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ANE E-News 14 August 2011

1) 政府は 障害者への No-fault Insurance Scheme 高齢者ケアの多様化(施設やサービス)を発表しましたが 多文化社会の各Communityの Aged Careサービスの範囲も広がる方向性を見せています。問題なのが どこからその財政が出てくるのか?現在高齢者ケアの必要な人口は約100万人ですが 2050年 (あと40年 - 私が100歳になるとき)には その人口は 推定350万人になります。 そのうち20%が 高齢者ケア施設入居の予定です。ほかの方々は 在宅ケアになるでしょう。

The Weekend Australian 今週末(8月13-14日)の記事には 具体的なケース スタデイが出ています。

第2次世界大戦で 日本軍の捕虜になっていた 101歳の Jessie Duijimさん。2008年に脳梗塞で倒れその後 高齢者ケア施設に入所しなければならなくなりました。その財源として シドニーに持っている家を Reversed Morgageにして45%の入居金を銀行から借りましたがそのお金は 今年11月Jessieさんが 102歳の誕生日を迎えるころには 無くなってしまいます。Jessieさんは 施設に入ることを望まず 24時間の在宅介護を受けていますが 毎週$3000かかります。

Jessieさんは それまで寄付を続けてきた Red Cross,Wesley Mission,The Salvation Army,Hammond Careに今度は自分を助けて欲しいとお願いしましたが どの団体も助けてはくれませんでした。銀行が一行だけ 彼女の持ち家の45%の支払いを認めてくれましたが これは枯渇するので Jessieさんは 姪御さんに 「食べるのはやめて 死んでしまいたい」と言ったそうです。

はたして政府は先週の発表を いつ実施し 高齢者が財源の心配をせず QOLを保てるのか?を実現してくれるのでしょうか?

2)このような政府予算を捻出するのに必要なのが 8月9日に行われた Census国勢調査の結果です。分析結果が出るまでに2年ぐらいかかりますが 人口分析をし 病院 学校 高齢者ケアの施設 公共交通機関の整備 の元になります。

日本語でCensusの説明が出ていますが よくわからないでしょう。

 http://www.abs.gov.au/websitedbs/censushome.nsf/home/2011%20Census%20-%20Resources/$FILE/Japanese_Fact_Sheet.pdf

言語  オーストラリアの主要言語は英語ですが 過去のセンサスによると300万人近いオーストラリア人が家庭では英語以外の言語を話しています。どの言語が どのくらいの人によって使用されているかを把握することは 翻訳 通訳サービスの運営において 重要です。また 言語の中にはAuslanや ほかの手話も含まれます。家庭で手話を使用されている方は 手話の名前も記載してください。
今年は E-Censusが 奨励され On Lineで Census の答えを送れます。

まだ 提出なさっていないかた

www.census.gov.au

www.abs.gov.au

参考にしてください。

3)  Origami Volunteer at Tulip Festival


9月18日 日曜日 チューリップフェステイバル 恒例の 折り紙ボランテイア 募集 10名

家族での参加 Welcome 会場では トルコの文化 音楽 クラフト フードの屋台が出ていますし 色 形 がさまざまな チューリップ畑が壮観です。まだこのTulip Farmに行ったことのない人には おすすめです。

www.tulipfestival.com.au


折り紙ボランテイア(と ご家族) 交通費 入場料 昼食支給

場所 Tesselarr Tulip Farm 357Monbulk Road,Silvan Vic.3795 (Melway 123 B5)

電車では Lilydale駅から 臨時パスが往復運行  現地集合 午前10時から 4時ごろまで。


チューリップの発祥は トルコから。チューリップフェステイバルは 9月15日から10月12日まで 開催されていますが フェステイバル最初の週末はトルコのコミュニテーのお祭りです。
詳細は 事務局まで お問い合わせください。


4) LPCの Newsletterから

災害後の「こころの傷」とケアについて その3

臨床心理ファミリー相談室室長 福井 みどり



私は3月末、福島県双葉町の方たちが避難しているさいたまスーパーアリーナへ、日本カウンセリング学会の危機支援部会の要請で、数日間、相談支援に関わりました。アリーナには十数日間で何と延べ5千人からのボランティアの方たちが集まったそうです。日本中みんなが「何か私にできることを」という気持ちでいるのだと思います。また、「こころのケア」も震災直後のケアから継続して中・長期に関われるようにさまざまな団体が工夫して取り組んでいます。



「こころのケア」の実際

「こころのケア」を実際に行うのはとても難しいものです。「こころのケアをします」と言われるとどんな思いをされるでしょうか。何か上から目線のような感じがしないでしょうか。アリーナで新離職者が試みたことは、館内を挨拶しながら見回り、見守ること、どのような手助けができるか見極めること、何か言いたそうにしている人など、それぞれの方の状況を見極め、目が合った方に「今すぐに必要な物がありますか。何かお手伝いできることがあれば遠慮なく言って下さい」と声をかけていきました。



 そのための導入として、今回は「足湯」を活用しました。



「足湯」をしている方のそばに何気なく座っていると、「あの日からずっと風呂に入ってないんだ。おれは障害があるからな…。頭も洗いたい」と今のご自分の状況を話してくれる方がいました。銭湯へバスで一日何回か行くサービスが提供されていましたが、集団でのお風呂が使えない障害のある方たちがいることに気づかされました。個別にシャワーを浴びられるところへ案内をしたり、ボランティアのヘアカットサービスを利用できるところにお連れしたりしました。被災された方のニーズを拾い上げ、今できることを促進することでした。小学校5年生の女の子が一日何回も足湯に来ました。何か話したいのかと思っていると、ぽつりと「おばあちゃんにやってほしい(足湯)んだ」と身体の動かないおばあちゃんを気遣っていることがわかりました。その子の願いをかなえてあげると、とてもうれしそうな表情をしたことが忘れられません。



 大切なことは、被災された方たちが話したい、何かしたいと感じる(働きたいとおっしゃる方が大勢いました)時、実現できるように援助すること、そのことで自分も誰かの役に立っていることを感じられることだと思います。



 「こころのケア」が何よりも大切にしたいことは「その方の力」を見つけ出すことです。何かを選んだり、作ったり、何か自分でできることをする(働くことも含めて)という行為が、その方の力を引き出し、生きるエネルギーになっていくことはグリーフワークの専門家も認めているところです。

 次回は支援にあたる方たちのメンタルケアについて紹介いたします。





参考文献『こころのケア』についてはたくさんの参考図書がありますのでその中のいくつかをご紹介いたします。



『「悲しみ」の後遺症をケアする』小西聖子・白井明美著、2007㈱角川学芸出版、この本は長年のトラウマ研究の蓄積をふまえ「グリーフ・トラウマケア」について分かりやすく解説された一冊です。また、もう少し専門的に学習されたい方には『心的外傷と回復』増補版 ジュディス・ハーマン著 1999みすず書房と『トラウマの心理学』小西聖子2000日本放送出版会をお勧めいたします。また、子供さんのためには全米遺児遺族のためのグリーフサポートセンター「タギーセンター」が出している『大切な人を失くした子供たちを支える35の方法』2005梨の木舎をお勧めいたします。次回は支援にあたる方たちのメンタルケアについてご紹介いたします。






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