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イベントレポートreport

Footscray 150 Festival

ふんわり温かい気持ちになる誕生日パーティ

2009年7月21日掲載

18th July 2009 @ Nicholson Street Mall and Madden Square

 

 フッツクレイ(Footscray)コミュニティ生誕150周年を記念して開催されたフェスティバル。青空の下のニコルソン・ストリート・モール(Nicholson Street Mall)とマデン・スクエア(Madden Square)には、あちらこちらからライブ演奏の音楽が聞こえてくる。

  

 決して大きな会場でもなく、小さな広場に簡易テントを設けて行われたイベントは、終始リラックス・ムード。フェスティバル開始の午前11時になっても、フード・スタンドでは開店準備中のところがちらほらで、バラエティ豊かな国籍の料理が並ぶ。たとえばインドカレーやチャイティー、そしてファラフェル(ひよこ豆やそら豆をすり潰し、香辛料や香草を混ぜて揚げたもの)などに代表されるアフリカ料理など。これらの料理はフッツクレイにあるレストランが提供している。

   

 フッツクレイはメルボルンの西の玄関口。ジーロング(Geelong)、ウィリアムズタウン(Williamstown)とともに、3つの都市を結ぶ重要拠点として栄えた。フッツクレイ駅前はベトナム人街の様相をしており、ベトナム料理レストランをはじめアジア系グロッサリー、ディスカウント・ショップが立ち並んでいる。近年は北アフリカの国々からの移民が増えてきている地域でもある。

 '150’という文字の形をしたケーキも用意され、全員で歌ってお祝い。その後ケーキは小さく切り分けられて無料で配られ、その気前良さに嬉しくなった。もちろん共通の話題はオーストラリアン・ルールズ・フットボールのチームの一つであるウェスタン・ブルドッグス(Western Bulldogs)の話題。マスコットの着ぐるみも登場し、ステージの演奏に合わせて思いっきり踊る姿も見られた。

  

 また、近くにあるヴィクトリア大学(Victoria University)もコミュニティの一員として参加し、マッサージのコースを専攻する学生による無料マッサージコーナーや、メイン・ステージでは大学で音楽を専攻する学生によるバンド“Essential”の演奏が行われた。もちろんアフリカン・ミュージックなどの母国の伝統的音楽やダンスを披露するなど、異文化を受け入れてきたフッツクレイならではのステージは盛り上がりを見せた。

  

フェスティバルは穏やかな雰囲気が漂い、笑顔があふれていた。何気なく、そして当然であるかのようにフェスティバルに参加している人が多いようで、コミュニティの一員としての意識も高いように見えた。普段シティで見かけられるようなフェスティバルとは違う味わいで、心が温まるフェスティバルだった。

◇会場の様子



The City of Maribynong
URL:http://www.maribyrnong.vic.gov.au/

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