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富久長 八反草 純米吟醸 無濾過原酒

こんにちは。

Nishです。

 

ステージ4突入…。
 

ついに来てしまったって感じですね。
 

こうなったら文句も言わず従わないと。

 

ということで、お家で日本酒を飲むとします。


 

日本酒造りで必要なもの。

 

米、米麹、そして水。

 

その中でも水はお酒の約8割を占めます。
それに加え醸造過程の洗米や割水等で幅広く水を使っています。
酒造りで必要な水の総量は米の総重量の50倍にもなると言われています。
それだけ水は酒造りの中でとても重要な役割なのです。

 

皆さんもご存知かもしれませんが、灘の宮水と京都の伏見の御香水。
 

灘の水は硬水に近い中硬水(硬度100前後)で、この水で仕込まれたお酒は豊富なミネラル成分のおかげで発酵が進むため、アルコール度が高めで辛口、そしてキレのある味わいになります。
一般的に“男酒”と呼ばれています。
保存に耐えられるため、江戸中期には船に積んで江戸まで運ばれ、“下り酒”として一世を風靡しました。

 

そして灘の対比であげられる京都の伏見。
灘の宮水に比べ高度が低め
(硬度80前後)。軟水に近い中硬水。
水に含まれるミネラル成分が少なく、発酵がゆっくり進み、きめ細やかで柔らかい味わいが特徴です。
ちなみにこのお酒を“女酒”。

 

その伏見よりももっと硬度の低い水が広島の水(硬度30前後)。
硬度の低い軟水での酒造りは難しいとされていました。
ところが明治31年に安芸津(広島)の醸造家の三浦仙三郎によって”軟水醸造法“が開発され、広島の酒造りが発展したのです。

 

硬度の高い水による醸造に比べて、軟水醸造法は手間も時間もかかります。
厳密な温度・湿度管理による雑菌汚染の少ない麹造りで、低温での発酵による野生酵母の繁殖を抑制し、薫り高い雑味のない澄んだ味わいのお酒
(吟醸酒)が造られるのです。


 

ということで今回は広島の純米吟醸酒。

富久長 八反草 純米吟醸 無濾過原酒

この“富久長”という銘柄は、三浦仙三郎によって名付けられました。
この酒蔵
(今田酒造本店)の特徴は、”八反草“(酒造好適米ではない)という米品種に注目してお酒を造っているところ。
この”八反草“は小粒で心白の小さく、水に漬けてもなかなか吸水してくれない硬い米。
けれど硬い米は高精白に耐えられるし、溶けにくいので雑味が出にくく爽快なキレ味のお酒になるのです。

 

さてこのお酒のテイスティング。

メロン、パイナップル、洋ナシ、アニス、ハニーサックル、マグノリアの香り群を楽しめます。

口に含んだ瞬間からトロリとした味わいが広がり、実にリッチで雑味はなくシルキーなテクスチャー。
そして心地よさのある酸味が味わいの層の幅を広げていてとても好印象なお酒なのです。

こういうお酒はやっぱりワイングラスで飲んでほしいなぁ。

 

マッチングの料理:料理本のA Year in My Kitchen by Skye Gyngell” からPan-fried Scallops with Horseradish Cream and Winter Leaves

Cheers!

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