天皇誕生日祝賀レセプション
新しい時代も日豪の強固な絆
2023年2月20日掲載
2月16日(木)、在メルボルン日本国総領事公邸で、天皇誕生日(2月23日)を祝うレセプションが行われ、各界の著名人約400名のゲストが訪れました。
受付をすませ、公邸に入ると、日本で箏を学んだ Brandon Lee 氏による演奏で出迎えられました。
庭園では、島田順二在メルボルン日本国総領事ご夫妻が、来客を出迎えておられました。
庭園に大きなテントが張られ、和太鼓りんどうの開始太鼓で式典が始まりました。
続けてステージで、メルボルン弓道会による射礼のデモンストレーション。
オペラ歌手ウッド久恵氏により日豪両国の国歌「Advance Australia Fair」「君が代」が斉唱されました。
島田総領事が歓迎の挨拶で日豪の親密な関係にふれ、 日本に来て桜やビールを楽しんでください。と話すと、来賓のMr Nick Staikos MP ー Parliamentary Secretary to the Premierは是非楽しみます、Mr John Pesutto MP ー Leader of the Opposition は日豪はパンデミックがあろうとも親密である、と応えられました。
乾杯の音頭取りはMr Nick Staikos MPが務められました。
「日本の天皇陛下に乾杯」。
皆が一口飲んだ後、島田総領事が「オーストラリア国王チャールズ3世に」と、乾杯を返されました。
その後は、歓談の時間です。
大津シェフによる当地の食材を使用した日本食が次々と提供されます。。
日豪の政治・経済・文化・教育などに関わる方々が多数参加。
メルボルン商工会議所・メルボルン日本人会・Japan Club of Victoria・豪日協会・メルボルン日本人学校などなど日本関連団体からも参加されました。
34度という気温の中、和服で正装された方々もおり、見た目にも雰囲気も賑やかな会となりました。
多数の来訪者に向けて、総領事公邸は、まるで日本文化や製品のShow Case のようになっていました。
メルボルン市と姉妹都市提携にある大阪市は、2025年の万博に向けての観光プロモート。
前回1970年の大阪万博の模様や、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン、海遊館などの観光施設をビデオにてアピールしていました。
ビクトリア州と姉妹提携を結んでいる愛知県は、ジブリパークをアピールしていました。
日本のアニメはこちらでも人気、とりわけジブリ作品は高評価となっています。
岐阜県からは、いちご(品種名: 美濃娘)の試食ブース。
オーストラリアは、農業大国・いちご大国でもあり、日本からのいちご輸入は制限されていました。
日本いちごの先陣を切って、オーストラリアへの輸出にチャレンジし、約3年前日本で初めて認可を取ったのが岐阜県です。
こちらも岐阜県物産。農林水産省から「日本食普及の親善大使」に任命されている荒金育英シェフは、飛騨牛の炭火焼をプロモーションしました。
キンさんの通称で親しまれているカリスマシェフです。
大好評で長蛇の列をつくっていました。
徳島県は、Tokushimaxのキャッチコピーの元、特産のすだちを使用した
・すだちスパークリング
・すだちアイスクリームソーダ
・クラフトコーラ
をプロモーションしていました。
日本酒のプロモーションを担当するのは、今までも多数の日本酒関連のイベントに協力してきた、利き酒師の資格を持つ黒川豪人氏。
今回紹介するお酒は、日本盛が海外へ向けて新たに立ち上げたブランド“sakari”から、
・sakari純米吟醸
・sakari純米大吟醸
・sakariゆず酒
・超特撰 惣花 純米吟醸
日本企業の現地法人からもブース参加がありました。
トヨタ・オーストラリアと三菱自動車オーストラリアが、それぞれ最新のエコカーを展示していました。
メルボルンでの日本車の普及率は、体感ですが半数を超えています。
小林製薬のオーストラリア現地法人・小林ヘルスケア・オーストラリアからは、試供品をいただきました。
伊藤園オーストラリアは、フローズン抹茶を提供していました。
当日のような夏の暑い日にピッタリでした。
小樽洋菓子舗ルタオのオーストラリア法人 LeTAO Australia のブースでは濃厚なチーズケーキを味わえました。
公邸の建物内では、メルボルン裏千家による茶会体験も行われました。
日本を堪能した参加者たち。
パーティーが終わると、総領事夫妻が公邸出口で、一人一人を見送られました。
ようやくコロナが落ち着き、以前の生活が戻ってきたことを実感するこの頃。
日本の天皇陛下、オーストラリアの国王陛下。両陛下が新しくなった、新しい時代が、良い時代でありますように。。。
文:矢部勝義
写真:菊地祥子・矢部勝義
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