16-17 / 87days -パースへの道-
3カ月でオーストラリアを1周する方法
写真が趣味の僕は、ワーキングホリデーで渡豪して1年半。目標の一つであったオーストラリア一周の旅をするなら今しかない!山あり谷あり海あり砂漠あり、もうなんでもありのオーストラリアを、生まれて初めてのマイカーで旅した3ヶ月。写真満載で約30回に渡ってお届けします!
ラウンドの16日目は、西オーストラリア州で最も古い街Albanyから始まる。
テント生活にはすっかり慣れ、もはやビッグシティー・メルボルンのアパートで毎晩ふかふかのベッドで寝ていたなんてことは当の昔に忘れているけど、それにしても朝は眠い。
ただし朝から豪快な日差しはテントの中の温度をぐんぐんに上げていき、早起き以外の選択肢を蒸発させていくようである。
ありがとう、太陽。今日も僕は朝から晩まで旅を楽しめそうだ。瞼の重力に抗いつつ、まだ見ぬ世界を見る為、気合いを注入!
キャラバンパークを出たものの、この街で何をすればいいのかが分からないのでインフォメーションセンターへ。
RPGの中では情報を求めて酒場に行くように、オーストラリアでは新しい街に着いて最初に立ち寄るのがインフォメーションセンター。
観光の情報もキャラバンパークの情報も全て、ここにいる親切な人々(おばさんほど親切度は高い)に教えてもらえるのです。
そして、ついでにトイレを借りられるのです。そんなインフォメーションセンターを僕らは敬意を持って、アイ(i)と呼びます。さぁこの看板よ、今日も迷える子羊を旅路へといざなってくれ!
Albanyの立派なアイにて、行くべき場所、観るべきものを聞き、トイレを借り、とびっきりのThank youを言い残し、いざ旅路へ。
大自然続きの西オーストラリア。
ここAlbanyにももちろんあります、風光明媚な国立公園。
数十分、海沿いの爽やかなドライブを経てTorndirrup National Parkへ。ここはなんと入園料はなし。イイネ!
最初の見どころは、The Gap。駐車場からごつごつした岩の上を歩くこと数分、見えてきた断崖。そしてそこに打ち寄せる白波。
たまに大きい波がタイミングよく来ると、どーん!と高く打ち上げられ、水しぶきが舞う。
この波が何百年、何千年もの時間をかけて岩を削り、このダイナミックな景観を作ったことを想像すると、自然の脅威と共に人間の小ささみたいなものを感じてしまう。テントの中が熱くなくても早起きしよう。
近くにあるNatural Bridgeも凄かった。間近で見られる分、グレートオーシャンロードのロンドンブリッジよりも現実味を感じる。
そしてBlowholeへ。残念なことにholeはblowしていなかった。が、時折来る大波の時は、今にもholeがblowするんじゃないのかというほどの轟音にどぎまぎ。結構ビビりました。
街に帰ってからはぶらぶらと散歩。立ち並ぶ古い建物と坂道の先に広がる海が青空の下にマッチしていて、どこか垢抜けた雰囲気。住みやすそうだなぁAlbany。他にも大きな船や大きな犬(Dog Rockと呼ばれる)などがあり奥が深そうだAlbany。ホエールウォッチングでも有名らしいAlbanyを出てからは北西へと向かい、結局夜にはBridge Townという町で就寝。
翌朝。宣言通りの早起き…は曇天のため阻止される。曇天の中、向かうはBusseltonという海沿いの町。
Perthから南に約220キロ離れたところにあるらしい。
ようやくオーストラリア大陸の西の端までやってきたのだ。
この町に来た目的は一つ。Busselton Jettyを見るため。140年もの歴史があるという木製の桟橋。これは約2キロもの長さがあり、南半球一長い木製の橋らしいのだ。
オーストラリアお得意の「南半球一」。空を厚く覆う雲のせいで魅力は半減だろうなぁと思って行ったけど、そんなことはなかった!なぜなら、、、工事中だったから。本来の魅力の8割減ぐらいかな…。2キロ分の10メートルぐらいの所にある、お土産屋兼資料館まで歩く。中をひとしきり見たところで引き返す。…まぁこんなこともあるさ!
それからは北へと車を走らせる。西オーストラリアで2番目に大きいBunburyを越えて、一気にパースへ向かう。
この辺りから段々と増えてくる交通量。整備されていく道路。道路脇のものは自然から人工物に変わっていく。このざわざわ感は南オーストラリアでアデレードに向かう時と同じものだ。ついにはバイパスに乗り、電車を横目に見ながら走ることに。
久しぶりに大勢の車に囲まれながら緊張して運転していると、ほどなく前方にビル群が!ビルを見て感動するとは!ついにやってきたパース!!
アデレード以来の都会にたじろぎ、工事中の道にとまどい、地図を片手に目的地へ。近場に車を停め、溢れかえる人々の中をきょろきょろと進む。新しい街に着いたらまずはアイ。
街で一番最初に会った人に「ここはパースの街だよ」とでも言われようものなら、まず酒場に行ってしまいそうだけど、今回はアイへ。都会にはキャラバンパークがないので、バッパーに泊まるのである。その情報を青年に尋ねると、すぐに予約までしてくれた。なんとも丁寧なアイなんだ。紹介されたのはThe Witch's Hatというバッパー。変な名前と変な建物。雰囲気からして、受付にはそれっぽい老婆がいるのかな?と思ってみたけど従業員はみんなインド系男子でした。ちょっとがっかり。(ごめんなさい。)でも素敵な所だ!久しぶりのビールと久しぶりのベッドで夜は瞬く間に過ぎていった。
走行距離・・・727km
総走行距離・・・7557km
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