世界遺産登録の王立展示館
MELBOURNE建物図鑑
【2012年1月5日掲載】
カールトン・ガーデン内に位置する王立展示館は2004年、カールトン庭園とともにオーストラリアでは16番目に世界遺産として登録されました。オーストラリアの世界遺産のほとんどが『自然遺産』ですが、この王立展示館が西洋建築として初めての『文化遺産』です。
王立展示館の設計を手がけたのはメルボルン市庁舎やビクトリア州立図書館を設計したことでも有名なジョセフ・リード。ビザンティン、ロマネスク、ルネサンスなどの建築様式が混在したオーストラリア初のヨーロッパ大陸風建築として1880年に完成し、同年にはメルボルン万国博覧会の展示会場となりました。
1901年には国会議事堂として使われるようになり、州議会に26年間に渡って使用されたのち、再び展示館として利用されていますが、現在のオーストラリア最大の展示館はサウスバンクにある『メルボルン・エキシビション・コンベンション・センター』となりました。
▲19世紀から残っている『展示館』としての建物は世界でも数少なく、オーストラリアではこの王立展示館が唯一
▲王立展示館の前後に広がるカールトン庭園。夏場にはベンチで読書を楽しむ人やピクニックをする人たちでにぎわう
▲『国際フラワー・ガーデン・ショー』の開催場であることで有名なほか、メルボルン大学やRMITの大学試験会場ともなるそう
▲外観もさることながら内部も壮観。展示館内のツアーにはメルボルン博物館を通して参加することができる
王立展示館 (Royal Exhibition Building)
9 Nicholson Street Melbourne VIC 3053
Ryo
studiomonsoon.com
ryo@studiomonsoon.com
コメント