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長崎和牛の魅力を伝えるイベントが、調理学校で開催されました。

うっまかばぁ~い! 長崎和牛

2023年3月22日 公開

長崎県産の牛肉・長崎和牛をオーストラリアに広めようと、メルボルンの飲食業界関係者を招いて、その魅力を伝えるプロモーションイベントが3月20日、市内の調理学校 Williams Angliss Institute Melbourne にて開催されました。


 

前評判が高く想定人数の倍の参加者が集まった本イベント。
長崎県産の日本酒・ジンがウェルカムドリンクとして、卓上調味料として醤油やぽん酢、デザートとして長崎カステラが振る舞われました。


 

運営のTryber Pty Ltdの長谷川潤代表の挨拶でイベントが始まりました。


 

引き続き、来賓の島田順二在メルボルン日本国総領事が「日本が鎖国政策を取っていた時代に、長崎が日本国外とのゲートウェイであった」歴史に触れ、長崎の食文化をお楽しみくださいと述べられました。


 

続いて、会場と調理の生徒を提供いただいた Williams Angliss Institute のサンディ・ホルムス氏が挨拶されました。


 

長崎和牛銘柄推進協議会橋元大介氏が、長崎和牛の特徴を紹介しました。
長崎県から来豪された橋元氏は、美味しい和牛を生産する研究をしており、博士号を取得されております。
「超音波」「MRI」「オレイン酸」などの用語や具体的な数値を駆使しての科学的な説明は、その結論「美味しい牛を育てる秘訣は、血統と愛情を込めて育てること」にも説得力を持たせます。


 

飲食産業に籍を置く人たち、専門用語の多い説明にも聞き入っておりました。
5年に一度開催される、現在まで12回しか開催されていない和牛オリンピック全国和牛能力共進会で優勝を含む上位入賞の実績を聞いて、いっそうの興味をそそられたようです。


 

その後は試食の時間です。


 

オーストラリアは世界に冠たる牛肉大国。面積を活かし、牧畜業を発展させてきました。
国民食といえるBBQをはじめ、オージービーフでは赤身が喜ばれています。
本イベントでは、ステーキで重宝されるロイン・サーロインといった部位を避け、あえてもも肉・ナックルなどの部位が使用されました。

披露された料理は。

Nagasaki Wagyu Japanese Style Yukke on Rice Crackers


 

Nagasaki Wagyu Yakiniku Style


 

Nagasaki Wagyu Beef Stew Doria

 

研究者の橋元氏は、試食の時間も、積極的に参加者と交流を図り、意見の収集に余念がありません。


 

愛情を込めて育てられた長崎和牛
すべての部位を余すことなく、料理するのが日本のスタイルです。
当イベントには、「オーストラリアにおいて、日本式スタイルの和牛料理ができる将来のシェフを育てる」というもう一つの目的があります。
そのため、長崎和牛披露イベントの前に、Williams Angliss Institute の調理コースの厳選した生徒に特別講習を行いました。

講習会は、まず長谷川氏が生徒たちに、本日のイベントの趣旨についての説明を行いました。



この講習会では、生徒さん達に料理に生かしてもらうため、橋元氏が長崎和牛に関しより突っ込んだ説明をされていました。


 
講師は、農林水産省から「日本食普及の親善大使」に任命されている荒金育英シェフ。
キンさんの通称で親しまれる荒金シェフですが、日本料理が現地に浸透していくには、若いシェフたちの自由な発想が必要と考えているとのことで、調理学校での教習にも力が入っています。


 

薄切りなどの新しい技術に、生徒さんたちも挑戦しました。


 

新しい技術の取得と、重鎮に提供する料理をするという経験。
生徒たちのチャレンジも、好意を持って迎えられました。


 

調理学校の未来のシェフたちと共に、長崎和牛の未来がオーストラリアで大きく成長を遂げていくことを願ってやみません。


主催: 長崎県
運営: Tryber Pty Ltd

Tryber Pty Ltd は、日本とオーストラリアの架け橋となり、世界に誇れる日本の食べ物・酒・製品・文化をオーストラリアで流通、浸透させるお手伝いをしている会社です。
オーストラリア進出のご相談・お問い合わせは ウェブサイト から。

 

文:矢部勝義

 

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