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ANNUAL TAIKO CONCERT 2009 Wadaiko Rindo

ユニークな太鼓パフォーマンス

2009年12月21日掲載

13th December 2009 @ Performing Arts Theatre(Heidelberg)

Wadaiko Rindoによる14回目の定期演奏会が行われた。ゲストパフォーマーに只野徳子さんとシャミーズ(津軽三味線)、佐伯真理さん(ボーカル)、レベッカ・リムさん(剣舞)を迎え、全18演目が披露された。

  

Wadaiko Rindoは1996年メルボルンでスタートした坂本敏範さんがの主催する「Wadaiko Rindo太鼓教室」の中から選ばれたメンバーによって構成された太鼓チーム。1997年から本格的な活動を行い、豪州全土にわたるイベント、音楽祭、芸術祭に参加し、またフィジー、ニューカレドニア、中国での海外公演も成功させた。伝統的な太鼓や神祇太鼓、またオリジナルの組太鼓の演奏、そして、新しい音楽感覚を取り入れたユニークな太鼓パフォーマンスで観客を魅了する。

 

ホール内に観客がぎっしりという大盛況ぶり。入場者数は300人。この定期演奏会はWadaiko Rindo太鼓教室の1年間のレッスンの成果を発表するためのコンサートである。昔からフィナーレは全員勢揃いの太鼓をやっていたが、最近は生徒数が増えて太鼓数が足らないため、残りの生徒は踊るという苦肉の策をとっているそう。日本の伝統芸能である和太鼓は大人気なのである。

 

和太鼓には両面を打つタイプと片面を打つタイプがあり、前者は低音が良く響き、後者は高音だが響きは少ないなどといった特徴がある。太鼓の胴の長さや面の直径によって音が微妙にかわってくる。同じ太鼓でも叩く場所や叩き方などで音に変化がでるのもおもしろい。また、ひざの屈伸などを利用したり、腕を天高くあげたり、太鼓ごと場所を移動したりとすべてがダイナミックで見ごたえがある。また、演奏者たちの衣装であるはっぴにも注目していただきたい。

  

大小の太鼓を交互に並べ、右へ左へと叩くパフォーマンスは、隣の演奏者との絶妙な掛け合いに圧倒される。そして個人的に印象に残ったのは音のウェーブ。右から左、左から右へと音が流れていく。音が、振動が、私たちの体を波に巻き込んでゆく。

後半は親子クラスの演奏で始まった。子供たちがリズムに合わせて動きながら一生懸命叩く姿はかわいいながらもその腕には力強さを感じる。



会場に突然ミッキーマウスのテーマソングが流れる。何が起こったのかと観客がざわめきだしたころ、ミッキーマウスに扮した坂本敏範さんが鉄腕アトム、ドラえもん、ピカチュウなどとともに登場。観客の中からランダムに数名選び、和太鼓の体験コーナー。ユーモアたっぷりにリズムの取り方などを教えていく。体験者のみならず客席から見ている観客たちも大盛り上がり。

  

Tabaru-zuka。西郷隆盛の田原坂の戦いをモチーフにしたこの作品は、侍に扮した西郷隆盛役のレベッカ・リムさんが刀やせんすを使って曲にあわせてパフォーマンスをするというもの。目の前で戦いが繰り広げられるわけではないが、刀を操る侍の凛とした姿は現地の方々にうけたのではないだろうか。

最後の2曲は和太鼓、三味線、鐘、歌、踊りのコラボレーションで盛り上がりは最高潮に。みんな本当にこのコンサートを楽しんでいるということが表情から伝わってくる。手拍子で観客も巻き込み、会場全体で盛り上がったコンサートは幕を閉じた。

 

編集後記

耳から聞こえる音だけでなく、地面から体に直接伝わってくる和太鼓の音。人間の心臓の鼓動に太鼓の鼓動がシンクロすることによって自らを鼓舞する性質が太鼓にはあるという説がありますが、なるほど確かに全身で音を聞き、演奏者たちの力強いパフォーマンスを見ていると力がみなぎってくるような気がしました。

Wadaiko Rindo ホームページ
http://www.wadaikorindo.com/

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