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ANE E-News レター Vol.12

1) 新型インフルエンザ ワクチンの事

 LPC(ライフ プランニング センター 新老人の会の姉妹機関で介護・医療関係の健康教育サービスをしています。)が出している教育医療2009年11月号に日本学術会議元会員の儀我荘一郎さんが歴史と医療の中でこのようにおっしゃています。

 「9月14日東京都内で開かれた「新型インフルエンザ ワクチン パンデミック(大流行)対策を問う」緊急シンポジウムでのWHO(世界保健機関)感染症地域アドバイザーの東北大学押谷仁教授の報告が注目されました。

 押谷仁教授は日本で新型インフルエンザで死亡した12人の患者の死亡までの経緯を分析。発熱1日目にタミフルを飲んだ患者が3人 2日目が4人 3日目が1人と12人中8人がタミフル治療を受けていたことから「国内ではタミフルを早急に投与されても亡くなった人がいる。タミフルなどの坑インフルエンザ薬が重症化を阻止するというデータはまだない」と指摘。「タミフルに頼りすぎる新型インフルエンザ対策は問題がある」と強調しました。ちなみにタミフル薬害やタミフル耐性ウイルスの普及も問題です。」

 オーストラリアでは冬が終わり新型インフルエンザは 「もう大丈夫」と思われていますが、北半球の冬に向かい日本を含め北半球での猛威が予測されています。オーストラリア政府は「タミフルの確保が終わり いつ再発生しても大丈夫」と考えているようですが、タミフルは効果がないという報告書 むしろ死亡者を出すというレポートもあります。北半球に旅行を計画の方、行く前に注射しよう と思っていらっしゃるかもしれませんがご自分の体調、ほかに(心臓や糖尿病など)病気がないか、十分安全についてお医者様にお聞き下さい。オーストラリア政府が危険なことの報道をしないのが気になります。


2) 12月9日 水曜日  “The Ending Days – Caring for Ethnic Communities”?

 リサーチをしていたAlexさんが結果報告・分析・フォーラムに参加した方たちからのコメントなど報告します。ANEでは日本語のできる介護士、看護師のかたの資格獲得運動に協力していきましたが、最後の時には母国語でお世話する事が必要なのは「日本人だけではない」。ほかのEthnic Groupの皆さんと一緒に認定される運動を進めて行きましょう。Palliative Care緩和ケアANE本部は〔財〕Life Planning  Center 事務局でもありPeace House Hospiceの資料、ニュースなどもありますので必要な方はご連絡下さい。(資料の一部をみどりさんがRe-typeしてくださいました。)日本語のわかる看護師さん、介護士さんの必要な事も良く判る資料です。今年最後の勉強会になります。

場所:匠 Japanese Restaurant  32 Bourke Street  Melbourne 
日時: 12月9日 水曜日 12時正午 から 2時まで 
会場費はいただきませんが 匠レストランの お昼を召し上がってください。 $10-15 
講師へのお礼は ANE からお出しします。


講師   Alex Loh
Multicultural & Diversity Worker
Culturally & Linguistically Diverse (CALD)
Mercy Palliative Care
Web: www.mercy.com.au


「ホスピス緩和ケアー  日野原重明

 末期のがん患者など、余命6ヶ月以内と診断された患者に対する医療・看護・介護などをターミナル・ケアーといいます。積極的な延命治療を試みるのではなく、患者の人格や家族の意思を尊重し、肉体的または精神的な痛みを緩和し、残された人生のQOL(生活の質)を高めることを第一義としてケアを行います。

 「ターミナル」とは、日本語では「末期・終点」という意味ですが、この「ターミナル」という言葉は、ラテン語の ‘Terminus“からきているもので、「終わり」ではなく、「境目」ということでもあるのです。ターミナルの本来の意味は、終わりではなく、次の段階への出発の境目でもあるというのです。

 イギリスのホスピス医療の大家であるトワイクロス教授は、病人がいよいよ悪くなった時でも、最期まで当人やその家族に心理的・精神的なサポートをするのが症状コントロールだと言っています。音楽を聴かせたり、話に耳を傾けたりするなど、さまざまなアプローチによって、患者とその家族が穏やかな気持ちになるように包み込んでいきます。そういうプロセスを経て、病む人とその家族は静かに穏やかに死を受容できるようになっていくのです。

 いのちは、与えれたものです。貴いものです。私たちは生まれた時から亡くなるまでの人生の中で、そのいのちをどう使うかが問われています。若いときにも、歳を取ったときにも。そして最期の大切な時には、人を赦し、赦されて、しかも感謝してこの世を去り、ターミナルを迎えることができれば、それが人として最高の生き方ではないかと思うのです。」

 

3) 日本とトルコ友好のかけ橋        発行 中近東文化センター付属博物館

(2010年6月14日予定の トルコのCommunityとの合同事業の話し合いを進めています。なぜ トルコのCommunityと? のお問い合わせの答えになるでしょう。) 

 東西文明の接点に位置するトルコは、親日的な国と言われています。両国の間には、一万キロの隔たりがあるにも関わらず、トルコ人が日本を語る時には、なんとも言えない程の親しみをもっているのに驚かされます。実際にトルコと日本を結びつけたものとして、三つの出来事を挙げることができると思います。一つは、1890年に和歌山県沖で難破したオスマン帝国の親善使節団であった軍艦エルトゥ-ルル号の救出、日露戦争、そして朝鮮戦争です。

 エルトゥ-ルル号の海難事故では、約500名の兵士が命を落としました。遭難現場になった串本町大島では悪天候の中、島をあげての必死の救難活動が行われ69名の命が救われました。トルコでは100数十年を経た今日でも、日本とトルコの関係に話がおよぶときには必ず、この事件を枕詩に語るのを忘れません。

 また、1904-5年の日露戦争もトルコ人の日本観を創り上げるのに大きな役割を演じました。トルコにとって長年の宿敵であったロシアを、東洋の日本が破ったことを、オスマン帝国では歓喜をもって迎えられたと言われています。

 そして、1950-53年の朝鮮戦争もトルコ人には日本を身近なものに感じる切っ掛けとなったようです。戦争に送られてきたトルコ兵士の多くは、帰国前に日本を訪ねてきており、彼等がトルコに戻り、日本の印象を事細かに伝えたこともトルコの日本観 創出には重要な意味を持っていたものと思われます。

 しかし、おおかたの日本人はそのような交流や歴史的背景を知ることなく、親日的なトルコ人を個人的な好き嫌いのレベルでとらえているのではないでしょうか。

 イラン・イラク戦争さなかの1985年、イランにとり残された多数の日本人を救出するために、危険をかえりみず、トルコが特別機を仕立ててくれたことがありました。

 なぜトルコが、と思われた方も多かったと思いますが、その背景には100年余にわたる日本とトルコ間の官民上げての地道は交流の積み重ねと、両国の歴史的背景があったことを知っておいてください。

 エルトゥ-ルル号の海難事故の資料は 和歌山県 串本市が保存している資料をお借りする許可をいただきました。「(日本の人でも ほとんど)誰も知らない」歴史をお知らせします。お楽しみに。 日本語から英語の資料作成のための翻訳者 トルコのことに興味のある方 歴史的な出来事に興味のある方 年明けにワーキング ビーを発足し 6月に向けて準備をします。ボランテイアをしていただける方は 事務局に 連絡してください。 (Re-type By Midori)

4) Volunteer Grants 2009 – Advice of Outcome 2010年のボランテイア助成金受領のお知らせ

 今年もボランテイアの皆様のご協力で 様々なCommunityの活動に貢献する事ができました。(金額はまだ 正式な手紙を受け取っていないのでわからないのですが)連邦政府のボランテイア助成金がいただけるとの 案内が来ました。ボランテイアのみなさまの交通費 参加費 講師の方へのお礼など 助成金で少しづつ賄っていけることでしょう。上記の (2)(3)など 活動が広がる事で助成金は増えていきます。申請者が競争する中で 2010年への活動費の一部を獲得しました。来年もご協力をお願いします。 




Volunteer Grants Team
Department of Families, Housing, Community Services and Indigenous Affairs


5)ANE スポンサーからの お知らせ。 <AU Seafood>  初デビュウです。

今年のお歳暮、日本へのおみやげ、もうお決まりですか?  AU SeafoodがWebで日本国内で宅配ロブスター、あわびをおはじめになりました。オーダーはWeb上でできますので簡単です。毎年お歳暮でなにがよいかまよっていらしたり、手ぶらで日本に帰っておみやげだけ日時 指定でご家族お友達に送りたい方は どうぞ 利用してあげてください。ロブスターのさばき方、ロブスターの味噌汁のつくり方まで丁寧に説明が出ています。みなさまのお買い上げの際には利益の一部をANEの寄付に下さるそうです。

Web  : http://au-seafood.ocnk.net/
お問合せ先 E-mail :   info@au-seafood.ocnk.net


Webには 他のスポンサーのみなさんの ページもありますので のぞいてみてください。

http://mc2.vicnet.net.au/home/anei/web/sponsors.html



Association of New Elderly Inc.
新老人の会 オーストラリア
P.O.Box 489
Williamstown, Vic Australia
3016
Tel:+61-3-9397 8421
Fax:+61-3-9397-8423
http://mc2.vicnet.net.au/home/anei/web
ane@aqua.plala.or.jp

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