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メルボルン国際日本語学校

長山校長先生、就任のご挨拶

今年の5月1日付で、長山光治氏がメルボルン国際日本語学校(通称「土曜校」)の校長職に就任された。
そこで、長山氏に就任のご挨拶をいただいた。


就任のご挨拶

初めまして。この度メルボルン国際日本語学校(土曜校)の校長に就任いたしました長山光治と申します。何卒宜しくお願い申し上げます。本校で教えるようになったのは1998年からで、その翌年に小学6年の担任となり本年6月まで無遅刻無欠勤で務めて参りました。初めて教えた子供達の中に今年大学を卒業して私の娘が通う現地校に日本語教員として赴任してきた教え子がいたり、時折日本から大学生となった卒業生の便りが届くたびに、時の流れを感じざるを得ません。土曜校は今年度創立25周年を迎えましたが、これまでに数多くの卒業生を送り出すことができましたことは大きな喜びです。

私が教え始めた頃の土曜校は、ブライトングラマースクールより校舎を借用し、在校児童生徒数も200人を超えた程度であったと記憶しています。そのしばらくの間は横ばいで推移していたものの、次第に増加し始め、特にこの数年の間の増加は著しく、現在では450人を超えるまでになりました。この間校舎をブライトンからキルビントンガールズグラマースクールそしてオークリーサウスプライマリースクールに移転して現在に至っています。

在校生が450人を超える大規模校となったいま本校は新たな方向性を見出さなければならない重要な転換点に差し掛かっていると言えます。1つはメインストリームの複線化です。本校はいま、児童生徒間の日本語能力格差の拡大という現状に直面しています。これまでのような日本の教科書を使っての一斉授業では、基礎学力を習得することができず、子供によってはわからないまま学年のみが上がっていくというケースが顕在化してきました。こうした事態を解消すべく、メインストリームを目的別に複線化することが昨年度より検討されています。

いま1つは入学希望者を受け入れるだけの施設が確保できていないためにウェイティングで入園、入学できない園児・児童への取り組みです。入学希望者を受け入れるだけの教室数の確保も早急に対処しなければならない問題です。長期にわたって入学制限を実施することは補習授業校としての社会的責務を果たしていないことになり、決して好ましいことではありません。

このように本校は様々な問題に直面しております。校長に就任してまだ間もないですが、関係各位と協力して、これらの重要課題に取り組んでいるところです。今後も多くの方々のご支援を頂戴しながら、本校の進むべき方向を模索して参る所存です。
何卒、これまでと変わらぬご支援、ご協力を賜りますよう、改めてお願い申し上げます。

長山光治
メルボルン国際日本語学校 校長
 

メルボルン国際日本語学校
HP:  http://www.misj.org.au/
 住所:Oakleigh South Primary School, Riley Street, Oakleigh South  VIC 3167
電話:(03)9025 6787   (土曜日のみ)
携帯電話:(校長) 0425 881 600      (事務) 0425 881 601 「転出入事務・教育相談」
メール:(校長) principal@misj.org.au     (事務) info@misj.org.au 「転出入事務・教育相談等」

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