子どもと行くメルボルン @POLLY WOODSIDE
19世紀のロマンと海賊ごっこが楽しめる!
2011年11月11日掲載
South Wharfにある帆船「POLLY WOODSIDE」が今月126歳を迎えた。
まず、この船の歴史について。
アイルランドにて造られ、1885年11月に進水を迎える。
その初代オーナーはWilliam Woodside、船名となったPollyとは彼の妻Marianのニックネーム。
1885年~1904年の間には英国とアメリカ、アフリカ、オーストラリアなどの間を石炭や小麦を運ぶ貨物船として、
17回の航海をしている。
1904年にニュージーランドの会社に買われ、Ronaと改名され主にオーストラリア-ニュージーランド間にて木材、
塩、石炭などを運ぶ。 以後、数回オーナーが変わり、1943年には一時的にオーストラリア海軍によっても使われた。
しかし、帆船に代わって蒸気船が海運の主流となり、Polly Woodsideも例外なく、帆を支えていたマストやヤードが
取り外され、台船としての道を歩む。
1968年に当時のオーナーHoward Smith IndustriesがNational Trust of Australia (Victoria) に、Polly Woodsideと
いう最初の名前に戻すこと、復元することを条件に1セントで売却。
その後、航海向けではなく、訪れた人に19世紀の技術と、当時の乗組員の様子を伝える展示用にする為の復元作業が
主にボランティアの手によって行われた。
2006年にはヤラ川の再開発の為、一旦非公開となったが2010年末からまた公開となっている。
2007年には州遺産に登録された。
更に詳しくは、船の手前にあるギャラリーで見ることができる。
デッキの下へ降りて行くと、想像以上に広いスペースがあり驚く。
と、同時に貨物船として活躍していたことに納得がいく。
キッチンや個室など、船内もきれいに復元されている。
航海当時の乗組員は20名以下だったそうだ。
この日は126歳を記念にFamily Dayイベントが開催されており、海賊や19世紀の格好をした人各所で見られ、
ストーリータイムやフェイスペインティングはもちろん、劇やロープの結び方のワークショップが行われていた。
ここは毎日公開されているが、子連れで行くなら下記のイベントに合わせて行きたい。
Pirate Day 毎月第一日曜日開催。海賊の格好をしてクラフトやフェイスペインティング等が楽しめる。
Storytime 毎週火曜日11時~。2歳-7歳対象。海にまつわる話を聞いたり、歌を歌ったり。
また、周辺には新しく屋外レストランもオープンしていて、これからの季節におすすめ。
Polly Woodside
2A Clarendon Street, South Wharf
Melways reference: 2E K9
電話 03 9699 9760
Opening Hours: 9.30am-5pm
(Good Friday、Christmas Dayを除く。)
入場料
大人 $15
コンセッション $12
子ども $8
ファミリー $42 (大人2人、子ども4人まで)
トラム:Routes 96, 109, 112 カジノ前下車
最寄駐車場:South Wharf Shopping Centre、the Melbourne Convention and Exhibition Centre
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