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ANE E-News New Year Edition January 2011 - 001

1) まず新年にふさわしい 話題から。 新老人の会 2010年 12月号  

「百歳以上は名誉会員に。」   新老人の会 会長 日野原重明

私は10月4日に99歳を迎えましたが、この会には99歳以上の会員が18名もおられます。(全国支部 35支部 会員11月末11,744名中)その中でも100歳を迎えてなお矍鑠(かくしゃく)としておられる方も9名おられます。
現役の画家、愛媛県の上堂喜太郎さんは11月に107世を迎えられこの会の長老です。福岡県の曻(しょう)地三郎さんが次いで104歳。しょう曻地さんは日本の障害児教育のパイオニア的存在ですが、今でも3ヶ国語をつかって講演会を兼ねた世界旅行をされています。(1-2で説明を付け加えます。)

千葉県の長野信生さんや、東京都の伊吹弘さんは本会発足直後の2000年11月にご入会いただき、それからずっとこの会を支援してくださっており、私の同志ともいうべき存在です。大阪の西川治郎さんや愛知県の岡島良平さんは、ご自分の信条を。西川さんは「与えられた命あり限り平和に貢献したい」岡島さんは「宇宙大自然の運行に従うこと」と記されています。 
女性も2人おられます。東京の小柴千枝子さんは、絵をお描きになります。熊本県の平山アヤさんは、本年10月に100歳を迎えられましたからこの中では一番年若になります。

私はこの100歳以上の方々に敬意を表して、英語では Grand Senior 日本語では「真老人」と命名し、「新老人の会」で認定書を出すことにしました。
今後本会では、100歳以上の会員を「名誉会員」として、年会費をいただかない永久会員とします。

「百歳は次のスタートライン」とおっしゃられる先生に続いていきましょう。

1-2)ANE オーストラリアが設立したときにReferenceをいただいたのが新老人の会九州支部でした。曻地先生はいつもダンディーなしゃきっとしたご様子です。2004年に中国で初めての養護学校「しいのみクラス」を開設しました。先生は「残りの人生の全てを養護教育に捧げる」と生涯現役を実践されています。ラジオ番組で、宮城まり子さんの「しいのみ学園」が放送されていた頃、母に連れられてお目にかかっています。テーマソングの「しいのみ学園の歌」は少しですが覚えています。「僕らはしいのみ 小さなしいのみ」♪ ♪ ♪ ♪ ♪

曻 地 三 郎 園長先生のプロフィール
            しょう ち
名  前  : 曻 地 三 郎(旧姓山本)
生年月日 : 明治39(1906)年8月16日生まれ (104歳)
出生地   : 北海道釧路(本籍:山口県)
経  歴  : 広島師範・広島高師・広島文理大心理学課卒業。小学校・女学校・師範学校の教員を経て、福岡学芸大学教授(現:福岡教育大学)就任」。福岡教育大学を昭和45年に退官。現在同学名誉教授。医学・文学・哲学博士。昭和29年、しいのみ学園を創立。現在園長。

園長先生のお話

子どもの成長・発達は、人間の脳の機能の発達と重要な関係をもっている。幼児が外界を認知して行くためには、感覚的経験を通すことが必要である。感覚には、味覚・嗅覚・触覚・視覚・聴覚の五感があり、そのなかで触覚・視覚・聴覚は知的な発達に関係深いのである。子どもに刺激物を与え、触る・見る・聴く経験を豊富にさせることである。支援には媒体となる教材が必要である。支援者が子どもに、何を触らせ、何を見せ、何を聞かせるかである。子どものたちの心理的な成長・発展に即した媒体を与え、その発達を促進させていくのである。支援者は、その過程の中で子どもを見る視点を養い、色々な面を発見し、理解していくのである。

Kotoさんたちの活動を 今年も応援してあげましょう。ハンディのある子と親の会 http://top.25today.com/ikuji/ikuji_spe/post_1893.php

2) 12月に高齢者の移動に関係する現実の状況が2件ありました。 

移動は若いうちには冒険ですが、高齢者になるとそれが原因で認知や他の障害につながることもあります。反対に、現状で「かわりたくない」「変わると今より状況が悪くなるのではないか?」と我慢している状況が、改善される場合もあります。ご本人が望まれなくてもしかたなく「移動」を迫られることもありますので、だんだん身近に起こる例ですので参考にしてください。

2-1)HostelからNursing Homeへの移動 Case Study です。

実際に会員の方の経験された移動についてお知らせします。ホステルに入居中だった会員の方ですが、ホステルから日本のご家族に連絡がありました。ちょっと介護度があがったので、Nursing Homeへ移動させてほしいということでした。こちらでも心当たりの Nursing Homeをお勧めし、手続きを取っている途中でしたが、6ヶ月+待ち。今病院のベッド数も Nursing Homeへ入居するのを待っている方でふさがっている状態です。移動には時間がかかると思われていました。

クリスマス前に、ホステルからこの移動を急いでほしいというので、ご家族の方がメルボルンに飛んでいらっしゃいました。クリスマス休暇でMedicareやCenterlinkの事務所もおやすみという、いくつかの悪条件の中、無事移動をお済になられました。施設の状態により 移動が成功する場合と失敗する場合があります。今回はどうなるでしょうと、ちょっと心配でした。場所も今までのところとはかなり離れています。私たちはご本人、ご家族のお手伝いはできても最終決定は下せませんので、ご家族の方が移動にかかわる全ての手続きをなさいました。引越しもレンタカーでご自分でなされました。すぐ日本に戻られるので、おもどりになる前日、移動先の施設でお目にかかりました。

まずご本人。3時のお茶の時間です。ニコニコ笑っていられるので、一安心。お茶がすむまでお部屋でお待ちしました。今までの部屋に比べて明るいこと。施設はできて5年目だそうで、壁の色使いも明るく風通しも良いようです。中庭には池があり噴水の音が聞えます。廊下(車椅子が2台移動できる広さがあります)、空間が広いせいもあってのんびりした感じがします。

ご家族の方のご感想です。

急だったのであまり選択の余地がありませんでした。「ここしかない」ぐらいの状況でした。スタッフが挨拶をよくします。通りがけにもHelloというし、部屋を訪れた時には「私は(名前)です。何の係りをしています。」と自己紹介をします。廊下が前の施設より広くて車椅子での移動が自由にできるようです。前の部屋よりは狭いので整理や処分するものがありました。猫が2匹飼われていて、施設のペットのようです。

そうおっしゃられてまもなく、Dietician がHelloと自己紹介をなさいました。「私は栄養士です。以前の体重はどのくらいでしたか?身長と骨格から言って少し体重を増やした方がいいと思います。Morning Tea のとき、チーズとビスケット。Afternoon Teaのときにはバナナをつけましょう。好き嫌いはありませんか?体重は毎月計ります。その経過を見ながら食事の調整をしていきます。私は Speech Therapistとも連絡を密にします。咀嚼と嚥下は食事のとり方にも関係します。軟らかく、小さくきったものをゆっくり食べるようお勧めします。」としっかり説明なさるのに驚きました。

いろいろな施設を見てきましたが このように本人とご家族にきちんと説明するところは立ち会った事がありません。新しい年の始まりと、新しい生活がはじまるのと一緒になりました。遠くにいらっしゃるご家族にとっては「安心してお世話をお願いできるかどうか」が一番問題でしょう。また定期的におじゃまして、気がついた事があったらお知らせします。ご本人が住み心地がよく、活動的になられることを期待できそうな移動でした。 

2-2)もう一つの移動の話です。この方はメルボルン市からちょっと遠くにお住まいで、引越しをされてからお伺いしていなかったので休暇中にお邪魔しました。「泊りがけでどうぞ」とのお言葉どおり、2泊お邪魔させて頂きました。Loss&Griefでは移動をするときの一番の問題はIsolation。今まで慣れていたものにさよならして、新しい環境になじむことは喜びでもあるけれど、損失にも通じると考えます。

ご本人の説明 

家を探している時、不動産屋さんを何件か回ったけれど1Bedroomで予算に見合うユニットは無かった。これしかない、という最後の場所がここでした。大家さんと話してみて、気さくだし、病院に通っている(仕事をするほう)のも決めるときのポイントの一つでした。家族ぐるみで付き合ってくれる。庭造りが好きな大家さんなので、外を歩く時には庭を歩いていればいいのです。

ついた日には夕食を私までが呼ばれてしまいました。(お母さんがシェフの資格を持っていて、お嬢さんもApprentice Chefおいしかったですよ。)本当はお掃除とかお手伝いに行ったのですが、「あなたは 座ってて」といわれ、上げ膳 据え膳 -まったくのお客様でした。こちらの移動も近所づきあいが成功。遠くの家族よりも近くの他人。お隣の方としょっちゅう声を掛け合えられることは、安心につながります。 

移動は準備していてもままならないこともありますし、移動のときのいろいろな雑事(家具、電気製品、電話、公共料金の切り替え、不要なものの処分、引越し自体と事前の梱包、事後のUn-packなど)でエネルギーを費やしますので、「そろそろ移動したほうがいいでしょうか?」とお考えの時には準備から行動へ移す必要があるでしょう。2011年「創めること」を考えて見ましょう。 


3) ホームステイのお願い。3月2日から3月8日、アイヌのみなさんがメルボルンにいらっしゃいます。6名(男性3名 女性3名)旅費は豪日交流基金が出ていますが、宿泊費が充分出ていません。

また短い期間でメルボルンの皆さんとの交流をご希望ですので、できたらHome Stayを探してほしいとの依頼がありました。メルボルン滞在中もいろいろ移動がありますし、具体的にはまだ決まっていませんが、もし期間中「Home Stay 受け入れてもいいですよ」とのご希望がありましたら、事務局までお知らせ下さい。モテルやサービス、アパートなども探しますが、なかなかアイヌ文化、歴史のことを知る機会がないので、皆様のご協力をお願いします。

参加者のみなさまのProfileは改めてご紹介しますが、エカシ(ご長老)、木彫り作家、 アイヌ語、アイヌ料理、アイヌ刺繍、うた おどり、ムックリ演奏、若者アイヌパーフォーマンスグループ代表者などさまざまな背景をお持ちです。日程で、時間の調節をして会食しながらお話しが聞ける時間がとれれば、お誘いします。期間中時間をあけて置いてください。


4)ANE E-News12月No003でお知らせしたYukaさんから皆様へのお礼状です。

雨が降らない、ふりすぎる、と心配が耐えない植木のお世話。まだ木々があるようですので、広告ももう一度載せますのでよろしくお願いします。趣味を同じくなさる方、直接Yukaさんにご連絡下さい。 

こんにちは。以前、載せて頂いた件の途中報告を致します。

広告を載せて頂いてから、数件興味のある方からのメールが届きました。年末年始ということで、今年中は1件、年明けに数件見学に来られる予定で、昨日来られた方は30本弱(数本選んで頂いて、数本ブレアからのプレゼントという形)を購入して下さいました。

担当している主人(ブレア)は、買って頂けるだけでなく、大事にして育てた木の手入れの仕方をアドバイスさせて頂けるので、安心して手放しているようです。

まだまだ木はたくさんありますが、これから何名様かいらっしゃるので、同じことに興味のある方たちとのこのような出会いも大切にしながら、木を選んで頂こうと思います。

これから10年20年と様々なお庭で私たちの庭にあった木が成長していくのかと思うとわくわくしてきます。


優香

広告 再掲載 :

庭木の貰い手を探しております。もみじ、松、貝塚、南天、桃(アーモンド)、桜、ツツジ、椿、笹 など。盆栽もたくさんあります。

日本庭園を作ることを夢見て、たくさんの木を育てていましたが、家族で日本に引っ越す事を決意しましたので、大切に育てて下さる方、
趣味で盆栽を始めたい方、クリスマスやバースデープレゼントにとお考えの方など探しております。

木はすべて鉢に入っており、なるべくたくさんの方にお安く引き渡したいと思っております。

見学やお手入れの相談など、気軽にお問い合わせ下さい。

優香 0413560499   yuka.jackson@yahoo.com.au



本年もどうぞよろしく。




Association of New Elderly Inc.
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