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PAXオーストラリアレポート

VR体験が大人気

2016年11月9日掲載

11月4日~5日までコンベンション・エキシビションセンターで開催されたゲームコンベンション「PAX AUSTRALIA。VR元年といわれる2016年は、PAXでもVRプレイ コーナーやPLAYSTATIONのVR体験などが人気を集めました。センター内のシアターでは、ゲームディベロッパーや大学教授など有識者が、様々なテーマでゲームについて語りました。今回は、展示の様子と様々なゲーム関係者が行ったパネルディスカッションをレポートします。

1. ディスカッション「VRは現実よりもずっといい?」

メインシアターで開かれた “The Great Debate: Is VR Better Than Real Life?”では、プロデューサー、コメディアン、エディター、宇宙物理学者など多彩な6名のゲストが3名ずつに分かれてVRと現実どちらが優れているかディベートを行ないました。

観客やVR否定派をうならせたのが「VRを使うことで、現実世界をより詳しく理解することができる」と述べたスウィンバーン大学のダフィー博士の意見。「VR体験によって、天体や銀河の仕組みを知り、科学をより身近なものとして感じることができるようになる」ほか、「患者の血管をスキャンし、作成したVR データがあれば患者が傷ついた血管を状態をより正確に理解できる」として、顕微鏡や他のものでは代替できないようなリアルを体験できるツールとして評価できると述べました。

VR賛成派の意見

・時間をかける価値がある体験ができる

・空を飛んだり、砂漠を走り回ったり、何でもできる

VR反対派の意見

・五感のうちに触覚や嗅覚、味覚は再現されていない

・結局は偽物。you’re virtually pretty

・VRで乗り物酔いする。

 

最後に観客のジャッジによって、VR賛成派が勝利しましたが、反対派は、 次の文章“I did great job, and I virtually got paid.” (いい仕事をして、仮想の給料をもらった)、“This lasagna is virtually edible.” (このラザニアは仮想的に食べれことができる)という文章の “virtually”を”really”に変えると意味がわかるよねと言ったジョークで客席を沸かせるなど盛り上がりを見せたディベートでした。

 

2. ディスカッション 「ビデオゲームとクロスメディア」

今年は「スーサイドスクワッド」や「ドクターストレンジ」といったDCやMARVELなど米コミックの映画化が目立ちました。こうしたコミック、ゲーム、小説そして映画が互いをアウトレットとして新たなファンを獲得できるのかについて、ギズモードのジャーナリスト、ライター、イラストレーターの4名が話しました。

 

ゲームを映画化した成功例では「トゥームレイダー」、「サイレントヒル」や「アングリーバード」があり、本やマンガを映画化した成功例は「ハリーポッター」そしておもちゃのレゴから「レゴ・ムービー」などがあります。こうしたクロスメディア化する大きな理由のひとつが世界に展開したい場合や、基のストーリーを知らない層に向けて展開したい場合だそうです。「グレムリン」や「ゴーストバスターズ」に親しんだ30・40代に向けて映画の続編が作られたほか、元ファンの次の世代、子どもに向けるなど遊ぶのは子供、買い与えるのは大人といった二重のターゲット構造になっています。

観客からは、消費者からみて、コミックから作られた映画を見て、コミックを読むというのは、気軽に手に取ることができる一方で、ゲームから作られた映画の場合は、ゲームをするための機器やソフトを揃えなければいけない点が、新たなファンに波及しない理由のひとつではないかという意見もありました。

 

メルボルンのスタートアップ企業

展示ホールに設けられたライジングコーナーでは、メルボルンのスタートアップ企業が集結。それぞれの強みを生かした来年発売予定のゲームを中心にデモコーナーを設け、来場者からのフィードバックを得ていました。

  

中でも目を引いたのが、パネルに「ラーメン」という文字があったHyper jam (ハイパージャム)。日本を舞台にしたゲームなのか尋ねたところ、舞台のひとつに東京地下鉄を選んだとのこと。バトル中に、誤って駅のホームに落下したら左右からやってくる列車にひかれてしまう(!)という仕掛けがあり、プレイヤーからも驚きの声が。

ハイパージャムHP http://hyperjamgame.com/

 

サーカス小屋を舞台に、動物たちを探すパズルゲームでかわいいプードル犬が主人公のSkeddle。こちらもメルボルン発のゲーム企業アーリーワーム(early worm)という会社。

アーリーワームHP http://earlyworm.com.au/

 

やっぱりVRが気になる

プレイステーションのVR体験が早々に売り切れるなどやはり人気だったVR。こちらのDepthブースでで来場者にサメと戦うVRコンピューターゲームの説明をしていたウィルさん。なんでも日本語を学び始めて1年だそうで、目標は「日本語で本が読めるようになること」。ゲームディベロッパーである彼によると、「オーストラリアのゲームディベロッパーと日本のゲーム会社の連携も進んでいる」とのこと。

デプスHP http://www.depthgame.com/

ミニチュアゲームを現実世界に

ミニチュアゲーム「ウォーハンマー」を実際にやってみようコンセプトのもと始まったのがソードクラフト(swordcraft)。思い思いのコスチュームと防具をまとったプレーヤーたちが、ゴム製の武器で戦うイベントを毎週金曜日に行っている。オーストラリア各地で、こうしたバトルイベントは開催されているがメルボルンの規模は大きく各回300名程度が参加するそう。メルボルンブースの女性に聞くと「コスプレといっても、私たちコスチュームでは、動きやすさ重視。今着ているドワーフの衣装も私の手作りなんですよ。」

ソードクラフトHP http://www.swordcraft.com.au/

 

取材後記

バトルやホラー、パズルゲームまで様々なジャンルがあるゲームの世界。その楽しみ方も専用のゲーム機、パソコンやVRギア、あるいはソードクラフトのような集まりまで多様だ。日本発の老舗といえば、NINTENDOブースだが、VRに注目が集まる中、マリオカートや昨年オーストラリアにやって来た妖怪ウォッチも人気を集めていた。これまでゲームは一部の趣味だと思っていたが、その種類に改めて驚いた。

 

VRではないが、記者も先日友人のプレイステーションでR18指定のホラーゲームをして、あまりの怖さに泣きそうになった。臨場感に加えて、昨今はよりリアリティを追求した没入感 (immersion)を目指したゲームが多いと感じる。11月15日に発売される「ウォッチドッグス2」も、サンフランシスコを舞台に高速道路を超スピードで走り、ドローンを飛ばして敵陣を偵察し、またストリッパーとセルフィーを撮るなど現実と非現実がつかなくなるようなリアリティあるトレーラー視聴に少年たちが目を輝かせていた。リアリティあるゲームは、子どもたちには影響がないのだろうか。一方で、VRが今後、ゲームから医療や教育への活用の可能性を垣間見たひと時でもあった。

 

★PAXのコスプレーヤーたち★

  

  

  

文・写真: 梅田さゆみ

 

 

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