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イベントレポートreport

2009 Melbourne Italian Festival

Ciao!2週間にわたって開催されたイタリアン・フェスティバル!

2009年6月8日掲載

22nd May - 7th June, 2009 around Melbourne

 

 “チャオ(Ciao)!!”。陽気な挨拶があちらからも、こちらからも聞こえてくる。ここはイタリア人がオーストラリアに移住してきた際にできたイタリア人街、ライゴン・ストリート(Lygon Street)。現在イタリアン・フェスティバルが開催中であり、シティを中心に各所でイベントが行われている。

  

 オーストラリアは建国した当初、イギリスからの移民のみを受け入れていた。しかし、次第にイギリス人以外の移民をも受け入れるようになり、その初期の移民の代表がイタリア人である。本国イタリアにおいて移住地における文化行事を奨励する政策が採られたことをきっかけに、1978年からオーストラリアにて文化行事が開かれるようになった。ナショナル・イタリアン・アーツ・フェスティバル(National Italian Arts Festival)がメルボルンで初めて開かれたイベントである。

 

 長い間にわたりイタリアに関するイベントは数多く行われたが、2002年を区切りに新しくメルボルン・イタリアン・フェスティバルとして生まれ変わることとなった。毎年5月から6月の2週間にかけて開かれており、今年で5回目を迎えた。イタリアだけでなくオーストラリアも含めた芸術や文化にまつわる30以上のイベントが開かれ、映画、演劇、展示、ワイン、食などを楽しむことができる。

   

 5月31日、アーガイル・スクエア(Argyle Square: 通称Piazza Italia)で行われたのが〝フェスタ・デラ・リパブリカ(Festa della Repubblica)”。6月2日のイタリア共和国(the Italian Republic)の建国記念日に合わせて、建国63周年を記念した行事も執り行われた。11時30分から始まった公式式典にはヴィクトリア州知事、在豪イタリア大使なども出席した。イタリアのバックグラウンドを持つ歌手アルフィオ(Alfio)によるオーストラリア、イタリア両国の国歌斉唱が行われた。臨席したイタリア系の人々は祖国の国歌が流れると同時に一斉に声を合わせて歌い始め、終了時には大きな歓声が上がった。その後、アルフィオによる歌はもちろん、様々なパフォーマンスがステージ上で行われていた。

  

 また、「イタリアン・フード・フィースト(Italian Food Feast)」と題して、晴天の青空の下で本場イタリアの味を堪能することができた。ピザはもちろん、アランチニ(arancini)と呼ばれるライスコロッケ、ニョッキ、イタリアン・ソーセージ、ジェラートなどのデザート、イタリアン・ワイン、イタリアン・ホットチョコレートやコーヒーなどを求め、長い列ができていた。イタリアの音楽を聴きながら、古くからの仲間と共に食す懐かしい味は格別だったに違いない。

  

 イタリア系移民の第一世代と思われる年配の方々が多く参加しており、移民として異国の地に定住するまでの苦労など昔の思い出に浸った1日ではなかっただろうか。イタリアン・フェスティバルは6月7日まで開かれ、メルボルンにいながら様々な“イタリア”を感じることができた。

◇イベントの様子

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