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2016 Colab and Bloom Tempranillo

こんにちは。

Nishです。

今日はコルクの話。

コルクというのは、コルク樫の樹皮からできています。ちなみにもっとも生産量の高い国はポルトガル。なんと樹齢45年(!)のコルク樫が最初の収穫年になるのです。その後は9年ごとにしか収穫できません。つまり9年分の年輪を剥がして加工することになるのです。とっても貴重な資源と言う訳です。

そして出来上がったコルクに、天然コルクと圧縮コルクと2つに分けることができます。

天然コルクとは、樹皮を縦方向にそのまま円筒形に型抜きしたもの。

圧縮コルクとは、コルクの屑を集めて成形したものと、その屑集めのコルクの両端を天然コルクを貼り付けたものとの2通りがあります。

天然コルクは圧縮コルクよりも価格が高く、だいたい5倍の値がつけられます。

圧縮コルクは密度が一定していない為、空気を通しやすく、天然コルクよりもワインに影響する酸化の過程が早いという欠点があります。

その為、熟成の必要なワインには天然コルクを使用することが多く、比較的早飲みのリーズナブルな価格帯のワインには圧縮コルクが良く使われる傾向があります。

 

ここオーストラリアでは、スクリューキャップを使ったワインが多いですね。密閉性やコルク臭の心配もないなどの理由で幅広く使われています。

 

私個人的にはコルクが好き。熟成という複雑なワインのプロセスにはコルクがいいのではという意見があります。また仕事上ソムリエとして、やっぱりコルクスクリューでワインの抜栓を行った方が雰囲気がある(⁉)ように思うのですが。スクリューキャップだとなんとなく味気ないものね。
 

 

さて、今回のワイン。

2016 Colab and Bloom Tempranillo

 

今回はTempranillo(テンプラニーリョ)。我が家ではテンプラさんと呼ばれているスペインの黒葡萄品種。料理に合わせやすいので家でよく飲みます。このワインはサウス・オーストラリア産になります。

濃縮されたプラムの果実味に、白胡椒、ユーカリ、なめし皮、チョコレート、ローズマリーの茎、そして鉄っぽい香りを発見することができます。

口に含めば、ジューシーで若々しい果実味が充満。しなやかな酸味と柔らかなタンニンが融合し、そして伸びやな仕上がりを演出しています。

マッチングの料理:料理本”CUBA the cook book” から”Tender shredded beef”

 

Bon appétit 

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