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ANE E-News December 10-003

1) Organ Donation リサーチ を提出する期限が今月一杯です。

リサーチャーのみなさんのおかげで結構中身の濃いものが出来上がってきています。提出後、みなさまにもお送りします。いろいろ死に対面することなど、考えることがたくさんでレポートの仕上げというのではなく、これから考える材料になるのではないかと思います。最終準備にかかりましたが2006年3月15日、実りの会で講演者をお呼びしたときのレポートが出てきました。

Donate Life(臓器移植の啓蒙に携っているグループ)のRuth Irvingさんをお招きしてお話を伺いました。赤十字の血液サービス機関の一部で、ヴィクトリア州タスマニア州をカバーしています。5人の臓器移植コーディネーターはシフトで24時間7日間常時待機をして、臓器ドナー(提供者)と受け取る人のマッチングをしたり、家族の理解を深める役割を果たします。臓器が取り出される作業を家族の代わりに見届け、事情が許す限り移植される作業も見届けます。この他にRuthさんのような40人のボランティアがおり、(メルボルン市内に26名、ヴィクトリア州/タスマニア州の田舎に14名)一般の人々への教育活動、学校に出向いて移植に関する正しい知識を伝えています。

臓器移植は、肝臓、腎臓、心臓、肺、角膜、すいぞうを含む臓器と、皮膚、心臓の弁膜(ティシュー移植)にわけられ、Life Giftは前にある臓器を取り扱います。モットーは”Think, Talk & Tell”で臓器移植とはどういうことか考え、他の人たちと話し合い、特に自分の意思を家族に伝える事を奨励しています。オーストラリアでは約500万人が登録していますが、自分の意思を家族に伝えていない場合、残された家族の意思が尊重されてしまいます。

オーストラリアでは個人の選択が許されますが、ヨーロッパの一部の国々では(スペイン、オーストリア、ベルギー、オランダなど)希望しないNoという意志を伝えていない場合は交通事故など緊急な場合には、自動的に健康な臓器を待ち望んでいる人に移植します。オーストラリアでは2000人の人が健康な臓器を待ち望んでいますが、毎年その内の10~15%の人は待てずにお亡くなりになります。現在約1400人が腎臓を待っています。待つ期間は平均5年ですが、登録した順番ではなく、コンピューターで血液型、大きさ、その他の適正度が全てマッチした場合しか移植は行われません。オーストラリアの移植技術は世界でも指折りの成功率を持っています。

死の決定は、心臓の停止(全死亡の99%)と脳死(1%)でどちらかがおこれば死と確定されます。ここ数年心臓が停止した後の約2%ほどが医学の進歩と共に臓器移植が可能になりましたが 脳死の場合には 準備をする時間が少し長いので、マッチングをする事ができます。家族の同意なしには、移植手術は行われません。

2006年 オーストラリアでの提供者は200人、受け取った人は800人です。これは一人の人がいくつかの臓器を提供する場合があるからです。たとえば腎臓は2つあるので2人の人に移植されたり、肝臓は2つの部分に分けられ別々に与えられる場合もあります。この数は少ないと思うかもしれませんが、医者は最後まで患者を救う努力をしますし、シートベルトやエアマットで車の事故でも生存率が高まったためです。どうしても救えない場合のみ移植されます。脳死の確認は移植に関係のない医師が二人別々に「脳死」『心臓の停止』の判定を下します。くびにけがをし、脳に血が回らない場合にも脳死がおこります。手術は普通の手術と同じ様に慎重に行われ、傷跡も見えにくいようにきれいにあわせます。

提供者の年齢はすい臓(10~50歳)肺(2~60歳)心臓(2~60歳)腎臓(1~75歳)肝臓(1歳半~75歳)角膜(0~85歳、先日は92歳の方の角膜も移植され成功しました)で「年をとりすぎている」という事はありません。心臓の場合は取り出してから2~4時間しか機能しませんが すい臓は12時間ほど温度管理をして保存できるので、他州に送られることもあります。腎臓などは家族同士で完全にマッチする場合が多く、父から子どもへ、一方を移植し、双方とも長い間 健康に生活する事も出来ます。

時によると提供者の家族が与えられた人の「その後」を知りたい、受け取った人が提供者の家族に御礼のカードを送りたいと希望することもあり、その場合はコーディネーターが間に入って希望をかなえてくれます。ただし、直接名前など知らせる事はありません。

「提供したい」と希望していても、移植前に血液をはじめ、感染する病気を持っているかどうか、全てのテストを行うので、受け取る人が他の病気にかかることはありませんが、コンピューター上完全なマッチをしても反作用が起こり、受け取った人の身体に拒否反応が起こる場合もあります。2005年に登録内容が「Intent」から「consent」にかわりましたので、(ニュースレターに新しいフォームを同封しますので)、再登録をなさる事をお勧めします。(抜粋終わり)

12月16日、前役員の方と話しましたが助成金があまるようでしたら、英語版のレポートを今度は日本語でまとめ上げ、日本の機関へ送りオーストラリアの事情を知らせる2011年のプロジェクト経費に回してもよいでしょう、といわれました。楽しみにしていてください。


2) 日本と豪州の先住民族の文化交流オーストラリア・ツアー2011

豪日交流基金ならびに在メルボルン総領事館後援事業と決まりました。ANEは3月4日、Federation SquareでのPerformanceと3月6日Tokyo Ainu DVD 2時間映写会の応援でお手伝いします。

2011年2月24日 日本発
2011年2月25日 タスマニア州ローンセストン着
2011年3月2日まで タスマニア州のアボリジニ団体Mersey Leven Aboriginal Corporation
を中心に交流
2011年3月2日 メルボルン着
2011年3月7日まで メルボルンにて活動
2011年3月8日 メルボルン発
2011年3月9日 日本着

このお手伝いでタスマニアのグループとも接触ができました。メルボルンに長く住んでいても、タスマニアには行った事がない方も多いようです。環境保護活動、エコツアーもあるようですので隣の州の皆さんとももっと交流できればいいですね。

タスマニア行程の責任者は豪日交流基金への申請者のMr. Phillip Bassett-Cowenです。(丸々とした体つきなので、みんなからWombatと呼ばれています。)
彼はMersey Leven Aboriginal Corporationの会長です。この組織は最近Six Rivers Aboriginal Corporation (6RAC)と名前を変更したとのことです。
ピーター(Peter Sims)は環境保護活動家で、タスマニア北西部のターカイン原生林(The Tarkine)の保護を中心に活動しています。また、6RAC、とりわけWombatの活動を支援しています。DevonportにあるTiagarra Aboriginal Museum設立にはとても尽力したと聞いています。

タスマニア(オーストラリアの最も南の島)と北海道(日本の最も北の島)―アイヌとアボリジニの活動を通して、観光・文化交流など、輪が広がりますように。 




3)ボランテイアで昨年、日本の庭師さんを貸し出した時(?)に受け入れていただいたYukaさんからのお知らせです。ちょうどクリスマスのプレゼントにも良いのではないでしょうか?

庭木の貰い手を探しております。もみじ、松、貝塚、南天、桃(アーモンド)、桜、ツツジ、椿、笹 など。盆栽もたくさんあります。

日本庭園を作ることを夢見て、たくさんの木を育てていましたが、
家族で日本に引っ越す事を決意しましたので、大切に育てて下さる方、
趣味で盆栽を始めたい方、クリスマスやバースデープレゼントにとお考えの方など
探しております。

木はすべて鉢に入っており、なるべくたくさんの方にお安く引き渡したいと思っております。

見学やお手入れの相談など、気軽にお問い合わせ下さい。

優香 0413560499   yuka.jackson@yahoo.com.au




クリスマスまで あと1週間 今年も速く時間がたちました。



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