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ANE News July 2012

ANE 勉強会特別企画「日本舞踊」講師からのご挨拶

日本文化体験セミナー 日本舞踊
講師 : 萩井紗月


はじめまして。萩井紗月と申します。
私は萩井流という日本舞踊の流派で 6 年間踊りを習い、2010 年に師範となりました。萩井流は、歌舞伎役者の四代目市川左團次を宗家、日本舞踊家の萩井栄秀を家元に、1986 年に創流されました。「おどりによって学ぶ日本の心と伝統美」を最大のテーマに若手育成に力を注いでいる流派です。

日本舞踊は、「武士道から通ずる立居振舞」、「5・7・5・7・7 からなる日本の伝統的な美しい唄」、そして「雪月花と四季に恵まれた日本の自然を謳う踊り」という 3 つの大きなテーマを含んでおります。

昨今の国際社会では英語がコミュニケーションツールとして大変重要ではありますが、それに加え、自分の生まれた国の伝統文化、そして相手の生まれた国の伝統文化についての教養が深ければ深いほどより素晴らしいコミュニケーションが育まれていくのではないかと考えております。

今まで、日本舞踊に触れたことがなくも大丈夫です。
今回のセミナーで日本の伝統文化に一緒に触れてみませんか?

日時 : 7 月 11 日(水)11:00~13:30
場所 : 匠レストラン 32 Bourke St.
内容
  ①DVD 日本舞踊を見ながら講師による解説(30 分)
  ②講師による実演
  ③日本舞踊体験 基本的な立ち居振る舞い、扇の使い方など
  ④盛り合わせの昼食
費用 : 大人$10.00/子供 $8.00(昼食含)
持ち物 : 足袋かソックス
連絡先 : synapse1229@gmail.com
予約締切日 : 7 月 8 日(日)


戦争花嫁の本「Michi’s Memory」読書・昼食会

日野原重明先生は日本の小学校を回り<いのち><平和>のお話をなさっています。「私たちは戦争のことを伝える義務があります。」「今の子供たちは真珠湾攻撃のことを知らず日本が戦争をしたことも知らないそうです。」「日本では戦争の話をきちんと教えていない。これでは日本の今後がきちんとした方向を向かないでしょう。」

第2次世界大戦は知っていても<日本とアメリカの戦争>だと思われていて、オーストラリアが BCOF=British Commonwealth Occupation Force の一員として1946年から 1956 年まで、広島、呉に駐留していたとこを知らないようです。オーストラリア兵の数がその中でも一番多く、1万2千人いたそうです。一度は引き上げかけていましたが、1950 年に朝鮮戦争がおこると駐留期間が延び、1956 年 10 月に最後の部隊が引き上げるまで日本の Rehabilitation 戦後回復作業を手伝いました。はじめは反宥和政策で現地民(日本の一般市民)との交流は禁止されていましたが、日本女性とオーストラリア兵士たちの友好関係、恋愛関係が芽生え、兵士の帰国の際に伴侶としてオーストラリアに渡ってきたのが War Bride 戦争花嫁(650 人)国際結婚の先駆けの皆さんでした。敵国からの Bride としての経験や白豪主義がとられていた時代の話など、アデレードにご健在の Michi さん(92 歳)と7人のこどもさんの話が、Michi’s Memories です。

著者の田村恵子さんが Gift of Light Festival の Readingの際、お母様とキャンベラからいらっしゃったので、せっかくの機会だからと戦争を知らない若い方たちも交えての昼食会を持ちました。日本語訳の Michi’s Memoriesはないそうで、恵子さんから寄付をいただいた本が数冊ありますのでご希望の方は事務局までご連絡ください。これからも、年に数回メルボルンにいらっしゃることもあるそうですので、読書会、感想会など準備しましょう。この日はJ.S.さんが、呉の町が火の海になった話、広島の原爆が落ちた朝の話をしてくださり、また、Geelong にお住まいの Rosemarie さんが、「BCOF の虹村で幼少時を過ごした思い出」と写真を見せてくださいました。Rosemarie さんは、「オーストラリア側から経験者の Oral History をまとめたいと
提案したけれど今まで強いサポートは受けられていない」「家系図を調べるとかなりの家族が癌や白血病にかかっている資料が出てきているが、私が資格や経歴がないためリサーチとして聞いてもらえない。」とおっしゃっており、いっしょに情報交換をしたり研究課題を見つけていきましょうと話し合いました。Gift of Light Festival でスタートした「光」の一つでしょう。


移民者向け Centrelink のサービスについて

永住ビザを取得した人には Centrelink を使う権利があります。まずはじめに無料の通訳サービスがありますので、通訳を希望
する方は Centrelink の担当者にその旨依頼をしてください。その他一部の例をご紹介します。

オーストラリアに家族がいて呼び寄せを希望した場合は
(1)2 年間待って承認のビザをもらう(海外にいてもオーストラリアに来ても良い)
(2)保証金$35,000、$70,000 を積んですぐ入国できるが、10 年間社会保障を受ける資格を持たない。
の 2 つの方法があるそうです。

滞在が認められれば、
(1)医療や薬の購入、公共交通機関が安くなるヘルスカードがもらえる
(2)州政府のいくつかの援助がもらえる
(3)自動車や電気料金が割引になる Concession がもらえる
(4)高齢者手当てが 2 週間に一度もらえる(海外に行きたい時は毎年 26 週間までの国外滞在が許されている。
所得状態が審査の対象になり、自分の住んでいる家以外の不動産 (ボート、金や宝石、現金ー銀行明細証明書、メディケアの
審査や銀行の残高証明書、スーパーアニュエーションなどを含むー) の所得状況審査を受けなくてはなりません。
Centrelink の援助は仕事を探している人の教育トレーニングもカバーします。Aged Care の勉強をする時は、希望のコースの
詳細を持って Centrelink の事務所に Eligibility(適応資格)を確かめると良いと思います。子供が就学年齢に達したため、職場
復帰を希望する方へのサポートサービスもあります。Aged Carer の需要が高くなっているため、この分野の勉強希望をな
さる方には授業料の負担を希望してみるのも良いかと思います。


赤ちゃんや子供の脳卒中

7 歳のクロエ・クワンスニちゃんが 学校から戻ってくる車の中で突然倒れた時、両親は原因がビクトリア州の子どもや赤ち
ゃんの間で増加傾向にある脳卒中だとは気がつきませんでした。3 週間前、クロエちゃんの両親は、子どもが脳の卒中を起
こし、歩くこと、話すことを学習しなおすことになるとは予想もしませんでした。成人者の場合 脳卒中が起こってから 4
時間以内に治療がおこなわれれば影響が少なくなるのに子どもの場合は原因がわかるまで平均 24 時間かかるとメルボルンの
研究者は語ります。ロイヤルチルドレン病院では、毎年 20 人から 40 人の子どもの脳卒中を経験します。世界中でも過去
30 年間に 2 倍に数が増えたとしています。

クロエちゃんの脳卒中は 5 月 22 日に起こり、左脳に血液を供給する大動脈が閉鎖されたことから生じた脳卒中でした。チル
ドレン病院子どもの脳卒中専門家の Dr.マーク・マッケイ氏は「子どもの脳卒中の原因は情報や治療法がまだよくわからず
緊急な症状が現れた時、両親はとても心配し状況の把握に苦労します。」成人の場合は、高血圧、糖尿病、喫煙などの原因か
ら推測することができますが、子どもの場合まったく異なります。脳卒中患者の集計でも脳卒中と判断されると原因の究明
回復具合の例の認知を向上させました。子どもの脳卒中は誕生してから心臓麻痺を起こし脳卒中として複雑性をまします。
幸いに クロエちゃんの回復は進んでおり、少し話がまだ明瞭ではありませんが、できるようになりました。今週は更にPT
の助けを借りて、まだぐらつきますが歩く方法を習っています。


クラフト教室・各種勉強会の予定(7 月)

場所
①JIC 教室 Shop 8, Level 1, The Paramount Centre, 108 Bourke St Melbourne
②匠レストラン 32 Burke Street Melbourne
③Do Care 主催ムーニーポンズシニアクラフトグループ 762 Mt Alexander Rd, Moonee Ponds
お問い合わせ、ブッキングは、以下の担当者に直接お願いいたします。




<特別企画>

「日本文化体験セミナー 日本舞踊」
講師: 荻井流名取師範 萩井紗月
内容: 日本舞踊の試写、講師実演、基本練習、昼食)
日時・場所: 7 月 11 日(水) 11 時~1 時 30 分 ・ 匠レストラン
費用: 大人$10、高校生以下$8 (含昼食) (定員 20 名)
予約締め切り: 7 月 8 日(日)
問い合わせ、予約: 利恵 0417 556 686

「Douta gala Aged Care の施設訪問」
スピーカー:George Koulis
内容: メルボルンの西側の高齢者施設の状況 入居資格 施設見学
日時: 7月 16 日(月) 11 時現地集合
場所: 48 Geelong Road, Footscray
問い合わせ、予約: 真理 0419 547 085

「食を考える-オリーブオイル」
スピーカー: Sue(Camilo Olive Farm)
内容: オリーブオイルの試食 よいオイルの見分け方 健康効果など
日時・場所: 7 月 23 日(月)11 時~1 時 30 分・ 匠レストラン
費用: 会員$10,非会員$12
問い合わせ、予約: 真理 0419 547 085


その他 6 月の活動報告

6 月は色々な行事が盛りだくさんで忙しい月となりました。
Gift of Light フェスティバルの一環で、6 月 17 日に ANE のボランティアが書道・折り紙デモンストレーション、また、ANEのメンバーである小紋寿ルミさんが俳句朗読としてフェスティバルの一環である翻訳際(IFLIT)に参加をいたしました。
書道と折り紙のデモンストレーションでは、韓国グループも参加で隣合せでデモンストレーションを行いました。色々な方が
日本の文化のひとつである「書道」に興味を持ってくれ、また書道を通して日本語やその他日本の話をしたりと有意義な活動と
なりました。また、23 日には朗読会があり、戦争花嫁の話である「Michi’s Memory」(田村恵子著)を数人のボランティアが朗読をいたしました。

ボランティアの一人の中野秀美さんは「始めてのボランティア活動と、英語を使わなければならないという 2 つの状況が重なり
不安もありましたが、周りの方々の暖かいサポートとお客様の暖かい態度にたすけられました。ぎこちない私の英語に耳を傾
けている人がいて、とてもうれしかったです。違う国の文化や歴史に興味を持っているのが当たり前というメルボルン独特の
文化を味わうことが出来たいい機会でした。」と感想を語ってくれました。

24 日には 6 年間続けている、毎年恒例の植樹活動が行われました。ANE 側から 36 名、La Trobe 大学から 12 名が参加し、総
400 本の苗を植えるという素晴らしい結果をもたらしました。小さいお子さんや赤ちゃん連れのお母さんもがんばって苗を植
えてくださりました。当会会長の真理ヘーゼルウッドは参加者全員に感謝を示すと共に、「木が成長するように、子供も成長していく様子を見ることができることは素晴らしい」と語りました。

植樹終了後に ANE が振舞った BBQ ランチは La Trobe 大学の学生さん達にとても喜ばれ、また食後に毎年参加をしてくださ
っている Tom 君がすばらしいバイオリン演奏を披露、またANE が各イベントで披露している、花笠踊りにも学生さんたち
に参加いただき、楽しいひと時を過ごしました。La Trobe 大学の方々の協力にて年末気候が暖かくなる頃に、この Wildlife Sanctuary での夜間遊歩を計画しています。今後のニュースレターにて、詳しい内容をお知らせいたします。


その他お知らせ

日本食共同購入より

日本食共同購入プロジェクトの注文、配達日程の変更がありますのでお知らせいたします。

ダイワフード様のスペシャルは毎月始めに出されるので、月末の配達まで在庫がなくなってしまう可能性があるので、それに合わせ、注文締め切り日および配達日を変更させていただきます。
配達は毎月第 2 木曜日となり、注文は配達の前の週の水曜日までとさせていただきます。7 月の注文締め切りは 7 月 3 日午後 9 時までです。配達は 12 日となります。
8 月の注文は大変恐縮ですが 8 月 1 日午後 9 時までにご注文下さい。

ご利用方法は以下の通り。

注文できる商品は、ANE 法人スポンサーのダイワフード様のオンラインショップ、市場ジャンクションの商品(以下ウェブアドレス) http://www.ichibajunction.com.au/ja/。この中から注文したい商品を選んでいただきますが、オンラインではご注文なさらないで下さい。注文は共同購入担当の「ひろみ」まで、メールにてご注文下さい。(ANEfood@gmail.com)


Hobsons Bay Council, Refugee Centre への協力

ANE では当事務局管轄である Hobsons Bay Council の Refugee Centre(避難民や家庭内暴力の被害者の援助)のサポートの為、物資寄付をしております。ANE のメンバーまたはサポーターの方から、歯ブラシ、シャンプー、石鹸などをお預かりしたので、これらを先月 Refugee Centreへ寄付をいたしました。昨年末から経済状態が良くない家庭が増えており、家庭内暴力などが増
え、着の身着のままで避難してくる方々の為に役立つとの感謝をされました。
旅先のホテルのサービスでいただける歯ブラシ(日本ではありますが、オーストラリアにはなく援助には大変役に立つものだそうです)、石鹸などを持ち帰ってきたものの使用していないというようなものがあれば、ANE 事務局まで寄付をいただけるようお願いします。こちらのホテルに良くあるシャンプー・コンディショナーなども非常に役立つ品物です。
 

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