皆様のおかげです。 皆様、ほんとうにお疲れ様でした。ありがとう！ －真理

クカバラ文庫 Term 1レポート
 

今年最初の文庫は1月27日にHillsideにある Banchory Community Centreで行いました。

メルボルンは夏のまっさかりということで1冊目はザリガニの本、そして節分が近いということで、“ふくはうち おにもうち”という紙芝居を読みました。その後、流しそうめんとスイカ割り。昨年のお餅つきに続き、またまた初めての流しそうめん... 色々ハプニングはありましたが子供達も大喜び。なかなか割れなかったスイカも中は甘くて、夏を満喫できましたよ。

2月の文庫はお休み、3月は24日、Maidstone Community CentreのHarmony Feastというイベントでお餅つきがあったので、そこで行いました。部屋の一角に読み聞かせのできるスペースを用意して頂き、“１４ひきのもちつき”という絵本と“いもころがし”という紙芝居を読みました。Public Eventだったので、地元の子供達もクカバラ文庫の日本人の子供達に混じって日本語のお話に聞き入っていました。―ヒュース博美

肖像画
 

新老人の会のニューズレターに年配の方の肖像画を載せたいと、パステル画家佐藤美帆子さんにお願いしたところ、ご両親をモデルとされたこの２作品を送って下さった。若々しく見えるこの方達も、若い美帆子さんにとっては、シニアなのだろうか。若い人の肖像画もきれいだけれど、歳を重ねた人の肖像画は、人柄を感じさせて味わい深いものだ。パステル画に興味をもたれた方は編集部まで。

*セミナー* アロマでセルフマッサージ
 

お好みの香りであなたならではのマッサージオイルを調合し、セルフマッサージを学んでみませんか？ 日本とオーストラリアで活躍中のマッサージアロマセラピスト、ホームズたまみさんが、アロマテラピーの歴史や心と身体に働きかけるメカニズムを説明の上、心の健康度、腰部と太股の柔軟性などのチェックをしながら、首、肩、腕、脚部の健康マッサージの実習をして下さいます。

お料理も教えていらっしゃるたまみさんの手づくりのお茶菓子もお楽しみに。。。

日時：５月１日（水）２－３：３０pm
場所：Holmesglen駅より徒歩８分(敷地内に駐車スペース有り)
費用：$20 (マッサージオイル、茶菓子込)
お問い合わせ： ホームズ たまみ　TEL: 0421 769 594 tamflow06@yahoo.co.jp

書評 : 「通訳ブースから見る世界」

原不二子 The Japan Times 2004年

本書は、新老人の会日本本部を設立され、現在、１０１歳で聖路加国際病院理事長・名誉院長として活躍中の日野原重明先生の通訳を三十年務めた原不二子氏の通訳現場の記録である。
一般人にとっても興味深い、現場で何が起こるかが手に取るようにわかるエピソードの他、通訳者に役に立つ実践ヒントも収録されている。皇室の臨席される場では、Please sit down でなく、Please take your seatの方が格調があるなどのアドバイスがその一例だ。

巻頭には、三笠宮寛仁親王殿下が原不二子氏を評して、「私の専属同時通訳官である …（中略）通訳者日本一」というまえがきに代えてのお言葉がある。巻末には、日野原先生と著者との対談も収録されている。
対談の中で日野原先生は、同時通訳をする時にも、「命の問題をあつかうときのように、相手にたいしてtender なmindをもって接する … と、いい言葉が出てくるんじゃないか」と、言っておられる。

本書には、原氏の友人でありまた元モナシュ大学大学院通訳、翻訳担当準教授を勤められたピンカートン曄子氏のコメントが収録されている点も興味深い。 ＊日野原先生の新年のごあいさつは、ANEニューズレター２月号€b0冒頭、先生の新刊「いのちの使い方」の書評は、同４ページをご覧下さい。

http://ane.org.au/newsletters/ この本を会員に無料で貸し出します。ご希望の方は編集部にご相談下さい。

ホープコネクションでアルツハイマー症及び認知症についてのセミナー
 

3月14日木曜日、グラタンガーデンズコミュニテイーセンターでホープコネクッション、鈴の会が開催したアルツハイマー症及び認知症に関する講演会に参加してきました。
お話をして下さった方はアルツハイマー・オーストラリア・ビクトリアのクレアエマニュエルさんで参加者20数名の方たちは真剣に耳を傾けていました。

知子グレンジャーさんが逐次通訳をして下さったので大変よく解りました。その内容を少しご紹介します。

オーストラリアの認知症（Dementia）人口は３０万人といわれ、毎月１５００人ずつ増えています。８０歳以上の4人に一人は認知症の疑いがあり、そのうち７０％がアルツハイマー病とされます。
癌、心臓病、脳卒中同様、年をとると増える病気であり、年をとれば誰でもがかかるわけではありません。一般に女性の方がかかりやすく、完治する治療法はないとはいえ、早期発見すれば、適切な処置により悪化をスローダウンする事が可能です。

認知症の診断には、６ヶ月から一年かかるので、疑いがあれば、定期的にGPの診断が必要です。精密検査は３時間ほどかかるテストがあります。３０、４０代にかかる若年性アルツハイマーについては、老人ホームに入れる訳にもゆかないので、患者本人はもとより、介護者の支援が必要となります。
介護をする人が、そののため働けなくなり、経済的困窮になり、社会から孤立する恐れがあるからです。講義にてはヘルプラインの電話番号やこれからの活動の提案などが紹介されました。ピクニック、子供たちとの合唱会、専門家を迎えての相談会や９月の国際アルツハイマーウィークへの日本人グループとしての参加などがラインアップされています。 これからのクレアさんのご活躍たのしみですね。 Report by K.

コーヒーは頭脳によろし
 

カフェインが、パーキンソン病防止に役立つことをご存知ですか。コーヒーは体に悪いと思って我慢をしている方に耳よりな話ですね。最近の研究で、カフェインがパーキンソン病防止と治療に効くとされました。

＊カフェインまたはコーヒーを飲めば飲むほど、パーキンソン病にかかりにくくなる。
＊カフェインは、すでにパーキンソン病にかかってしまった患者の動作機能不能の治療になる。長く使用しても効果が変わらない。 ＊効用は、男性及び、ホルモン補充療法を受けていない更年期過ぎの女性にあると分った。（エストロゲンは、カフェインの頭脳保護効果をさまたげる）
さあ、安心してコーヒーをめしあがれ。楽しみが健康にもいいのですよ。詳しくはこちらのウェブサイトをご覧下さい。

http://www.jneurosci.org/content/21/10/RC143.long
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3221408/

ANEカルチャースクール　※要予約

人生50年といわれたその昔 Part3 - 帰蝶と信長
 

「母上・・・」光秀が赤面したのは、母、牧の方の薄暗いへやでも分かった。

「そなたは、明智城主となり、帰蝶姫様を奥方に頂く事のできるお人です。そなたはお屋形様のご信任厚く、明智光継嫡孫ではありませぬか。帰蝶様を奥方とすれば、お屋方様はマスマスそなたを重用され、美濃国をになう人物となれましょう」
「帰蝶様には領外からご縁談があります。謀反人の息子の拙者は、幼馴染のいとこ、帰蝶様を妹のように思っております」
「本当ですか。そなたの心が他の女性にあるのなら、妻木家からの縁談をお断りなさった方が、親切というものです。長女ひろ（煕）子様は、とうそう（痘瘡）にかかってしまわれたそうで、病後はアバタが残るので、妻木家では、長女の代わりに次女を差し上げたいと申すのですよ」
「ひろ子様と拙者は和歌を交わした仲でございます。拙者がアバタなど気にするとお思いですか。女子の価値は見かけではございませぬ」
「よく分かりました。やはりそなたは思慮深い。妻木家の男共はそなたの義に感銘して、命をかけて尽くすでしょう。母自慢の息子の前途を祝して、一献・・・」
「酒は苦手ですが、少しだけ頂きましょう」

外に出ると、稲葉山城は夕闇に包まれススキの穂が寒風に揺れていた。
光秀は両腕を袖に入れて組み、ゆっくり庭を歩き始めた。普段飲まぬ酒のせいかホホがほてる。
見ると女がたたずんでいる。
結婚して間もなく夫を合戦で失ったこの女は、小見の方の世話で牧の方の侍女になっていた。

光秀を悩ましげに見やる若い女は、珍しくはない。ポルトガル人宣教師もその容貌を欧州の王侯と引き比べて賛美したという光秀は、家中の女が三人よると、ウワサの種になる美男であった。

「光秀さま」
侍女は小声で言って、やわらかく光秀の手を取った。
もの思いにふけっていたせいか、あるいは酔っていたせいか。
光秀は、手をとられるまま、気がついた時には女のへやにいた。
女が人目をさけて、光秀のゾウリをへやに取り入れたところまではおぼえている。
それから、どのようにして女の夜具に入ったかは思い出せない。
入ってしまうと、温かい夜具、なまめかしい香の香りと柔らかい女の肌が心地よく、夜半の寒空に外に出られないでグズグズした。

あたりが薄明るくなって、光秀は目がさめた。

「今回限りとしよう」女は声を殺して、すすり泣いた。
「すまない」光秀は頭を下げた。
女がいつまでも泣き止まないので、光秀は自分でぞうりを取って静かにへやを出た。
引き戸を閉めると女の声はもう聞こえず、稲葉山城の東の空に朱色の雲が見えた。

数日後、光秀はその侍女の訴えるような視線に会って戸惑った。女の柔らかい胸を思い出した。
着物を着ている時のホッソリした肩の様子からは、想像がつかない豊かな乳房であった。
片手ではつかみきれない豊かなその乳房を、光秀は一晩中まさぐりつつ眠ったのだった。光秀の手の平には柔らかい乳房と、固くなった時の乳首の感触が残っている・・・。

光秀は、女と過ごした愉悦の時が一日中頭から離れなかった。その夜光秀は中庭を歩き、女のへやの外でススキの穂が揺れるのを見ていた。
その夜女は夜具の中でより大胆にふるまい、光秀もまた女の体を抱いて我を忘れた。
翌朝光秀は、また後悔した。

「夕べは夢のような時を過ごした。されど、もうこのようにして会うのは止めよう」
「ヒドイお方・・・」かのは涙を流した。
「申し訳ない・・・俺には思い人がいるのじゃ」 かのは声を出して泣き出した。(続) 小紋寿ルミ

日本食共同購入
 

５月の注文締め切りは2日午後9時までです。
配達は9日となります。 注文できる商品は、ANE法人スポンサー、ダイワフード様のオンラインショップ、市場ジャンクションの商品(以下ウェブアドレス) http://www.ichibajunction.com.au/ja/ この中から注文したい商品を選んでいただきますが、オンラインではご注文なさらないで下さい。注文は共同購入担当の「ひろみ」まで、メールにてご注注文下さい。

“エンディングノート”上映会、お食事とワークショップ
 

「最期の覚え書き」― 人生の記録や、残された人に伝えたい情報を書き記した冊子、エンディングノー トは、法的効果はありませんが気軽に自由に作成することができます。
５月２３日、ANE ワークショップ では “Ending Note”上映会の後、自分にあったE.N の書き方などをカバーします。
吉住京子 03 9014 9678 kyoko@wealthprotect ionaustralia.com.au P.4 ANE カルチャースクールの案内もご覧下さい。

ジャパンフェスティバル 5月19日（日）ANE 参加予告
 

Box Hill、Town Hall での恒例Japan Festival の会場で、ANE は今年もブースを持ちます。 会の紹介の他、Fund Raising のため寄付された本、オリーブオイル、のりなどの販売もしますので、のぞいてみて下さい。会場でお目にかかりましょう。

編集後記
 

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