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2016 Gestalt The Fugue

こんにちは。

 

よく聞かれる質問にどんなワインが好きですか? なんてのがあります。

非常に難しい質問。好きって言っても、季節や、どんな食事(ランチそれともディナー)と、どんな人と飲む? その時の自分のブーム?

だから、ビール(!)って答えたりする時もある。気にせず飲めるから。

逆に嫌いだなぁというワインは? うーん…巡り合ったことがないと思うな。だってワインにはそれぞれ個性ってもんがあるでしょ。

 

ちなみに今の自分のワイン・ブーム? 多分ブレンド好き。

前回紹介したThe Wine Farm2016年のヴィンテージでシラー(シラーズ)とピノ・ノワールのブレンドなんて造っています。

オーストラリアはワイン新世界の国。美味しいものを造ればOKですよね。

ブレンドすることによって新たな可能性なんて楽しいじゃないですか。

 

現在働いているレストランのワインマッチングの一つにカクテルがあります。それは、やや甘口のリースリングに少しだけスペインのドライ・ヴェルモットを加えたカクテル風。

リースリングの果実味を口の中で楽しんだ後、辛口のフィニッシュにほんわか乾燥ハーブと丁子のようなスパイスが充満。こういうワインのあり方もいいんだなと思っています。

 

 

さて今回のこのワインは、そうブレンド・ワイン。サウス・オーストラリアのアデレード・ヒルズの白ワインで、サヴァニャン、ゲヴェルツトラミネール、そしてプティ・マンサンのブレンドです。ゲヴェルツトラミネールはご存知の方もいると思うけれど、他の2種類の葡萄品種は?

ゲヴェルツトラミネールのゲヴェルツとは、ドイツ語で香辛料を示し、スパイスやライチ、そしてトルコのお菓子ターキッシュ・デライトの香りが特徴。

サヴァニャンは、もともとフランスのジュラ地方で作られる白葡萄品種。酸化熟成させたヴァン・ジョーヌ(黄色ワイン)でも有名な品種。

プティ・マンサンは、フンランス南西部の品種で甘口ワインで有名だけれど、もちろん辛口白ワインも造っています。

 

さてテイスティング…レモン・ゼスト、白桃、花梨、ベイ・リーフ、アーモンドの花など爽やかさのある香りが特徴です。バランス感のある果実の味わいにフレッシュな酸味が奥行を広げ、余韻に感じるちょっとした塩味が絶妙的。ややセイバリーで料理にも合わせやすい白ワインに仕上がっているのです。

料理に合わせるなら、”Garfish in Dukkah Crumbs with Lebanese Style Cabbage Salad”

 

Bon appétit 

 

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