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オーストラリア・南半球最大級のギャラリー

Art Melbourne 2011をレポート!!

 2011年5月23日掲載

 

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「手頃な価格で買えるアートの展示会」Art Melbourne。毎年開催されているオーストラリア・南半球で最大級というこのイベント。メルボルンベースで活躍する多くの国際アーティストが集まり活気を見せていた。

アートをより私達の身近に感じさせるという目的の下、トークショーが行われたり、各ブースにいるアーティストにどのような過程で作品を作ったか、コンセプトは?など普段なかなかできない質問ができたりするからおもしろい。彼らが作品を作っている過程を目の前で見れるチャンスもあった。そして子供達には皆と一緒にドローイングを楽しむという、アート教育を感じさせる場も与えられていた。

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「アートを買う」と言うとリッチな響きがある。もちろん、一般的に多くのアートは手頃な価格とは言えないので、それも納得できる。過去に遡るが、日本はバブル期に‘名画買い’という現象があった。有名画家による多くの絵画が、オークションで信じられない額で落札されていた。安田火災がゴッホの‘‘ひまわり’’を史上最高額の58億で落札したのは、その中でも有名な話だ。

 Art Melbourneに展示される作品は、もちろん今現在活躍しているアーティストの作品なので、ゴッホの作品と比べるのは少し違うだろう。ただ、様々なアートが出回っている現代、「アートを買う」ということは、裕福な人達だけが行う特別なものではなくなっている。自分の好きなアートを身近に置くというのは、その人の個性を表すとも言える。

今回私が選んだ一部のアーティストの作品をここで紹介してみたい。

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-アーティスト-

A: Emma Hack (www.emmahackartist.com)
B: Sarrita King (http://gallery577.com/artists/sarrita-king/)
C: David Bromley (www.davidbromley.com.au)
D: Gwenda Maree McDougall (www.gwendamcdougall.com)
E: Ikuntji Artists and Artists of Ampilatwatja (fineart@ikuntji.com.au / artists@ampolatwatja.com)
F: Will & Caro (www.willandcaro.com)
G: Janine Daddo (www.manyunggallery.com.au/gallery/Janine-Daddo)
H: Annie Glass (annieglass.com.au/)
I: Willy Rojas (www.villadelarte.com)
J: Sarah Gully (sarahgully.wordpress.com)

 

このような展示会によって、普段手が出せないアートも身近に買えるということはとても嬉しいことだし、アーティストにとっても自分の作品の紹介ができるいい機会だ。オーストラリアではメルボルンでしか開催されないこのイベント。まさにメルボルンがアートの街だということを表している。来年も是非メルボルンならではのこの展示会を覗きに行ってみたい。

そしてもし「これ!」とピンとくるものを見つけられたら買ってみても損はないかもしれない。お金を何に費やすかはひと様々だが、自分が気に入ったアートを少しずつ買い貯めるというのも、なかなか素敵な趣味じゃないかと私は思う。

 

場所 : Royal Exhibition Building, Carlton


                
                                                                                                                

                              

文 写真:兼重貴子 (Written and photographed by Takako Drew)
 

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