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ANE E-News November 10-005

1) 2011年2月、3月のアイヌ民族とオーストラリア先住民族の文化交流 Tasmania&Victoria 

在メルボルン日本総領事館のご担当者の方にご後援依頼を打診したところ、管轄がタスマニアを含むということでタスマニアのイベントにもご後援依頼をお願いします。北海道(日本の最北端):タスマニア(オーストラリアの最南端) = アイヌ民族文化の保存 :アボリジニ民族文化の保存・継承=環境保護・森林保護など共通の点が多くあります。メルボルンへの直行便が少なくなり、日本からの観光旅行者の数が減っていますが、来年の交流事業でタスマニアへのエコトゥーリズム、アボリジニの皆さんとの交流事業として継続した関係が続くように祈っています。

日本の寺地さんから:
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タスマニア行程の責任者は豪日交流基金への申請者のMr. Phillip Bassett-Cowenです。(丸々とした体つきなので、みんなからWombatと呼ばれています。)
彼はMersey Leven Aboriginal Corporationの会長です。この組織は最近Six Rivers Aboriginal Corporation (6RAC)と名前を変更したとのことです。
ピーター(Peter Sims)は環境保護活動家で、タスマニア北西部のターカイン原生林(The Tarkine)の保護を中心に活動しています。また、6RAC、とりわけWombatの活動を支援しています。DevonportにあるTiagarra Aboriginal Museum設立にはとても尽力したと聞いています。
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とのことで、タスマニア州政府の観光局、経済開発局とも イベント支援の交渉を始めました。タスマニアの日系グループの皆さんとの 交流が始まればいいですね。

メルボルンでは「Tokyo Ainu」というDVDの上映と Federation SquareでのPerformanceなどを計画中です。 

GO豪メルボルン内、寺地五一さん(先住民族サポーター)インタビュー記事は こちら  2009年アイヌ文化交流会の様子は こちら


2) Western Health 2011-来年のボランテイア活動について Western Healthの担当者にお話しを聞きました。

老人ホームでは 「日本の看護師さんは時間を守り、継続して勤務してくれる。何よりも入居なさっている方たちが彼女達の来るのを待っている。」との良いコメントを頂きました。今年はテストケースで、1日1時間 X 週3回 X 6週間でしたが、担当者の方は「結果がいいので来年はもう少し考慮しましょう。」とおっしゃってくださいました。

一回のボランテイアは3名。今年のボランテイアも1人ではなくチームで助け合う事ができる事がわかったし、「誰かが欠席の場合も残りのボランテイアが助け合って仕事をしていた」そうです。1日2時間 X 週3回 X 6週間以上できるだけ長い期間でOKとのことでした。6週間以上ボランテイアができる場合は Police Checkを受けてほしいとのことです。この場合、Western Healthがまとめてとるので個人で取得する必要はないそうです。パスポートや電話代などの請求書で本人確認が出来るもの、運転免許書(日本のものでも写真があれば可)、銀行口座などの100ポイントチェックが義務付けられます。

Western Healthのボランテイア活動は今年は12月17日までで「夏休み」に入り、年明けは1月10日からスタートするそうです。
新年の初めにはVolunteer Trainingもする相談をしていて、このトレーニングに出席する事によりボランテイアの責任・権利・義務などの基本がつかめるでしょうとのことでした。


3) 11月21日「未来の食卓」NPOよんぶんのいち・メル会の上映会でした。

「フランスでは年間76000トンもの農薬が使用されており、子供たちの未来を脅かす。この現実と向き合ったバルジャック村の村長は、全ての学校給食をオーガニックにするという前例の無い試みに挑戦した。人々の健康よりも企業の利益を優先する事でおこっている環境や食品の身体への影響をカメラは記録する。あなたの食卓は安全ですか?」

はじめの給食がでるとき、子供達はなぜオーガニックが必要かよくわからないようです。自分たちの食べる野菜を学校の庭で作ります。だんだん育っていくことを見守ります。収穫のときは、指導の先生がどのようにとるか教えます。これなら野菜嫌いの子はいなくなるのではないでしょうか?収穫した野菜を給食のシェフに届けます。冷凍食品や缶詰のラベルをよく見るといろいろな化学薬品がはいっているようで、給食を変える事で家族の食に対する見方が変わっていくのが面白かったです。学校で習ったことを子どもが親に教え「変えてみよう」と変えてみたら、「オーガニックがおいしい」「体の調子がよくなる」とだんだん輪が広がります。

世界的に有名なハンバーグの会社の製品のお話し。2010年10月16-17日のThe Weekend Australianの記事です。

ニューヨーク発信:ニューヨークの写真家、Sally Daviesさんが6ヶ月前にハッピーミールを買いました。今でもハンバーグとチップスの形が崩れずそのままです。このニュースに人々はSallyさんの作り話ではないかと疑っています。Sallyさんは「友だちと賭けをして4月10日にハンバーグとチップスを買いました。私は写真を毎日撮り始めましたが、全然変わらないのです。ある日においがしてきましたが、それは消えました。少し縮みましたがカビははえません。はじめの日とほとんど変わっていません。」 記者は臭いがしないのを確認しましたし、2匹のSallyさんの犬は見向きもしません。ハッピーミールがこのように長い間形が変わらないことは健康に問題はないのだろうか?とたくさんの人に疑問を持たせました。ハンバーグの会社は 「毎日新鮮なものを作っている。どうして変わらないかを説明する事は出来ない。」と言っているそうです。

映画の中で「蜂が世界中からなくなったら地球から食べ物が無くなる。」「農薬剤を使った土地は雨がしみこまず、オーガニックでミミズが耕している土は雨がしみこむ。」「子どもが癌になったのはお父さんが果樹園に農薬を撒いていたから」など、「教育は食育」と考えさせられる話題で一杯でした。


4) Organ Donation Research Analysis アンケートにご協力ありがとうございました。

11月20日に会議で 最終レポートに関して話し合いをしました。中間報告としてお知らせしておきます。

アンケート結果のみからの考察になりますので(今回は参考文献を使用しないとのことにて)、読み取れることは限られますし、かなり私たちの主観による考察になってしまうかと思われます。また、アンケート結果にも重複回答なども入っているようなので、正確な値は出ないとおもわれます。研究の限界なども挙げたほうがよういのではないかと考えます。 

考察

・83%の回答者が臓器移植に関心がある→関心があると答えたもののうち、新聞・雑誌で話題になっているからと答えたものが57%、テレビ・ラジオで話題になっているからと答えたものが47%いた。これらのことからメディアから多くの移植に関する情報を得ていること、メディアから影響を受けていることがいえる。そのため、今後の移植医療の周知においてメディアを利用することは有効であると考えられる。

・家庭での会話で話題になったから関心があるとしたものは23%と3割に満たず、身近な問題として考えているものが少なく、家族間で臓器移植に関する話がされていないと思われる。

脳死での臓器移植について本人の意思をどのように取り扱うべきかの問いに対して、本人の意思表示がなくても何らかの形で脳死での臓器提供の意思を確認できる場合、臓器提供を認めるべきが53%であり、本人の生前の意思を尊重したいと思うものが半数以上であった。一方、本人の意思が生前に確認できていない場合、提供を認めるか否かは家族の判断に委ねるべきが50%と半数であった。これらのことから、本人の意思表示がない場合、家族判断に頼るとするものが多いが、実際家族間での話し合いの機会は少ないと思われる。そのため仮に臓器提供の判断を求められる立場にたったときに、混乱や戸惑いを生じる可能性があると考えられる。

・日本での臓器移植の法律では、心停止後に腎臓と眼球については提供ができることを知っていたかの問いに対して、69%が知らなかったと回答していた。臓器移植への関心は83%のものがあるものの、移植の内容を知らないものが多くいることが分かった。

・15歳未満の者の臓器提供の意思について、53%のものが15歳未満であっても本人の意思を尊重すべきと答えており、仮に自分の家族のうち15歳未満の方が脳死と判断され、その方が脳死からの臓器提供の意思を表示していた場合、53%が尊重し提供を認めるとしていた。これらのことより、15歳未満であっても本人の意思は尊重したいと願うものが多いことが分かる。

・オーストラリアの臓器移植について十分な情報が得られているかについて、そう思わないとするものが66%と6割以上を占めており、そう思うとしたものが3%であった。このことからオーストラリアでの移植に関する情報が十分得られていないと考える邦人が多いと言える。この結果から邦人向けの情報提供の少なさが考えられ、情報提供方法の提案として、日本語のパンフレットや情報誌、HP作成、日本人移植コーディネーター(英語での説明から日本語への説明、仲介役)の配置などがあげられる。

また家族間で臓器移植が話題になることが少ない結果も含め、子どもに対し教育機関(学校など)での教育も視野に入れ、臓器移植を考えるきっかけを与えることも有用だと思われる。また、学校で学んだことや興味をもったことを家庭に持ち帰り、家族間で話すことで移植に対する関心が高まると考える。

・どのような情報が欲しいかとの問いに対して、臓器移植の安全性など移植医療の情報が欲しいとするものが69%と最も多く、次いで臓器提供の意思の表示方法、臓器移植実状況、選ばれ方などの臓器提供の流れが61%であった。このように移植の流れやその際に生じるであろう可能性について知りたいとするものが多く、オーストラリアでの移植の現状やその際のマニュアルなど邦人向けの情報発信が必要であると思われる。

・アンケートの回収数の少なさから、こういった臓器提供医療のリサーチに消極的であることそのものがまだまだこの問題のむずかしさがあるのではないかと考える。

・今回のアンケートは集計数も少なく、また対象にも偏りがあるため、正確な情報が得られず結果から得られる情報に限界がある。今後の研究課題としてアンケートの配布方法、回収方法、アンケート内容、対象の選定など熟慮が必要であると考える。

Researchers : Ryoko Kondo, Kiriko Furuta, Asami Okazaki, Misato Taniguchi, Tomo Fukada, Yuriko Takahashi, Jiling Tong    


5)11月23日 Newport Educatio Centreでの Cooking School レポート

ボランテイアの中でお料理が大好きなAsami先生の最初のお料理教室です。打ち合わせX4回。メニューの選択、つくり方の説明、それを英語で作り上げるという重労働になりました。11月20日には臓器移植の打ち合わせ会議がありましたので、参加者の皆さんに試食をお願いし、“Good!” といわれて本番に臨みます。前日、Education CentreのSallyさんから「新聞に住所を入れるのを忘れていた」といわれ、参加者は2名のみ。それでもキャンセルはしないと言うので、語学学校を1日休んでのチャレンジです。Korean Welfare Association of Victoriaの Haeun(ハウン)さんが 英語での解説役を引き受けてくれました。打ち合わせのとき「メニューは?」「つくり方は?」と一応説明をし、ぶっつけ本番の合同作業でした。ちょうど気温が高い日でどうなることかと心配しましたが。。。。

内容:

メニューは、家庭料理で肉じゃがとお好み焼き風ジャガイモパンケーキ (メニューのご希望があれば送ります。ここでは省略します。)

Asami先生が、これらをメニューに選んだ理由は、「日本は食品が高く家庭の主婦はいかに安くおいしいものを作るか毎日工夫をしている。今日選んだメニューははじめに2日分の材料を用意し、2晩目は前日の材料の残りで作る事ができるから。」「肉は豚肉、牛肉、鶏肉 なんでもいいが、西側の郊外には宗教が豚・牛を食べるのを禁じる場合があるので今日は鶏肉をつかう。」「日本で‘いも’というのはさつまいも。ジャガイモは’じゃがたらいも’といわれ日本にはインドネシアのジャカルタから入った」「調味料はお酒を入れるが高いので、今日は調理用のドライ・ホワイトワインをつかった。」「電熱器がありましたが遅いので、調理に時間がかかりすぎそうでしたが予備で持って行ったガスボンベの卓上調理器が役立った。」

お好み焼きにかけるソースに日本のブルドック・とんかつソースをだしたら人気があり「どこで買えるの?」「HPソースと同じか?」など聞かれました。「Sallyさんは ご主人が魚釣りが好きで今は鯛が良くつれているが食べきれないでいる」と言ったので、新鮮な魚を手にいれる機会が少ない私たちは「今度釣れたら声をかけてください!とりに行きます。いろいろな魚料理が出来ますよ。」

Asami先生の感想:
お料理をつくるのは好きだけれど、メニューやつくり方を英語で作るのに時間がかかってしまいSallyさんやHaeunさんに連絡が遅くなりました。勉強になりました。材料は事前にカットしてあり熱を加えるだけにしておいたので、1時半から3時という時間の範囲内できちんとできたのはうれしかったです。調理している時Haeunさんが説明してくれて助かりました。次回はもっと追加の説明なども考えて「間」が持つように計画したいです。

Sallyさんから :
Asamiさんが準備してくれて大変良かったです。日本のお料理の説明が入っているので面白かったです。残り物を使うというのも世界中の主婦の共通の話題。来年は夏休み明けの2月からセンターが開くので、今度はしっかり広告を載せて人を集めたい。ありがとう!

まずは 成功の一幕でした。


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