岡山地酒5蔵のテイスィングイベント
レストラン、バー、リカーショップが注目
2017年12月5日掲載
Quality Okayama Project は、岡山県の誇る伝統産業を海外展開してゆくプロジェクト。
11月27日に備前焼とお酒の優れた銘柄を取り揃え、酒テイスティングイベントを開催しました。
Quality Okayamaのオーストラリアへの展開は、第一弾として、昨年の1月にMelbourne QV の No Vacancy Gallery で備前焼 & 日本酒の展覧会と試飲会が開催されました。 (参照記事:備前焼 & 岡山地酒5蔵のイベント メルボルンで大成功)
このイベントで、参加5蔵は販売ルートを確保し、現在オーストラリアで入手可能となっています。
今年1月には、ソムリエに向けてマスタークラスとテイスティング・イベントが開催されています。
今回は、レストラン、バー、リカーショップのスタッフが多数参加してくれました。
日本酒が静かに浸透しており、日本料理店以外のワインバーやレストランなどでも、味わえる店は増えつつあります。
会場は、Nihonshu Sake & Shochu Bar。
日本酒と言えばココ、地元にとっておなじみの隣の居酒屋忠治とは本来独立した店舗でしたが、壁をぶち抜き、行き来ができるようになっています。
オーナーのAndre Bishop氏は、日本酒の普及などに貢献した人に授与される、名誉ある称号「酒サムライ」を受賞しており、また、
招聘を受けての日本での酒蔵体験もあります。
本イベントでも、自ら銘柄を試飲し、他の酒プロフェッショナルとも積極的に交流する勉強熱心さを見せていました。
Quality Okayama 蔵元
♦ 辻本店 御前酒
辻本店は、雄町米に強いこだわりを持っています。古くから雄町米で酒を造ってきた杜氏集団、備中杜氏の故原田巧杜氏のもと雄町米の特製を活かした酒造りを行ってきた実績があります。その技を継承し、浸漬方法などの技術も改良を重ね、軟質で原料処理が難しいとされる雄町米での酒造りを実践しています。
♦ 板野酒造本店 二面
味噌や酢の壺に備前焼のカケラを入れると、美味しく出来上がると言われていました。 発酵中の酒に備前焼のカケラを入れてみました。その結果、酸味とうま味が絶妙にバランスのとれた、セミドライの純米酒が出来上がりました。常温で、冷して、ロックで楽しめます。すしや海産料理だけでなく、サラダやチョコレートともよく合います。
♦ 白菊酒造 大典 白菊
日本酒が最も円熟する秋、日本を代表する花「白菊」にちなんで名づけられました。冠銘の大典は昭和初期、全国清酒品評会で優等賞をいただいた記念に付しました。岡山特産の酒米を中心に、自社で復活させた独自の酒米、無農薬の酒米など米にこだわり、清冽で豊かな仕込み水、そして伝統の備中杜氏の技といった、酒造りに恵まれた岡山の良さを大切に醸しております。
♦ 菊池酒造 燦然
菊池酒造は、燦然ブランドを中心に展開しています。酒造りの間、蔵の中にはモーツァルトの音楽が流れているユニークさも特徴。雄町米と高水質の高梁川の水を使用し、伝統的な酒造りに徹し、品質本位をモットーに掲げています。
♦ 宮下酒造 極聖
極聖(きわみひじり)は 昭和63年度に全国新酒鑑評会で金賞受賞以来、3年連続金賞を果たし、それ以降も金賞を受賞いたしております。 杜氏は蔵の歴史とともに40年来、技を磨き、「現代の名工」に選ばれた備中杜氏中浜昭夫(元備中杜氏組合連合会会長)の指導を受け、技術を継承した若手杜氏が渾身の力を込めて酒造りを行なっております。 若い力で酒造りに邁進しています
岡山県は、3本の清流と内陸沿岸気候に恵まれており、優秀な酒造好適米(お酒をつくるのに適した米) 「雄町米」を産出しました。 今回提供されたお酒は、すべてその雄町米を使用しています。山田錦や五百万石などの優良品種を含め、国内に現存するほとんどの酒造好適米のルーツとなる米です。現在でも全国生産量の90%が岡山県で生産されています。
雄町米は、唯一原生の酒造好適米であり、取扱いが難しく、味のクセも強い。一方でそれが、通好みの味になるのだとか。
取扱いの難しさ故に、一度は廃れたこの米を蘇らせた岡山県の人々が、今度は、世界に広める情熱を燃やしています。
今後の活動から目が離せません。
Okayama Sake Tasting at Nihonshu Bar
日程:11月27日(月)12:00~16:00
場所: Nihonshu Shochu & Sake Bar
Shop 163 Lonsdale Street
Melbourne VIC 3000
主催: Nihonshu Sake & Shochu Bar
Quality Okayama Project
TRYBER Pty Ltd
Quarity Okayama Project:
公式サイト:http://qualityokayama.jp/
facebook: https://www.facebook.com/QUALITY.OKAYAMA.JAPAN/
文・写真:矢部勝義
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