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領事館でWHや留学生を対象としたイベントが開催されました。

滞在者の不安を取り除く試み

2025年8月27日掲載

 2025年8月20日、在メルボルン日本国総領事館にて、ワーキングホリデーや留学生を対象としたイベント「ようこそメルボルンへ!」が開催されました。
主にメルボルンでの生活を始めたばかりの方たちに向けて、安全で充実した滞在をサポートすると同時に、参加者同士がつながるきっかけを提供する場として企画されました。


 

開会宣言で、八重樫好則領事は、「総領事館での開催というと堅いイメージがありますが、本日はざっくばらんな会にしたいと思います」と、まず会場を和ませました。


 

古谷徳郎総領事は、「昨年11月に着任して以来、多くの渡豪しているワーキングホリデーや留学生の方々に強い関心を寄せてきました。皆さんが安全で有意義な生活を送れることを願っていますし、困難や悩みを抱えた際には、ぜひ気軽に声を届けてほしいと思います。総領事館は敷居の低い、開かれた存在でありたいと考えています」と抱負を語られました。


 

自身もワーキングホリディであり、日本人向けの情報を発信している2つのグループが紹介されました。
2グループとも、「同じ立場の私達のコミュニティをぜひ利用して欲しい」と、力強くアピールしました。

メルボルン ワーホリ・留学生コミュニティを謳う Win x Win 
     instagram: https://www.instagram.com/winwin_melbourne/
     facebook:  https://www.facebook.com/p/Win-x-Win-Easy-Event-Melbourne-100076443469570/
の代表の神田良氏。


 

Instagramでメルボルンの情報を発信する「コアニキ」初代代表 FUTA KITAYAMA氏は、「メルボルンを離れることを見越してすでに後継者を見つけています。歴代受け継いでいければと思います。」と語りました。

コアキニ2代目 Instagram: https://www.instagram.com/melbournekun3000/


 

引き続いては、日本語ウェブサイト「伝言ネット」を運営するDN Media Australia の代表・家城直樹氏によるセミナーです。

事前アンケートで需要の多かった「英語」「仕事」「友人関係」「住居」「交通」などの項目について、様々なアドバイスを頂きました。

留学生・ワーキン後ホリディが遭遇するトラブルなどもお話頂きました。
例えば、日本人女性へのセクハラで問題となったシェアハウスの件などです。
伝言ネットも読者が投稿できるクラシファイドを公開しています。
もし、投稿者に問題あると判断された場合は、事実確認を行ったうえで投稿削除とアカウント停止などの措置を取ります。
しかし、そのような人たちは、審査の緩いサイト・SNSなどに投稿し、募集を続けています。
みなさんには、利用しているメディアの信頼性などにも目を向けて欲しい、と訴えました。


 

有益な情報に、参加者も聞き入ります。


 

伝言ネットマガジンは、メルボルンで最大の日本語情報誌でした。
コロナ禍のあおりを受けて、休止となってしまいましたが、再開したいという強い想いを持っています。
今月試験的に新号を刊行しました。
オンラインでも公開されています。(https://www.dengonnet.net/paper/2025/)
その号を積極的に使ってのセミナーとなりました。

「その件は、〇〇ページのQRコードでアクセスしてみてください。」


 

参加者もそれに従い、必要情報が記載されたサイトにアクセスします。


 

また、講師の一方的な説明だけでなく、参加者に質問したり、意見を聞いたりと、双方向的な交流が持たれました。


 

セミナーの後は自由交流の時間が設けられ、参加者同士が情報交換、連絡先の交換を行いました。


 

古谷総領事も自ら積極的に若者と交流されました。


 

講師を務めた家城氏は、参加者から質問攻めにあっていました。


 

参加者からは「安心した」「友達ができた」といった声も多く聞かれました。
滞在者の不安を払拭するこのような活動が、今後も継続してゆくことを期待しています。

 

文・写真 矢部勝義

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