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フード&ワインフェスティバル関連イベント ”農場からフォークへ”

ちょっとリッチなメルボルンの味わいかた

2013年4月2日掲載 

イベントやフェスティバルが多く開催されることで有名なメルボルンですが、食べ物のビックイベントといえば”Melbourne Food & Wine Festival” (以下MFWF)は欠かすことのできないフェスティバルのひとつではないでしょうか。

今年は3月1日から17日に渡り200以上ものイベントによって大いに盛り上がりました。
1993年から始まったこのフェスティバルはなんと今年で20周年を迎えます。
今回はその数多くのイベントの中で特に目を引いたイベント“From Farm to Fork”を取材してきました!

このイベントは約50名の参加者がMelbourne Convention and Exhibition Centre (以下MCEC)にある南半球最大のキッチンを見学したのち、ヤラ川の美しい景気を見ながら5コースのディナーを楽しむというイベントです。

 

老夫婦から若いカップル、また家族で参加した約50名はそれぞれ食をこよなく愛するオーストラリアン。イベントの始めに参加者全員が集まったのは普段は立ち入ることのできない、MCECの巨大なキッチンエリア。ここではフィンガーフードとシャンパンで来場者を出迎えていました。

 

MCECのエグゼクティブシェフTony Panettaが自らキッチンを案内し、来場者の質問に答えていきました。パンを焼く大型のオーブンや巨大なチーズ倉庫、200人以上のサラダを作る特大のサラダボールなど、その規模の大きさや食材へのこだわりを感じる内容でした。

 

 

キッチン見学が終わるといよいよ食卓へ。

夕日が注ぐゆったりとした空間にセットされた美しい食器とメニューに参加者全員が期待に胸を膨らませていました。
スパークリングウォーターとフランスパンを食べながらスペシャルディナーを待ちます。

 

 

 

 

写真:右 MCEC エグゼクティブシェフTony Panetta

基本的なコース内容は同じものの、アレルギーや個々の好みに合わせて微妙な味付けやソースを変えたりと食にこだわるオーストラリアならではの心使いの伺えるサービスでした。
またそれぞれの食事に合わせその都度食事にあったワインが運ばれていました。

 

 

今回のメニューは“農場からフォークへ“というイベントタイトルから連想させるように、地元の農家と提携して運ばれた新鮮な食材やワインで構成されたコースです。
例えばデザートに使用したストロベリーはその日の朝にビクトリアの農場で摘んだ新鮮なものを使用していますし、ワインは全てキングバレー、ヤラ·ヴァレー、モーニントン半島、ルーサーとナガンビーから取り寄せたものです。

これは新鮮で美味しい食材を使用するという目的だけではなく、地元の農場をサポートする大きな役割も担っています。
メインディッシュとして使用されている牛肉はWarialda Belted Galloway Beefという小規模な生産農家のお肉を使用しているのですが、生産主である農場のMeagan Bertramさんは、このような小規模な農家の肉を選んでもらい多くの人にその味を楽しんでもらえたことにとても感謝していると話していました。
日本でも農家や農場の継続が危ぶまれる中、いい食材を作る生産者と消費者の相互協力はとても重要だと感じました。

美しい景色と素晴らしい食事に来場者は誰もが満足そうでした!
食へのこだわりは日本人とオーストラリア人の大きな共通点かもしれません。毎年行われる大きなイベントFood &Wine Festival、ぜひご家族や友人、また恋人と参加してみてはいかがでしょうか?

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