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2015 Bangor Chardonnay

はじめまして。

今回からブログ書くことになりましたNishです。

現在、メルボルンの某レストランにソムリエとして勤務しながら、日本から日本酒やワインの輸入もしています。

大阪府出身で、東京、ウェリントン(NZ)、シドニーとレストランを巡ってメルボルンにたどり着いたのが5年前。

最近は、親子でテニス三昧(オーストラリア・オープンのおかげですかね)。マラソンも好きだけど、長距離はご無沙汰気味。家でワインやビール、たまに日本酒飲んでいるから仕方ないのかなぁ。

お酒を飲む理由は星の数ほどあるので奥さんの目が…。

 

ここでは毎回、ワインを中心にビールや日本酒なんかも紹介していこうと考えています。そしてそのお酒に合う簡単な料理紹介も。
ワイン選びっていつも悩みますよね。いつもはボトルショップの店員さんのお薦めで買っているかもしれません。
でも、ちょっと違った角度からワイン選びをしても新しい発見があっていいんじゃない?

 

さて、初回のワインはタスマニアからです。

っていうのも、ホリデーでタスマニアから帰ってきたばかりなのです。

ホバートからだとポートアーサーに向かう途中にあるワイナリー”Bangor Vineyard”

                                                                                                                                                                                                                                           

なだらかな丘にぽつりとある小さなオイスターシェドというコテージ風のテイスティングルーム兼レストラン。景色が良くて開放的です。

外の席で、視界に広がる葡萄畑を眺めながらワインを楽しむって最高ですね。

ちなみにうちの息子君(10)、オイスターに目がない! ということでオイスターをぺろりと頂きましたとさ。

 

 

さて、ワイン!!

ここBangorワイナリーのスパークリング・ワインはタスマニアらしく最高のアペリティフを演出してくれると思います。辛口のリースリングはオイスターとのマッチングが良かったなぁ。ピノ・グリはフランスのアルザス風でしっかりとした味わい、そしてピノ・ノワールもいいですね。

今回紹介するのは2015 Bangor Chardonnay。このシャルドネは、皆さんもご存じChablisに近い印象。Chablisでも1er Cruクラスの少し樽のニュアンスを感じるタイプに似ているんですよ。

Chablisって、一般的に樽のイメージ無いですが、造り手によって樽醗酵や樽熟成させることが多々あります。ただ、エントリーレベルのPetit ChablisChablisに樽を使う事は稀。

 

さて、テイスティングしてみよう。まずグラスの中から飛び出してきたのは潮の香り。塩っぽい海藻風ミネラルの香りにレモンブロッサムや洋梨、カシューナッツのニュアンスが深みを作っているようです。

口に含めば、レモンドロップ的な果実味はチャーミングで、ナッツの風味とミネラルたっぷりの酸味がしっかりと味わいを構築し余韻も楽しませてくれます。

 

このシャルドネに合わせるなら南フランスのコルシカ料理Scampi tartare with toasted Hazelnutsなんていかが。

もしくは贅沢にアワビ料理もいい。私の知り合いにアワビ取りの名人がいますが、彼には蒸しアワビを軽く海藻バターでソテーして頂きましょう。きっと美味しいはず。

Bon appétit!


Bangor Wine and Oyster Shed
20 Blackman Bay Rd, Dunalley TAS 7177

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