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2014 Pyrenees Ranges Wines ‘Geoff Oliver’ Cabernet

こんにちは
 

Nishです。
 

今日は、スクリューキャップについて。
 

スクリューキャップがワイン市場に登場したのが1970年代。

新世界ワイン生産地のオーストラリアやニュージーランド、カリフォルニアなどのワイナリーで、スクリューキャップが登場後すぐに採用に踏み切りました。

なぜなら、コルクに比べて手軽に開栓することができ、天然コルク特有のブショネ(コルクによる劣化)を100%防ぐことができる優れもの。
一般的に天然コルクを使用すれば5%~8%(!)はブショネが発生すると言われています。

ただ、天然コルクに比べてコストが低く、安価なワインに多く採用されてきた歴史から安いイメージがついてしまったのも現状。

近年はニュージーランドで90%以上のシェアを獲得し、ここオーストラリアでも多く使用されるようになったため、当然ながら高級ワインにも採用されることで少しずつイメージの払拭がはかられつつあります。

その反面、特にヨーロッパの高級ワイン市場では、“最高の天然コルクこそが最高の熟成を持たらす”、と頑固に信じている人も多い。

けれど、天然コルクの場合はブショネの問題の他に、ワインを寝かせておかないと乾燥してコルクが痩せてしまい、劣化の原因になります。

合成コルクはというと、ブショネの問題もコルク痩せの問題もないけれど、長期熟成させる際にコルクが劣化してしまうため、若飲みのワインにしか適していない。

また、ある程度の劣化が軽減されるテクニカルコルクは、天然コルクを混ぜてつくられているため、ブショネの問題に突き当たってしまうそうです。

一方スクリューキャップの白ワインは30年経っても劣化することなく良好なアロマが保たれているという報告もあります。

個人的にはコルクの方が好きだけれど、コルクにこだわり続けることは難しいかなぁ。


 

 

さて、今回のワイン。
 

2014 Pyrenees Ranges Wines ‘Geoff Oliver’ Cabernet

 

最近よく訪れるバララットのボトルショップで何度も購入しているワイン。なかなか良い熟成感。密度が高く、コクのある果実味とスパイスが立体感を構築しています。締まりのある酸とドライなタンニンがメリハリをつけて余韻を楽しまさせてくれます。ダーク・チョコレート、ブラックベリー、鉛筆の芯、干しイチヂク、オールスパイス、そしてタバコの香り。

 

料理:料理本のPersianaからTray-Baked Rose Petal Lamb Chops with Chilli & Herbs”。

Bon appétit 

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