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Wawrinkaが錦織に勝利

錦織は準々決勝で敗退

もはや錦織の現在の活躍を考えれば、準々決勝進出は快進撃とは言わないだろう。世界ランキング5位、昨年はUS Openの決勝に進出し、ツアーファイナルでは予選を勝ち上がり決勝トーナメントに進んだ。今大会の準々決勝進出というのは、今の錦織には当然と言っても決して過言ではない。

対するWawrinkaは言わずもがな、昨年のこの大会の優勝者である。彼の優勝は長年BIG 4(Federer, Nadal, Djokovic, Murray)に優勝を独占されてきた、その他の選手に大きな希望を与えた。RaonicやDimitrovなど次世代の王者候補と呼ばれる90年代生まれの選手が準々決勝やそれ以上に勝ち上がり、US Openで優勝したのはCilicだ。錦織とCilicという、お互いにGrand Slamの決勝進出は初めてという選手が試合をするのは、2005年のFrench OpenのNadalとPuerta以来だった(この時がNadalのGS初優勝である)。それ以降はずっとBIG 4の誰かが決勝進出者の1人として君臨していた。しかし一度優勝を経験すると自信が付き、今大会のWawrinkaの勝ち上がりからも見て取れるように、4回戦でGarcia-Lopezに1セット落とすのみ、その試合も第4セットのタイブレークではセットポイントを握られてから挽回している。追い詰められても勝ち上がる強さを持っている。

錦織とWawrinkaの2人は昨年のUS OPENの準々決勝で対戦しており、錦織がフルセットの末に下している。雪辱を晴らす意味、昨年同様勝ち上がる意味、あらゆる面で今回のWawrinkaは錦織に勝利を収めるうえでプランを練ったという。

 

結果を言うと、Wawrinkaが6−3、6−4、7−6で勝利した。スロースターターの錦織だが、Wawrinkaは出だしから世界一とも評されるバックハンドから果敢に攻め続け、それが見事にはまっていた。まさに完勝と言える内容だった。第3セットのタイブレークでは6−1でWawrinkaがマッチポイントを掴みながら、6−6まで錦織が脅威の粘りを見せた。ここで出たドロップショットが掴んでいた錦織の流れを断ち切った。会見の冒頭でこのショットがネットにかかった時の心境を尋ねられたWawrinkaは、入っていれば取れなかっただけに本当に嬉しかった。あの状況でのドロップショットは難しい上に風も味方してくれた、3セットで終わって良かった、と素直に認めている。

準決勝ではWawrinkaはDjokovicと3年連続で顔を合わせる。最初の試合はファイナルセット(Australian Openでは採集セットはタイブレークが行われず2ゲーム離れるまで続く)12-10という驚愕のスコアでDjokovicが、昨年もフルセットの試合となりファイナルセットで9−7でWawrinkaが勝利している。今年もまた、大激戦が予想される。

 

Wawrinka対Djokovicは金曜日の夜に行われる。

 

写真:塚越亘

文:Raito Hino

 

 

 

 

 

 

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