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子どもと行くメルボルン @Watsonia図書館

日本語でストーリータイム!

2011年7月22日掲載


今回ご紹介するのは、メルボルン北部にあるWatsonia図書館にて今年3月から、隔週金曜日に
行われている日本語でのストーリータイム。

  

異国で育児をしていても、我が子に日本語を話して欲しいと思う人は少なくないはず。
そんな時、日本語の絵本の読み聞かせや、歌遊びはとても心強い。

このストーリータイムは、あるお母さんの働きかけによって実現に至っている。
それは単に、子ども達に日本語に触れる機会を提供したい、というだけではなく「孤独になりがちな異国での
育児において、誰でも気軽に集まれる場所を設けたい」という思いからだ。
と、文章にするのは簡単だが実現に至るまでのシティカウンシルや図書館との(特に幼い子どもを抱えて)
やり取りは大変だったことが簡単に想像できる。

そして、実際にそんな機会を求めて毎回15組前後の親子が参加している。
また、参加者は日本人ばかりではない。
日本人配偶者を持つオーストラリア人はもちろん、日本語に興味のあるローカルの姿も見られる。
そして、それはまた前述のお母さんの願うところでもある。


このストーリータイムを取り仕切るのは、日本で保育園勤務をしていた先生。
30分と決して長くはない時間の中で、絵本読み、歌、手遊び、時には紙芝居や人形を使った劇などで
参加者を楽しませてくれる。
そして、先生は次のように話す。
「オーストラリアでは、どうしても日本語や日本文化に接する機会が少ないので、日本の季節にちなんだ本や
遊びを取り入れるようにしていて、4月には桜を飾ったり、5月には鯉のぼりを作ったりしました。
意識しているのは、できるだけ丁寧に聞こえやすく話す事です。
また、日本に留学経験のある人や、日本語を子どもに教えたいというオーストラリア人との出会いも印象的です。
ストーリータイムを通して、沢山の子ども達に会える事が1番の楽しみなので、子ども達が楽しいという気持ちに
なる様な時間をつくっていけたらいいなと思っています。」

  
子ども用スペースいっぱいに集まった子ども達とその家族。          劇が始まると、一斉に夢中になる子ども達。
 

ストーリータイムが始まるのと同じ頃、図書館には日本語の絵本も置き始められた。
今はまだ30冊程度の在庫で、なかなか借りるのが難しい状態だが、これから増えて行く予定。
また、ここの日本語の絵本のほとんどが、英語との2ヶ国語表記なので、もし片方の親が日本語が
分からなくても読めるし、元々は英語で書かれたものが多いので、日本語の絵本とは違った作風で面白い。

 
子ども用スペースの、左手奥に設置された日本語絵本コーナー



Hurstbridge Lineで、シティから北へ約40分の所にあるWatsonia駅。
図書館はこの駅のスグ横にあるので、電車で来る人にも嬉しい。
また、車で来るならGreensborough Hwyからも近く、分かり易い立地。
 

日本語ストーリータイム
隔週金曜日 
10:00-10:30AM
(2011年の開催日)
7月22日
8月5、19日(19日は先生の一時帰国の為、内容は未定)
9月2、16、30日
10月14、28日
11月11、25日
12月9日

Watsonia Library
4-6 Ibbottson Street
Watsonia
(03) 9435 2397
 

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