フランクストン市でJapanese Festivalが開催されました。
地域に根ざしつつも国際交流を広げるイベント
2025年9月8日 掲載
8月3日(日)Frankston City(フランクストン市) の Frankston High School (フランクストン高校) において、Japanese Festivalが開催されました。
フランクストン市はメルボルン郊外の落ち着いた地方都市です。国際交流を大切にしており、この日のフェスティバルにはたくさんの人々が訪れ、笑顔があふれていました。
このイベントはthe Frankston Susono Friendship Association (FSFA: フランクストン裾野友好協会)が主催しています。
フランクストン市内の大型モニターには、本イベントが告知され、市をあげての協力をしていることを示しています。
メルボルンでは毎年大規模なJapan Festivalが有料で開催され、もともと日本に関心のある方々が多く訪れます。
これに対し、本Japanese Festivalは入場無料で、地域の人々が気軽に参加できるのが魅力でした。
日本に関心を持つ第一歩にふさわしいイベントといえるでしょう。
また姉妹都市の静岡県裾野市から30名の訪問団が訪れて、フェスティバルを盛り上げてくれました。
会場は大きすぎず小さすぎず、1日で回るのにちょうど良い規模で、終始心地よいにぎわいに包まれていました。ステージと観客の距離も近く、演奏者と来場者が自然に交流できる温かな雰囲気が漂います。
開会式では、フランクストン市のCr Kris Bolam市長が、日本語を交えながら挨拶をされました。
その後、裾野市の大西千聡副市長、the Frankston Susono Friendship AssociationのJulie D'Arcy会長、裾野市海外友好協会の増山好子副会長の挨拶へと続きました。
多忙な古谷徳郎在メルボルン日本国総領事は、開会式の後で到着されました。
来客への挨拶をされ、Kris市長や、友好協会、裾野市からの訪問団との交流も含め、フェスティバルを楽しまれました。
ステージパフォーマーも、和太鼓りんどう、豪州三宅会、いちまでぃん、ASHIBI、ZEN- 燃、アデレードからは只野徳子氏などメジャーどころが参加していました。
ステージの近さは、特に観客参加のワークショップで、親密感を増す効果を発揮しました。
飲食ブースや展示ブース、販売ブースも充実していました。
毎年Box HillでJapan Festivalを開催するJapan Club of Victoria (JCV: ヴィクトリア日本クラブ)は、グランドゴルフブースで参加しました。
この日本生れの生涯スポーツをオーストラリアに拡めること、このスポーツを通じて他の日本人団体との交流を深めることを目標とした JCV Ground Golf Club というクラブを団体内に持っています。
圧巻だったのは、43年にわたって裾野市との交流を続けてきた主催団体・フランクストン裾野友好協会による展示です。長年の交流の歩みが紹介され、両市の絆の深さを実感できる内容となっていました。
ここには、日本の外務大臣から、元会長のピーター・パッターソン氏への、友好に尽力した功績を讃えた表彰状も展示されていました。
さらに、裾野市海外友好協会もブースを出展し、中学生を含む訪問者たちが元気いっぱいに交流を楽しんでいました。
そして訪問団はステージにも登場し、炭坑節など日本の伝統的な踊りを披露しました。
中学生たちもそのパフォーマンスに参加しました。
また、現在開催中の大阪・関西万国博覧会において、10月11・12日にフランクストン・裾野の子どもたちのパフォーマンスが行われるとの告知が張り出してありました。
「Japanese Room」と書かれた標識を見つけました。
こちらは会場の高校と隣接する「Overport Primary School」の敷地でした。
フランクストン高校でもYear7から12まで日本語の授業が行われているそうです。
この地域が、日本をいかに大切にしているかが伺えます。
イベントは恒例の抽選会で締めくくられ、50名に賞品が当たりました!
気軽に参加できる規模でありながら、著名な演奏者や人気ブースも揃い、内容の充実度は大規模イベントに引けを取りません。
気軽さと本格さが共存するこのフェスティバルは、地域に根ざしつつも国際交流を広げる特別な一日となりました。
文・写真: 矢部勝義
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