日本語弁論大会ビクトリア州最終選考会2024
日頃の勉強の成果を披露
2024年9月9日掲載
第54回を迎える日本語弁論大会ビクトリア州最終選考会2024が、8月25日(日)メルボルン大学の「Sidney Myer Asia Centre」にて開催されました。
過去最高・総勢52名の参加者が、
- High School Senior Division
- Open Beginner Division
- Background Speaker Division
- Open Division
の4部門に分かれて、日ごろの日本語学習の成果を披露しました。
島田順二在メルボルン日本国総領事は、オープニングの挨拶をされました。
参加者への激励とともに、「覚えた日本語を使うためにも、ぜひ日本を訪問してください。2025年には大阪・関西万国博覧会という絶好の機会があります。」とアピールされました。
神埜尚之メルボルン日本商工会議所会頭、古塚真人メルボルン日本人会会長をはじめ、日本商工会議所・日本人会の役員の多くが、9時開始から懇親会まで長丁場にわたり、本イベントに参加されました。
残念ながら、本年より全豪大会が廃止になってしまったそうです。
しかしながら、ビクトリア州大会は勢いに乗っています。
参加希望者が多く、人数を絞らざるを得なかったとのこと。
主催するビクトリア州日本語弁論大会実行委員会(Japanese Language Speech Contest Victoria Inc)および、協力・関係団体の尽力のおかげです。
参加者たちの選んだ題目は、自分の身の回りの事柄から、恒例となったアニメを主題としたもの、日本の社会問題など多岐に渡りました。
その題目を感情豊かに、時にジェスチャーを交えて語りました。
発表が終わる度、満席の聴衆からも他の参加者からも多数の拍手を浴びていました。
また、発表前と後とできれいなお辞儀をする発表者も多く、外国の言葉を学ぶことは文化を学ぶことだと改めて認識しました。
厳正な審査の結果、各部門の受賞者が決定しました。
入賞者たちは応援してくれた家族・友人・指導教官らと、喜びを分かち合いました。
成績優秀者には日本商工会議所からインターンシップのオファーがあります。
その件は、運動文化部長の田平祐次理事より説明がありました。
大阪行きのチケットを賞品とするメルボルン大阪姉妹都市賞は、メルボルン市のJamal Hakim市議会議員より、手渡されました。
関西大学に1年間留学していたというHakim議員は、日本語で挨拶をされました。
大会後は、参加者やスタッフ、聴衆も含めての懇親会が行われました。
土佐和志理事が乾杯の音頭をとりました。
アサヒ・ホールディングス・オーストラリアの土佐理事が掲げたボトルは、アサヒビール。
他の参加者やスタッフ、応援に来てくれた家族・友人・日本からの留学生・指導教員とともに楽しい時間を過ごしました。
日本商工会議所・日本人会のみなさんは、次世代を担う学生達との交流に余念がありません。
過去の参加者・入賞者も、スタッフとして聴衆として参加していました。
昨年度、メルボルン大阪姉妹都市賞を受賞したImogen Briggsさんに、今年の同賞受賞者・関係者とともに写真を摂らせてもらいました。
日本語を学んでいる学生達が、ボランティアとしても大会の進行を支えていました。
過去大会の出場者も多く、日本・日本語への想いが伝わってきます。
日本語を学んでいる皆さんの今後の活躍、より一層の精進を期待しています。
午前の部
審判長: Associate Professor Ikuko Nakane - Japanese Program, Asia Institute & Associate Dean (Diversity and Inclusion), Faculty of Arts, The Universitey of Melbourne
審判: Mr. Raymond Roche - Strategy / Corporate Affairs, Corporate Planning Division, Mitsui & Co. (Australia)
Professor Yoko Nakai - Institute of Japan Studies, Tokyo University of Foreign Studies
High School Senior Division
- 1st Prize
- Evie Hol Parkdale Secondary College
- 将来の仕事の計画 / My Career Plan
- 2nd Prize
- Erica Ea Presbyterian Ladies' College
- 今しかできないから、 / Because Now Is the Time
- 3rd Prize
- Stephanie ClaydonMethodist Ladies' College
- 風の谷のナウシカと出会って / How ‘Nausicaa of the Valley of the Wind’ Impacted Me
- Commendation Awards - Keiko Hongo Family Award
- Julia LinDonvale Christian College
- 言語の魔法 / The Magic of Languages
- Commendation Awards - Japanese Language Speech Contest Committee Award
- Jules PerangMazenod College
- 日本の労働社会 / Japan's Work Culture
Background Speaker Division
- 1st Prize
- Mai Sawaki The Mac.Robertson Girls' High School
- なんでやねん / Why?
- 2nd Prize
- Escher Harada-McGearey RMIT University
- 甲子園を夢見て / Dream of Koshien
午後の部
審判長: Professor Alison Tokita - Adjunct Researcher, Monash University
審判: Mr. Satoshi Sanada - Principal Policy and Local Engagement Officer, strategic Policy and Collaboration Design Unit, Victorian Skills Authority
Ms. Kanako Murase - Senior Program Manager, Innovation Dojo Japan
Open Beginner Division
- 1st Prize
- Siqi TaoThe University of Melbourne
- 北の国から / From the North
- 2nd Prize
- Lucy GrimesRMIT University
- 毎日自分にがっかり / Every day I fail
- 3rd Prize
- Jinyi ZuoThe University of Melbourne
- アニメ: 私の成長のための安全な場所 / Anime: A Safe Haven on My Road to Growth
- Keiko Hongo Family Fund Commendation Prize
- Piero BaracchiLa Trobe University
- 新しい世界 / A New World
- Japanese Language Speech Contest Committee Award
- Nicholas Abhimata SilalahiMonash University
- ウルトラマンはみんなのショー / Ultraman is a Show for Everyone
Open Division
- Melbourne-Osaka Sister City Award & 1st Prize
- TK Reekie-BucklandMonash University
- アイデンティティの再発見:日本語を通じて見つけた文化の誇り / Rediscovering Identity: Finding Cultural Pride Through Japanese Studies
- 2nd Prize
- Maria AlexandraMonash University
- いきがいの発見:言語から科学へ、アイデンティティの形成 / Discovering Ikigai: Shaping Identity from Language to Science
- 3rd Prize
- Waylon LinMonash University
- 「能力主義」に潜む恐ろしい事実 / The Terrifying Truth behind Meritocracy
- Audience Prize
- Yutong YaoThe University of Melbourne
- ひとりぼっちの私 / The Lonely Me
- Keiko Hongo Family Fund Commendation Prize
- I-Jen Irene Wang
- 敏感すぎる社会 ? / An overly sensitive society?
- Japanese Language Speech Contest Committee Award
- Irvin YeungThe University of Melbourne
- 僕の自由 / My Freedom
文・写真:矢部勝義
コメント