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埼玉西武ライオンズ 田中 靖洋投手、藤澤 享明捕手 インタビュー

メルボルン・エーシーズで活躍中!

[ 5/Dec/2013 ]

 

 現在メルボルンのプロ野球チーム「メルボルン・エーシーズ」でプレー中の埼玉西武ライオンズ・田中投手、藤澤捕手。メルボルンで12月半ばまでの期間限定でチームに所属。午前中の練習の合間にお話しを伺いました。

 

田中 靖洋 Yasuhiro Tanaka (写真右
1987年生まれ。石川県出身。プロ入り8年目(2013年時点)。背番号66。チームでの愛称は「デンチュー」。高校時代に本格的に投手へ転向。転向後2年の2006年に投手として西武ライオンズへプロ入り。柔らかくしなる腕の振りから投げ込む直球は最速144km/hを記録する。

 

藤澤 享明 Komei Fujisawa (写真左)
1989年生まれ。長野県出身。プロ入り2年目(2013年時点)。背番号は2014年シーズンより78。2011年に育成選手ドラフト1位でプロ入り。大学時代に捕手へ転向。遠投110mの強肩が武器。

 

 

 

 

―メルボルン・エーシーズの練習環境やチームの雰囲気はいかがですか?

藤澤(以下F):日本は上下関係があるのですが、こちらでは「最初から溶け込ないかな?」と思っていたのですが、みんなフレンドリーですっと溶け込むことができましたね。オーストラリアに来て約1カ月経ちました。

田中(以下T):練習環境は日本の方が良いですが、ストイックさと言いますか、あるものでやるところは違いますね。みんなでボール拾いもやりますし、日本ではスタッフがやってくれますが、こちらではそういうのが自分たちでやらなければいけないのは良い経験ができていると思います。

 

 

―グラウンドの状態はいかがですか?

T:ほとんど芝で、ベース上だけが土なので特に整備状態が悪いことはありません。

 

 

―実際に試合にも出場されていますが、こちらの選手の印象はいかがですか?

T:やっぱり力がありますよね。投げていてそう思います。まぁ、粗いといますか(笑)。力だけで来るという感覚はありますね。コントロールが良いピッチャーだと良いと思いますが、僕のように力で投げるピッチャーの場合、多少高めのボールだとすぐ打たれてしまいますね。

F:僕はキャッチャーですが、打席を増やすために外野も少しやっています。

こちらの選手とバッテリーを組んだときは、日本でやってきた考えと、こちらの力で押す考え方と異なるときもあります。僕がリードしながら「こういう風にすればいいのに。」というのに対して「NO」と言われることも多かったので、その中でコミュニケーションして理解していくのが勉強になりますね。

 

 

―オーストラリア以外の選手もいらっしゃるのですか?

T:アメリカの選手も多いみたいですよ。マイナーリーグの選手が多いようです。

 

 

―オーストラリアの野球のレベルはどうお考えですか? 今年はアジアカップにてキャンベラが優勝するなど活躍していますが?

F:力はありますよね。ピッチャーだと日本の選手はレベルが高いと思いますね。

T:細かいプレーができないと思いますね。日本のような作戦じみたことがなく、真っ向勝負という感じだと思います。そういう面では日本のレベルは高いと思います。

 

 

―メルボルンの天候は暑くなったり寒くなったり、体調管理が大変だと思いますが?

T:すごいですね。僕らは真夏だと聞いていたので、Tシャツとかぐらいしか持ってきていなかったのですが、来たら来たらで凍え死にそうでした(笑)

 

 

―試合後や練習後はいつも何をされていますか?

F:ホテルに戻って、いつも田中さんと一緒に料理をして食べて片づけて・・・としているともう夜8時ごろになりますね。

T:試合後の自炊はきついですね。きついですけど、かと言ってやることが無いので(笑)。

 

 

―西武ライオンズというチームの雰囲気はいかがですか? 来期からは伊原監督が指揮されますが?

T: すごくフレンドリーです。仲いいですし。選手同士は良い雰囲気の中でやれていると思います。

伊原監督に代わってからは、まだ一緒にやっていない選手もいますし、若い選手にとっては自分をアピールできる時期だと思いますね。

 

 

―報道などによると鬼監督などと書かれるなど、ご自身でもおっしゃっていましたが? もうお会いされましたか? 印象はいかがでしたか?

T:そうですね会いました。

F:厳しいぞと聞いてはいますが、まだ一緒にやったことが無いのでわかりませんね。熱い人だなという印象でした。一緒にやってみて厳しいかどうかわかると思います。

T:まだわからないですね。

 

 

―メルボルン・エーシーズで活躍されていますが、こちらにいる間にチャレンジしたいことや課題はありますか?

T:課題としては、僕の場合は「中継ぎ」というポジションで勝負していきたいと考えているので、短いイニングの中で三振を取れる球がまだ明確なものが無いので、それをこちらに居る間にどうしていくか、というのが課題です。

今まではカットやシュートという横に動くボールがメインだったのですが、今後は縦に変化するフォークボールなどを身につけたいです。

 

 

―藤澤選手はいかがですか?

F:こちらに来る前はキャッチャーとしての経験を積みたいなと思っていたのですが、こちらに来てからは言葉が違う選手とバッテリーを組むのもあるので、日本人の人と違う部分もあるので、コミュニケーションの取り方も勉強したいなと思いました。

あとは田中選手と、つい最近までいた岩尾投手もいたので、これから一緒に組む人たちとの配球も勉強していきたいです。

 

 

―キャッチャーというボジションは独特ですし、いちばんコミュニケーションが必要なポジションですが、こちらで組まれているピッチャーとはコミュニケーションは英語でされていると思いますが、違和感なくされていらっしゃいますか?

F:口頭で話しているときはないですが、たまに「通じているのかな?」というときはありますね。サインは僕が出しているのですが、ピッチャーから元々のサインをこうしてくれと言われているのもあって、それを出しています。

 

 

―来シーズンの目標は?

T:勝ちゲームを投げられるピッチャーになりたいです。一番はそれですね。

F:僕はまだまだプロの世界では未熟ですし、伊原監督に代わったのもあり、今まで通りがむしゃらにやってアピールしていくのは変わらないテーマです。こちらでの経験も活かしてやっていきたいですね。

 

 

―オーストラリアに来ることになったきっかけは何でしたか? チーム内で行って下さいと言われるのか、それとも行きたい人と聞かれて手を挙げるのでしょうか?

T:球団内である程度のリストアップはあるそうなのですが、個々に呼ばれて意思を聞かれます。僕自身はもともと興味があったので、声をかけていただいたときはすごく嬉しかったですね。来てよかったですね。いろんなところで野球もやってみたいですし。

F:僕は呼ばれたときは、NOと言う気はなかったですね。田中選手と同じホテルの部屋で一緒に生活するのもすごく楽しいですね。来てよかったです。

 

 

―こちらのお客さんの反応はいかがですか?

T:温かいと思いますよ。この間もすごい試合をしていましたが、最後まで声援が飛んでいましたね。日本だったらすごい野次が飛んでいたと思いますよ。

 

 

―お二人がプロの世界に入って、驚いたことあるいはすごい選手だなと思ったことなどはありますか?

F:僕の場合は、「テレビで見ていた人がいる!」という感覚で、話しかけてくださった先輩にも、新鮮ですごいなと思いました。

T:僕が入ったときはまだ松坂大輔選手がいらっしゃって、彼のボールをみたときは凄かったです・・。言葉では言い表すのは難しいですが・・・、凄かったです。

 

 

―メルボルンに居る日本人の方へ、メッセージをお願いします。

T:あと3週間ほどありますが、僕たちが一番嬉しいのが見に来ていただくことですし、恥ずかしがらずにどんどん声をかけてください。試合後に時間があるので、話すことができる時間もあるので、どんどん話しかけてください。僕は中継ぎなので次いつ出るかわかりませんが球場にはいますので。

F:土曜日に観に来てください。金曜日から日曜日までがゲームなのですが、僕は土曜日がダブル・ヘッダーなので、1試合目か2試合目かはわかりませんが出る機会が多いですので、是非観に来てください。

 

 

 

>>編集後記

今回同行された小野コーチは、80年代を中心に近鉄バッファローズの先発陣を担った名投手です。

お二人とも今回の滞在を非常に楽しまれていらっしゃるようです。期間限定(12月22日まで)でメルボルン・エースでの武者修行ですので、是非ともメルボルン・エーシズの本拠地(Victorian Baseball and Softball Centre)へ応援に行ってください。次の試合は12月6日-8日アデレード・バイトを迎えて行われます。

快くインタビューに応じていただいたお二人、午前中の練習の合間の貴重な時間を有り難うございました。

 

 

 

Melbourne Aces

www.melbourneaces.com.au

 

埼玉西武ライオンズ

www.seibulions.jp

 

Victorian Baseball and Softball Centre

Merton Street, Altona VIC 3018

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Interviewer: Jun Hasegawa, Yoshimi Okita
Photo & Edit: Yoshimi Okita

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