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ロマンチックな旋律に 心 揺らして

望月衛介さん初の海外公演 メルボルンで開催

2012年6月14日掲載

 

<望月衛介さん・プロフィール>
1970年生まれ、東京都出身。慶応大学経済学部卒。1990年、1stアルバム「Waitin' For You」でピアニスト、作曲家としてプロデビュー。同時期にBBクイーンズのメンバーとしても活動、同年レコード大賞受賞、紅白歌合戦出場。2010年にはNPO法人「ドネーションミュージック」を設立。音楽を通じた社会貢献活動を行っている。最新アルバム「PIANO ROMANCE」をリリース中。<公式HP http://eisukemochizuki.com/より> 

 

 

背筋をピンと伸ばし、さっそうとした足取りでピアニストの望月衛介さんが登場すると、会場は熱気と静寂が入り交じった雰囲気に包まれた。
6月7日、メルボルン日本人会婦人部による、チャリティーランチョンコンサートがThe Chapter Houseにて開催された。

 

セントポールズ大聖堂に隣接する、英国ゴシック調のThe Chapter House。初の海外公演となる望月さんがピアノを弾き始めると、その姿は見事なまでに溶け込んでいった。

望月さんが奏でるピアノの音は、心の中へゆっくりとしみ込んでくる。メロディーに対する強い思い入れが、ピアノの調べを介して伝わってくるのだ。その音に誘われるように、聴き手にもさまざまな気持ちが沸き起こってくる。周りを取り巻く情景さえも変わっていくような錯覚にもとらわれる。

曲目が「Pray for Japan」にさしかかると、聴衆の静けさが一段と深まった。目をつぶりながら聴き入る人、吹き抜けの天井をじっと見つめる人、ハンカチをぎゅっと握り締めたままの人。想いはそれぞれだけれども、遠く離れたメルボルンから「日本を大切にしていきたい、もっと愛していきたい」という参加者全員の強いメッセージが発信された瞬間であった。コンサートは大成功に幕を下ろした。

 

当日のラッフルの収益金、望月さんのCD売り上げの一部は、『ハタチ基金』へ寄付される。ハタチ基金は、東日本大震災の被災地の子供達が二十歳になるまで、学費や心のケアなど多岐にわたってサポートする団体である。

 
(写真左)望月さんの最新アルバム『Piano Romance』、(写真右)コンサート終了後、CD購入に長蛇の列が

 

常に気持ちいっぱいの音楽を届けたいという願いから、ハーティーピアニストとして活躍している望月さん。音楽を通じて社会貢献をしていきたい、その第1歩としてドネーションミュージックを立ち上げた。対象期間中、音楽をインターネットで購入すると、アーティスト印税も含む収益のすべてが寄付されるという仕組みだ。

「このドネーションシステムを通じて、継続して社会貢献をしていきたいんです。ネット配信の時代だからこそ、100%透明な寄付活動ができるので。将来やっていきたいことは、半永久的に社会に役立つことの枠組みを作ること。先日、上海へ行きましたが、国をまたいだっていう感覚がないんです。ネットの時代で、国境自体がシームレスになっています。日本だけでなく、こういった音楽活動を通じての社会貢献の仕組みを世界に広められたらすごくいいですね。」

なるほど、音をしっかりと心で受けとめると「意」という文字になる。自分を、そして社会を意識する大切さを望月さんは気付かせてくれる。

「8年前のある時、どこからか声が聞こえたんです。衛介、満月の日には曲を作りなさいと。それ以来、28日周期で、世界のどこにいても満月の日に作曲するというライフワークを続けています。何か感じるものが違いますね。体が自然を意識するようになってきました。自分の意識が変わると、それに合ったものが集まってくるようにもなりました。

僕は人の気持ちを表現したくて曲を作っているので、今後は国境に関係なく、ドラマや映画の音楽も手がけていきたいですね。映像とのコラボレーションで、見ている人の気持ちを動かしたいです。やるべき音楽性が見えてきて、これからもロマンチックアーティストとして、同じことを何度でもやっていきます。」

アジア全域を、いつまでも自由に回遊したいと思っている望月さん。多文化が融合するメルボルンでのチャリティーコンサート、望月さんの熱い想いがしっかりと届き、メルボルン日本人会婦人部の皆さんと素敵な時間を共有できた。

聞き手・文: 久里類
写真: 髙阪 竜馬

 

望月衛介オフィシャル・ウェブサイト
http://eisukemochizuki.com/

donation music公式サイト
http://www.donationmusic.jp

 

「メッセージ3.11」イメージソング
PRAY FOR JAPAN ダウンロード配信中

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