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ヤラ川河畔の新名所

もうすぐ完成、行ってみよう!!

2010年4月28日掲載

 

ヤラ川の北側でスペンサー通りからクイーン橋までをノースバンクと呼ぶ。
開発が遅れていたが、まずノースバンクプレイスの再開発がほぼ完成した。

手前はバットマン公園とヘリコプター乗り場。左端の建物は、ヘリコプターの管制塔。

 ノースバンクは、ビジネスの中心部シティの中にあるため、サウスバンクに比べると却って再開発が遅れた地域。
サウスバンクは、昔はサウスメルボルンの一部で、港湾施設があり、治安も悪い地帯であったので、1990年代からクラウンカジノ、サウスゲート、プロムナードが整備された。
ユーリカタワー、フレッシュウォータータワーなどのオーストラリアを代表する超高層ビルが立ち並んだ。
エキジビジョンセンターの西側のサウスワーフもほぼ完成し、ヤラ側周辺は、ポートメルボルンの工場地区を除くと、開発はほとんど終了している。
一方、ヤラ川のシティ側は、歴史的なビルが多いこともあり、なかなか再開発は進んでいない。
その中で、ノースバンクプレイスは、唯一、開発が完了した近代的なビル。
 

 キング通りからスペンサー通りフリンダース通りに沿って、南側は、バットマン公園に挟まれて長い間、駐車場があった。
キング通りは、南側のクラウンカジノのビルの中を通り抜けて、ヤラ川を渡り、フリンダース通りを、立体交差で通り越していた。

フリンダース通りとキング通りの交差点には、1950年代までメルボルンの魚市場があった。
この魚市場は、元々はフリンダース通りとスワンストン通りの交差点にあったが、現在のフリンダース駅の大ドームを作る際に取り壊されて、移転してきたもの。
魚市場は、1950年代に、キング通りに立体交差を作るために取り壊された。
その後、魚市場は、いったんビクトリアマーケットに吸収された後、現在のフッツクレイ(西メルボルン)に移転している。
 

 1999年にキング橋のたもとにメルボルン水族館が建ち、ノースバンクの再開発が始まった。
水族館に多くの人が集まるようになり、立体交差を取り壊すという意見が多くを占めるようになった。
2005年に立体交差が取り壊され、フリンダース通りが整備されて、新たに3つのトラムストップがキング通りとスペンサー通りの間に作られた。

ノースバンク・プレイスには様々な要件が設けられているが、そのひとつが高さの制限。南側にバットマン公園があり、市民の憩いの場。9月から3月の夏の間、ビルの日陰がヤラ川に到達してはならないこと。
従って高層ビルを建てることは許されない。
またフリンダース通りかバットマン公園へのアクセスが要求されており、3つのビルに分けて建てられた。

キング通り側の東館は、10階建てのオフィスビル。
中央館は、15階の196室の1ベットルーム又は2ベットルームのアパート、スペンサー通り側の西館は、17階建の188室の1ベットルーム又は2ベットルームのアパート。
いづれの館も1階は、商店が入居している。
数カ月先の完成の際には、多くの買い物客やバットマン公園の散策客ででにぎわうと予想される。

右側は、リアルトビル。
最上階の展望室は昨年、廃止された。ユーレカタワーの完成により、南半球で一番の高層ビルではなくなり客足が激減したため。

撮影データ
Canon EOS 5D MarkⅡ 絞り優先AE 評価測光 絞りF2.8 1/1000秒 ISO感度 100 AWB 画質圧縮率 JPEG レンズ EF 24-70mm f/2.8L USM
撮影 板屋雅博

 


より大きな地図で ノースバンクプレイス を表示

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