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イベントレポートreport

Viva Victoria at Fed Square

Different but the same.

2009年3月23日掲載

21th March 2009 @ Federation Square

  

 マルチカルチャーなメルボルンの象徴となるフェスティバルが、フェデレーション・スクエア(Federation Square)で開催された。現在のBrumby州知事になって初めて開催されたイベントで、Victorian Multicultural Commission とMulticultural Arts Victoriaにより、国籍・文化・言語・宗教をも超えた内容で開催された。

  

 2006年現在の統計では、ヴィクトリア州の人口は4,932,422人。そのうち23.8%の1,173,203人が海外で生まれ、その後ヴィクトリア州へ来ている。また人口の20,4%(1,007,435人)が自宅で英語を使用せずに、母国語で会話をしている。その中でイタリア語を話す人口が一番多く、ギリシャ語、ベトナム語、広東語と続く。これらの事実からも明らかなように、今回のフェスティバルのキーワードでもある「248 countries of origin, 289 languages, 128 faiths, 1 community」を象徴する。

  

 イベントでは音楽、アート、ダンス、クラフト、フードを通して、50以上の国々の文化に触れることができた。日本文化も紹介され、着物のリメイク品、ステージでは和太鼓の演奏、お好み焼きと焼き鳥のブースなど。ステージでは、カリビアン・ミュージック、モーリシャス(Mauritius)の伝統的な民族音楽のサガ(Saga)、ヨーロッパの国々の民謡…、世界中の音楽が集められ、挙げるときりがないほど内容が盛りだくさん。フード・ブースやクラフト・マーケットにもそれは当てはまる。

  

 3月15日から21日までを〝Cultural diversity week”として州政府が掲げており、イベントが開催された21日は人種差別の排除を目的とした〝the United Nations International Day”として刻まれる。人種および宗教的差別を認めない印として、そして調和のとれた社会の促進や人種主義からの解放、すべてのヴィクトリアン(Victorian)への尊敬の念を示す印としてオレンジ色の小さなリボンが配られた。

  

 初めて開催されたイベントだったが、来年も引き続き開催されることを願う。とにかくそれぞれの国の文化の良いところが掻い摘んで味わうことができ、またそれぞれのコミュニティ同士の交流、違う起源をもつ人々との交流が図れ、とても興味深く、有意義なイベントだった。

  

◇イベントの様子


Cultural Diversity Week
URL:http://www.culturaldiversity.vic.gov.au/

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