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イベントレポートreport

総領事館主催、酒セミナー&試飲会

日本酒の魅力を伝える

[ 25/Mar/2015 ]

 在メルボルン日本国総領事館は、3月23日24日の二日間に渡り、日本酒の魅力を現地に伝える "Sake - The Amazing and Evolving World of Sake Brewing" イベントを開催しました。

このイベントは、様々な分野の専門家を海外に派遣し日本の魅力を「日本ブランド」として発信する、「日本ブランド発信事業」の一環として実施されました。

今回ご紹介された酒蔵は日本の酒処の一つ、京都府伏見で400年近い歴史を持つ招徳酒造。コメ不足やコストダウンのためにアルコールを別途添加することが当たり前だった時代に、「米と米麹だけで造られる純米酒こそが日本酒本来の姿である」とのこだわりを持ち、「純粋日本酒協会」を結成して、純米酒の普及に取り組んできた実績をもっています。

その招徳酒造より、生え抜きの女性杜氏「大塚真帆」氏が自慢の銘柄とともに来豪して、お酒の魅力を伝えてくれました。

イベントは

3月23日(月)18:30 - 20:30  Seasons Botanic Gardens Melbourne   一般向け
3月24日(火)15:00 - 17:00  Third Wave    酒類商社など食品業界関係者 向け

で行われ、それぞれ、100人(一般)、30人(食品業界)の参加者を集めました。
 

   

京都大学農学部修士課程修了後、職人のような物造りをしたいと、酒蔵に就職した大塚さん。

日本酒本来の姿にこだわりをもつ招徳酒造で感性を磨き、お酒の魅力を熱く語ってくれました。

   

   

セミナーはオーストラリアの一般の方にも反応がよく、こちらに根付いた和食を通して、お酒が注目されていることが伺えます。

一方、業界向けでは、Q&Aで「冷やすことが推奨されるお酒は、常温で保存していても大丈夫なのか?  その状態ではどれくらい保つものなのか?」といった、取引前提のような質問も飛びかいました。

セミナーと質疑応答の後は、試飲会です。

今回、提供されるお酒は、
    1) 「純米吟醸 花洛 京の琴」ーーー 冷や
    2)「純米大吟醸  延寿千年」ーーー  常温
    3)「純米 無濾過生原酒 京の輝き」ーーー 冷や
    4)「純米吟醸 花洛 生酛」ーーー 燗(人肌)
の4種類。

それらの味を引き立たせるべく提供された料理は、「キャビア」や「チーズ」「ステーキ」など、こちらの方にもなじみの深い素材ばかりでした。

    

    

これらの料理が日本酒の味を引き立たせているばかりではありません。日本酒もまた、これらの料理の味を引き立たせています。そして、多種多様な「材料」「製法」「飲み方」によって、どのような料理であっても、日本酒の中からマッチするものを見つけることができるとの可能性を感じることができました。

日本酒は注目されているものの、まだまだ拡大の余地を残しています。

多文化多国籍のオーストラリアに、ワインとともに根付いてくれるように、酒蔵さんがこれからも良い物を作ってくださるように期待しています。

現地在住者として、日本の良い物が広まっていくように協力したいと思います。

    

 

文・写真:矢部勝義

 

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