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世界最古の蒸気船があった!!

エチュウカの旅 ①

2010年9月2日掲載

 

NSW州との州境の町、エチュウカにはオーストラリア最大の川、マレー川が流れている。
観光地として有名なエチュウカを数回に分けて紹介する。

エチュウカの名物と云えばパドルスチーマー、蒸気外輪船。

蒸気機関を動力とする数台の外輪船が現存している。

アレクサンダー・アーボッツノット
Alexander Arbuthnot

エチュウカには、Pevensey号 (1910年製造)、アデレード号(1866年)、エンタープライズ号(1878年)、D25 バージ号(1927年)、アレクサンダー・アーボッツノット号(1923年)、ヒーロー号(1874年)などが現存している。

この中でも、アデレード号は、現在も稼働している木造蒸気エンジン外輪船としては世界で最も古い船。

アレクサンダー・アーボッツノットの蒸気エンジン。
英国のRichard Hornsby & Sons社Grantham工場製。
1888年にメルボルンのエキジビジョンビルディングで、万国博覧会が行われた際に、出展用として持ち込まれたもの。
万博の翌年1889年に製造された蒸気船Glimpseに積まれていた。
このエンジンは、1947年から1973年までYield 駅の近くで川に沈んでいた。

この蒸気エンジンでは石炭と薪の両方が使用可能。
高い温度を得られる石炭の方がエネルギー効率が高いが、エチュウカ地方では石炭が産出されないので、歴史的に薪を使用している。

実用的な蒸気船は、1807年にニューヨーク・ハドソン川で初航海が行われた。
石炭を燃料としてレシプロエンジンを動力とする。
初期の頃は、船の両側に取りつけられた外輪(パドル)を回転させて進んだ。
人が荷物が大量に乗っても喫水を一定に保つ必要がある。
外洋では、波浪によって破損するので実用的ではなかったが、河川では水深が浅くても使用できる利点があった。

1836年にスクリュープロペラが発明。日本に黒船が来た1853年頃までは外輪船を外洋航海にも用いていた。
その後、スクリュープロペラの優位性が認められ、外輪船は、急速に姿を消した。

外輪は、抗力を使用するため、主に揚力を使用するスクリュープロペラより圧倒的に効率が悪い。
また船の中心部で回転するスクリュープロペラに比べ、左右に配置された外輪は、バランスを崩しやすい。
 

中央でぶれているのが、動力シャフト。
手前は、制御シャフト。

蒸気レシプロ・エンジンの仕組み。
高いエネルギーを得るには高圧の蒸気を作りだすことが必要。
石炭を焚くボイラーでは200℃まで温度を高める。

ポンプで20気圧まで加圧した水をボイラーで加熱し蒸気を作りだす。
この蒸気を動力シリンダーへ噴出する。
動力シリンダーの中で、蒸気は動力ピストンを前方に押し出す。

次のアクションでは、手前側に配置されたコントロールシリンダーによって、蒸気は動力シリンダーの反対側へ噴出される。
これによって動力ピストンは後方へ押し戻される。

これを連続することで蒸気レシプロエンジンは、前方、後方への動力シャフトの直線的な運動を継続する。
この前後運動を車輪などで回転運動に変えることにより、車輪や外輪を回転させる。

アレクサンダー・アーボッツノット
Weight: 46 tons
Length: 76 feet (22.8 metres)
Beam: 15 feet 3 inches (4.57 metres)
Draft: 2 feet 3 inches (0.67 metres)
Horse power: 10
Speed: 6 mph, 10 km/h
Fuel: Red gum logs

撮影データ Canon EOS 5D MarkⅡ絞り優先AE 評価測光 絞りF6.3 1/125秒 ISO感度 100 露出補正 AWB JPG レンズ EF 24-70mm
f/2.8L USM
撮影:板屋雅博


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