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ANE E-NewsMarch10-003 & March 10-004

ANEE-NewsMarch10-003

1)
先日、日本庭園協会日本造園建設業協会東北支部の皆さんがメルボルンでお仕事をなさいました。
その時のリーダーの山村さんからお便りをいただきました。
添付は石庭を造る前の写真です。



この度の訪豪の使命はオーストラリアに有る日本庭園を手入れすること、現地に日本庭園を造ることでした。
それとオーストラリアと日本の風土の違いから見出せるものは何か、が課題でした。

まず庭の手入れについて、当地では自然にまかせなるべく樹を切らない、
広大な土地でコンパクトにする必要がない、気候による植物の生育状況が違うこと等です。
したがって剪定の度合い、形、生育への影響とか、疑問を残しました。

次に作庭ですが、わずかの情報のみで打ち合わせ出来ぬまま現地入りし、現場で確認し詰めていきました。
日本庭園に対するご要望は、見て心休まる庭。メンテナンスのかからない庭。
そして完成して帰って欲しいとのこと。そんなことから石庭「禅の庭」をご提案させていただき、ドローイングの結果ご了解をいただきました。

さて材料の調達、限られた時間で完成させる困難さ。しかし施主様の御努力もあり、
一日がかりで資材確保、翌日配達、即着工。
関係者皆さんのご協力により、既存の庭の改修から始まり、塀の製作、石組、砂利運搬、仕上げ三日間で完成することができました。
石庭「禅の庭」は、ある思想に基づいて作りましたが「禅」の意味、石組の
ご説明は致しましたが果たして御理解いただけたか、これまた疑問がのこります。
が施主様から「この庭を見てると心が休まる。」と言っていただけたのが何よりの喜びでした。安堵しました。

そして日本庭園をはじめ、日本の食文化、住文化などに関心をいただいていることを知り、
我々日本人が日本文化を見直し、誇りと自信を持って守り続けなければならないことを知らされました。

滞在スケジュールは忙しくハードでしたが、大らかでゆったりとしたオーストラリアの日々は素敵でうらやましくさえ思え、心残したまま帰国の途につきました。是非
これからも両国の交流を深め、互いの魅力を分かち合い歴史を築きたいものです。

山村正作



2)
3月10日、オリーブオイルの話

匠レストランで行いました。資料の一部をご紹介します。


【オーストラリアでのオリーブオイル産業の歴史】

第二次世界大戦後イタリアギリシアスペインの移民の記録でもあります。地中海性の気候で育てる農産物。
温暖高温の地で雨が少なくても育つ強い木。植えてから4年ぐらいから実をつけますが完熟するのはそれから14年ぐらい
かかります。7年目から質も量も増えてきます。

生産された90%はオリーブオイルに加工され、残りがTableOliveといわれる
実のまま食用にされるオリーブになります。

第2次世界大戦後、地中海を囲む国々から移民してきた農夫たちは
各地で母国で行っていた方法でオリーブ栽培を行いました。
オーストラリアの各地でオリーブ栽培は始められましたが長い間産業としては育ちませんでした。
1950年代には衰退さえみせました。

その理由は輸入したオリーブオイルのほうが安かったからです。
労働賃金が高かったせいもありますが、まだオリーブオイルの使用国ではなかったのです。
1960年代でさえ英国スコットランドアイルランドからの植民者はオリーブオイル
は薬屋さんで買うものだと思っていたくらいでした。

その後オリーブは急に人気が出てきました。理由はいくつかありますが、
ヨーロッパ産のオイルがもっていた補助政策が打ち切られたこと、
近代農法が発達し人が少なく栽培・収穫ができるようになったことにより
オリーブを生産しオリーブオイルをとる経済性が高まったためでした。
オリーブオイルの人気は毎年10%づつ増えていきました。
国内生産は需要においつかず、1983年には18,000トンの輸入がされました。

スペイン・北アフリカが旱魃になり、輸入のオイルの価格が急騰しました。
1995年11月には42%の価格上昇があり、1996年の2月にはさらに22%の価格上昇がありました。

地中海料理はオリーブオイルが主役です。コレステロールを引き下げます。
一時は薬屋で売られるぐらいでしたが、今ではデリカテッセンやスーパーマーケットで売られています。
サラダにかけたり、調理済みのお料理に風味付けとしてかけます。

人口一人当たりの消費量は、地中海の周りの諸国についでオーストラリアが一番多いです。
アメリカ人の2倍の消費をします。オーストラリア人は世界でも消費が多く2.3リットル年間消費します。

面白い言葉があります。

“若いときにワインのためのぶどう園を子供たちのために植えなさい。
オリーブの木を孫たちのために植えなさい。”

オリーブの木は植えっぱなしにできない木です。土壌がよくなかったり、酸性だとおいしい実が取れません。
どの種類をどのような目的で植えるか、それをどのように収穫するか、加工するか、つねに工夫を凝らさなければなりません。オリーブの木の
栽培に決まった方程式はないのです。

オーストラリアのオリーブ産業はヨーロッパに比べると新しい産業ですが、世界的に見ても負けない高品質であると評価されています。


【どのようにエキストラバージンオリーブオイルを比べるか?】

ラベルを見てください。

ヨーロッパVSオーストラリア

今日はイタリアからの輸入された商品と比べてみます。

(ブランド名は省略します。)Extra Virgin Olive Oil Cold Pressed Fruity
安いスーパーマーケットで 500ml$6.89

Best Before 12,2011だが、生産された年が明記されていない。
オーストラリアのものは製造年も記載しなければいけませんので気をつけてみてください。
今日のように味わっていただくと差がよくわかります。

オーストラリアでは、エキストラバージンオリーブオイルに定められた証明書がつけられます。
生産年度と賞味期限は記載する義務があります。賞味期限は一応2年間ですが、
本当は保存方法がよければ3年ぐらいは持つでしょう。これも研究機関で検査して記載されます。

イタリアではオリーブオイルを他の国々エジプトやトルコから輸入しています。
輸出も盛んですがよく調べてみるとオリーブの生産高より輸出の量が多いのです。
これは輸入したものをイタリア産としてびんにつめあるいは混ぜて輸出しているのかな?と思われます。

今日は試飲試食の仕方をお知らせします。ワインと同じ様に色、香り、味を比べます。

少量をカップに入れます。色は黄色から(金色という表現もありますが)
緑色までいろいろな色があります。みどり系は実が新しいうちにしぼられたもの、黄色系は熟してから、
のように差がありますが、木の種類によって異なる場合もあります。
雨の降り具合で変ることもありますので毎年同じではないそうです。
はじめは緑色でも、時間がたって酸化したものがあるので気をつけてください。

手のひらで少しの間暖めてあげてください。反対側の手でふたをして香りがたったところで臭いをかぎます。

オリーブオイルはくさいからいや、という方もいます。
この臭いはどうですか? お好きですか? 今度はこちらのオーストラリアの方を試してみてください。
いかがですか? 違いがわかりますか? Aroma(=よい香り)がするでしょう。

悪い臭いは絶対にしません。Odour(=悪い臭い)がするのはオイルが劣化している証拠です。
どろっとするあぶらのいやな味がする、これはみんなDefect(=欠陥)があります。
スーパーマーケットなどが安い輸入のオイルを販売するので、消費者がならされています。
劣化したオイルを消費していると身体に悪いので、どうぞ気をつけてください。
「オリーブオイルブームが始まった」と言われていますが、私たちが市場調査をした限りでは、
オリーブオイルが正しく理解されていないと思われます。それで今日のプレゼンテーションを行いました。


以下省略


ご興味のある方はご連絡くだされば全部の資料を添付します。


次のニュースレターでメルボルン市の各種サービスをお知らせします。


ANE E-News March 10-004


1)


石庭完成の写真です。残念ながら後ろからの光があるので
お庭の後ろの塀がよく見えません。材木やさんで完成した塀を買うこともできたのですが、
インドネシアから輸出されてきて在庫なし、というので
木材を購入測って、切って、組み込んで作りました。
お家の持ち主の方の家族総出、特に息子さんは庭師さんたちが「一休みしよう」とお茶を飲んでいると
「さあまた仕事始め!」と一番熱心でした。
庭師の皆さんから「庭師になるなら日本に修行に来い。世話するぞ。」とまで言われました。

地元組のTakaさんは自称道具Fetishとおっしゃり、必要な機材をいろいろ貸してくださったり、
こちらでの生活やHandyManとしての経験談を聞かせてくれてとても助かりました。
環境の事が好きで、次の週はQldの農場に行く、というTakafumiさんは日曜日で人が足りないときに助けてくださいました。
(Qldから農場の写真を送ってくれて自然や土が好きな青年です。Qldでメルボルンでは手が出なかった果物がたくさん食べられると報告してくれました。)



2)メルボルン市の各種サービスのお知らせ。

6月12日に日野原重明先生の講演会を予定しています。メルボルンタウンホールが市の後援で使用させていただけます。
その連絡を市とおこなっていたら、メルボルン市はほかにもたくさん市民のためにプログラムがあるからと
3月10日、匠の勉強会にAnnaさんとSarahさんがお越しくださいました。

ANEが登録をしていますので、とくに中高年の方(55歳以上また身体不自由者の方)たちが
Out and About 社交的に外出アクテイビテイに参加する事で
健康な生活を楽しめるよう、4つの施設の使用を利用可能です。
また市の催す各種イベントに参加する事ができます。下記の施設の予約使用目的
一般の人たちが参加できる場合は、市のNewsletterでPRしてくださるそうです。
施設使用は無料あるいはNPO団体用に安価になっていますので、もし趣味のグループ勉強会などで活動を広げたい時には
相談してください。また他のEthnicGroupの活動にも参加できますので、これからMelbourne市のNewsletter
からご興味がありそうな内容をお知らせしましょう。
活動が輪を広げるように応援します。

The Centres are as follows:

Kensington Senior Citizens Centre

18 Anthony St

KENSINGTON VIC 3031


Jean McKendry Neighbourhood Centre

91 - 111 Melrose Street

NORTH MELBOURNE VIC 3051


Carlton Senior Citizens Centre

180 Palmerston St

CARLTON VIC 3053


South Yarra Senior Citizens Centre

Fawkner Park

65 Toorak Road West

SOUTH YARRA VIC 3141



Community Meals



先月簡単にお知らせしましたが、メルボルン市内で55歳以上の集まりで
定期的に昼食会勉強会をする方には、市からのすずめの涙(1人$4)ですが補助金をいただけます。
5月に申請をしなければいけないのでまだすぐにとはいきません。
上記の4つの施設には台所も付いているので集っていっしょにお料理を作り、食べる会にしてもよいそうです。
レストランを使う場合には参加の人数、レストランのレシートなどの提出が必要です。


Community Bus Hire



メルボルン市では11席のバスを持っています。無料で貸し出しをします。
ただし運転手さんはCommunityで用意すること、ガソリンは満タンで返す事が条件です。



この他に、上記の施設から定期便がでており、たとえば月曜日
カールトンのセンターからサウスヤラのセンターにバスが出ており、
サウスヤラのクラフトグループが10:30AMにはじまるのに参加、
ゲームや新聞を読んだり時間を過ごし、3コースのランチ$5.80がお昼に出ます。
サウスヤラのセンターを1時に出発、カールトンに1時半には戻ってきます。


「足がない外出ができない」と普段行動半径が小さくなってしまった方もご希望
に沿ってお手伝いしますので相談してくださいとのことでした。


みなさまのご希望をメルボルン市が聞く機会を用意しました。
3月30日10時から、メルボルン市役所でおこないます。参加資格は55歳以上の市民です。
どのようなサービスがほしいか、困っている事がないかなど意思表明のできる機会ですので参加をお待ちしています。とのことです。


Mount Macedon Ranges バス旅行

4月13日9:30AM 
バスがメルボルンタウンホールのそば Collins StreetとSwanston Streetの交差点近く。
参加費$15、戻ってくるのは約3時半ごろ。
参加希望者が多いときには抽選で当たった方に連絡します。もし当選した方で参加ができなくなった方は必ずキャンセルしてください。他の方が参加
できるように手配します。とのことです。



いろいろなお話を伺い興味深かったです。



3)
今年2月にタスマニア・メルボルンにいらっしゃるご希望だったアイヌの皆さんから連絡をいただき、
再度来年にタスマニアとメルボルンに来る事のできるよう、豪日基金に申請書を出す手伝いを依頼されました。
来週申請書を出しますので、結果がわかるのはちょっと時間がかかるでしょう。
日本の方もあまり知らないアイヌのみなさんとアボリジニのみなさんとの文化歴史芸術交流を計画されています。


このようにいろいろな方々から協力を依頼されています。
もしボランテイアでANEの活動を助けていただける方がいらっしゃったら、どうぞ事務局までご連下さい。
学生さん、WHのみなさんのなかにはイベント、通訳、アートを勉強中の方がいらっしゃるかもしれません。
プログラムの計画運営遂行で勉強している内容を試してみてはいかがですか?
On the job trainingの機会になるでしょう。



4)
介護士看護師のみなさんにお誘い


3月16日12:00Noonから1時間ちょっと
市内で昼食をいただきながらみなさまのご希望などうかがいたいと思います。
(急に決まったのであまり予告の時間がなくてすみません。)
排泄関係のリサーチ、ToiletShowerのリサーチなど手伝っていただく代わりに少額のお礼をお支払いできるシステムを
考えています。
リサーチを書類で残していきますので同時に行っている資格の認定運動にもつながっています。

勉強の合間に、自分のFreeTimeに、Volunteerとしてご協力いただき
ResumeのReferenceにできてお小遣いが稼げる、
どのようなシステムができるか話し会いましょう。
ANEは公共公益事業に登録されているNPOですので寄付はみなさまに還元しています。
なかなかアルバイトの業種も限られ、仕事の無い方も増えているようです。
もし来週水曜日お時間があれば参加して下さい。
今回は昼食の予約のため場所はご連絡いただいた方にお知らせします。

事務局までご一報下さい。






Association of NewElderly Inc.

新老人の会オーストラリア

P.O.Box 489

Williamstown,Vic Australia 3016

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www.dengonnet.net
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活動を応援してくださっているスポンサーの皆様

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