マイナー県!?・鳥取県のステキなところたっぷりご紹介
留学生お国紹介 鳥取県
2018年7月25日公開
編集部より初めに
海外にいるからこそ日本をよく知ってもらいたい、日本の各地を。そして各人が自分の故郷の魅力を話せるようにとの意図で、本サイトにて「留学生による故郷話」を開始しました。
単位は「県(都道府)」あるいは「市」。執筆希望の留学生を募集しています。
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まず皆さん、『鳥取県』(公式サイト:http://www.pref.tottori.lg.jp/) jと聞いて何を思い浮かべるでしょうか?
公式サイトの調査結果によると、
本県に対するイメージ
・連想されるもの:約7割が「鳥取砂丘」と回答
・イメージ:「田舎(23%)」、「地味(18%)」
・あてはまる県のイメージ:約4割が「自然環境に恵まれた県」と回答
という結果になりました。(平成26年12月実施)
やはり日本一人口が少ない県ということが関連しているからなのか、全国のみなさん、ましてや海外の人々からの反応はイマイチといったところでしょうか…。
そこで今回、生粋の鳥取っ子・故郷愛あふれるこの私が、鳥取県の魅力についてもっと全国のみなさんに知っていただくために、鳥取のアレコレをたっぷりご紹介していきたいと思います!
<基本データ>
・人口:561,165人 (なんと東京都の24分の1!)
・地理:中国地方の日本海側、いわゆる山陰地方(鳥取県・島根県)の東側を占め、東は兵庫県、西は島根県、南は中国山地を挟んで岡山県・広島県(山陽地方)に隣接しています。西日本または中国地方有数の豪雪地帯でもあります。
・県章:飛ぶ鳥の姿をひらがなの『と』に造形したマークで、自由と平和と鳥取県のあすへの進展を象徴したものです。
・県花 二十世紀梨の花:本県の産業、生活などとの関係が深く、県民に広く愛され親しまれている花です。
・県鳥 おしどり:美しく平和な姿をした鳥で、一年中県内の沼や池に生息している水鳥の一種です。
<鳥取県の魅力 こんなにたくさん!五感で楽しむ鳥取の旅>
鳥取県は豊かな自然、新鮮な食べ物、そして数少ないながらも有名な観光スポットでありふれているんです。ここではそんな魅力たっぷりの鳥取県を5つのカテゴリーに分けてご紹介します!
鳥取砂丘 (鳥取市福部町)
何と言ってもやはり鳥取といえば砂丘ですよね。東西16㎞、南北2.4㎞に広がる巨大な海岸砂丘として、国内で唯一天然記念物に指定されています。
自然の力によって織りなされた風紋や砂柱、砂簾などは見るものを圧倒する美しさを兼ね備えています。
★オススメスポット★
鳥取砂丘に訪れたのなら是非とも立ち寄っていただきたい所が、『砂の美術館』です。ここは世界初の、「砂」を素材とした彫刻作品である「砂像」のみを展示する美術館で、「砂で世界旅行」をコンセプトとし、毎年テーマを変えながら、様々な砂像アートを展示しています。
2006年に開催された第1期の『イタリア・ルネサンス』を筆頭に、アジア編、アフリカ篇、南米編、アメリカ編などなど世界各国の歴史的建造物や偉人らの砂像を造り続けています。
砂の美術館 開館時間 平日、日曜日:午前9時~午後6時
土曜日:午前9時~午後8時
入場料 個人(一般):600円
(小中高校生):300円
20名以上の団体(一般):500円
(小中高校生):200円
屋内の展示エリアは広く、比較的大きな砂像が多く展示されています。ここではゆったりと展示物を鑑賞できます。
これらすべて、砂で作られているとは思えないほどの完成度で建物の壁面、模様、人物の髪の毛や爪の形などの細かい部分にまで、彫刻家の方々の繊細な技術が施されています。
近くで見れば見るほど、奥深い作品に、感銘を受けること間違いないです!
鳥取県で世界を旅した気分を味わえるかもしれませんね♪
鳥取しゃんしゃん祭 (鳥取市若桜街道周辺)
大森神社の例祭である鳥取祭をもっと市民にとって身近なものとするために、鳥取県東部地方に伝わる「因幡の傘踊り」をアレンジしたのがしゃんしゃん祭です。温泉地である鳥取で「湯がしゃんしゃん沸く」といわれる“しゃんしゃん”と、「鈴の音がしゃんしゃん鳴る」という意味からしゃんしゃん祭と名付けられたと言われています。
松葉ガニ
実は鳥取県は、カニの水揚げ量日本一だということを知っていましたか?特に松葉ガニは鳥取の冬の代表的な味覚の1つです。松葉ガニとは、ズワイガニの雄が成長したもののことを指します。漁は11月上旬~3月まで、山陰沖の漁場で行われます。刺身、茹でガニ、焼きガニの他にカニすきやかに汁などの様々な調理で楽しんでいただけます。
梨
日本一の生産量を誇る鳥取の二十世紀梨は、国内は関西方面を中心に、海外では台湾、香港、アメリカなどにも輸出されています。
二十世紀梨は果汁が多く、酸味と甘さのバランスが抜群にとれたさわやかなお味です。
採れたての梨は黄緑っぽく、熟れてくるとより黄みがかり、甘さも増します。シンプルな甘さがお好みの方は黄緑、甘さを重視したい方は黄色っぽい梨を選ぶとよいでしょう。
県内には多くの梨農園があり、旬を迎える8月下旬から9月下旬には、観光農園で梨狩りを楽しむことができます!
とっとり花回廊 (西伯郡南部町)
西日本最大の規模を誇るフラワーパーク「とっとり花回廊」は、天候や季節に左右されずに花や植物を楽しむことができます。
元の地形の起伏や雑木林を活かした広大な園内では、花を見るだけでなく、季節の移り変わりを存分に味わうことができます。また野生ユリの植培に力をいれており、日本に自生する野生ユリ15品種を全て保有・展示しているので、一年中観覧することができます。
広大な敷地に広がる花々を目で見て楽しむだけでなく、季節ごとに変わりゆく花の香りを存分に感じることができるのも、こことっとり花回廊ならではではないでしょうか。
写真だけでは伝わりきらないお花たちの魅力を、実際に現地に足を運んで感じてみてはいかがでしょう。
浦富海岸 (岩美郡岩美町)
鳥取のベストスポットと言っても過言ではない!ここは鳥取県が誇る海水浴場の1つです。真っ白な砂浜、澄み切った海水、ごつごつと独特な形をした岩々、自然が織りなす絶景に言葉なんて必要ない、そんな風にさえ思わせてくれる場所です。
ここは山陰海岸ジオパークに認定されており、日本海の荒波によって形作られた壮大な海食地形をしています。見る場所を変えるごとに、様々な変化を見せる景観は、訪れる人々に感動と驚きを与えます。
最後に…
まだまだここには書ききれないほどたくさんの美味しいもの、オススメスポットが鳥取県には存在します。しかし私自身、大学進学のため鳥取を出るまでの18年間、正直ここまで鳥取がいいところだとは思っていませんでした。田舎で、遊びに行くところがなく、たいくつな街だと。
しかし、いざ離れてみると自分が育ってきた環境がどれだけ素晴らしく、恵まれた所で、こんなにも誇れるものがたくさんあるのだと気づかされました。
また食べ物や観光スポットに限らず、人のやさしさ・あったかさみたいなものもたくさん得られ、人と人とのつながりを再確認できるなあと実感いたしました。
これは鳥取県に限らず、どこの地域に行ってもそうだと思います。その地域で生まれ育った人々が、たとえその街を離れようとも、心のどこかで故郷を誇りに思い、そしてその魅力を伝えていくことができれば、その地域だけでなく、日本全体の活性化につながっていくのではないかと思います。
みなさんもぜひ鳥取県、そして自分の故郷へ一度帰ってみて、魅力再発見の旅にでかけてみてはいかがでしょうか☆
参考文献
鳥取県観光案内 とっとり旅の生情報 (最終閲覧日:2018年7月3日)
<http://www.tottori-guide.jp/>
食のみやこ鳥取県 (最終閲覧日:2018年7月3日)
<http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=178199>
とっとり花回廊 (最終閲覧日:2018年7月3日)
<http://www.tottorihanakairou.or.jp/site/page/hanakairou/park/gaiyou/>
COLOCALマガジンハウス Local Network Magazine (最終閲覧日:2018年7月3日)
<https://colocal.jp/news/58875.html>
文: 南部夏海
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