THANH HA 1
◇ THANH HA 1 ◇
◇ THANH HA 1 ◇
時々「さっぱりした麺類が食べたいなぁ」と思った時に、フォーを食べたくなることがある。コリアンダーの香り、レモンを搾って食べるスープのさっぱり感、麺のもちっとした感じを想像すると、たまらなく食べたくなる。ベトナム人街の様相をしているリッチモンド（Richmond）のヴィクトリア・ストリート（Victoria Street）へわざわざ食べに行くこともしばしば。
ベトナム（正式名はベトナム社会主義共和国）はインドシナ半島東岸にある南北に長い国家で、北を中国と、西をラオス、カンボジアと国境を接している。15年近く続いたベトナム戦争以後、アメリカとの関係はサイゴン陥落、ソ連崩壊を経て、ドイモイ政策後に国交が復活した。現在、ベトナム政府は経済・外交などで対アメリカ接近を基本政策としており、一般のベトナム人も経済向上のためにはアメリカとの関係を緊密にするべきだと感じている。このような考え方ができるのはベトナム人があまり過去のことを恨まず、未来志向の強い民族であるからだと言われている。
観光名所の一つであるホイアンには、かつての日本人街があることでも有名。鎖国前、交易のあった頃に日本人によって作られたと言われ、今でも現地の人に大切に使われている。提灯に〝フェホォ”と書いてあるが、これは当時のこの町の呼称。ホイアンの日本橋は世界遺産に指定されている。
ベトナム料理は、中国文化や植民地統治時代のフランス文化などの影響を受けており、あまりクセがなく、マイルドな味付けなのが特徴。香草類をたくさん使用した素朴な料理も多い。小魚を塩漬けにして発酵させた魚醤などの発酵調味料を使うことも多く、麺類や春巻の皮などは小麦ではなく米から作ることがほとんど。このため、麺類には全般にあまりコシはない。ヤギ肉やスッポンも良く食べられている。
＊ MENU ＊
●333 / $3.00
ベトナム・ビールのひとつ。ベトナム語で「333（バー・バー・バー）」。味は薄め。キレが良く、スッキリ爽やかな味わいは日本人の味覚に合っていると思う。暑い土地柄も左右してか、グラスに氷を一杯入れ、そこにビールを注いで飲む、というのがベトナム流だ。某スタッフがベトナムで3本の指を立てながら注文をしたら、3本でてきたという逸話がある。
●Vietnamese Pancake with Meat & Prawn / $13.00
ベトナム語で「バイン・セオ（Banh xeo）」。粉とココナッツミルクを混ぜてパリッと焼いた皮で豚肉、エビ、モヤシなどを包んでいる。一口大にちぎって、香草などと一緒にサンチュに似た葉に包み、ヌクチャム（※）に浸して食べる。屋台で売られている庶民の味。
●Rice Paper Rolls with Prawn / $6.50
生春巻きはやっぱり外せない。中に入っているものはシンプルでヘルシーなのに、頬張って食べるのが楽しいし、もちろん美味しい。ヌクチャムあるいはピーナッツの2種類のソースを付けて味わえる。
●Rice Noodle Soup with Sliced Beef / $8.00
フォーもツルツルして、素朴な米粉の麺が美味しい。たっぷりのモヤシとコリアンダーを入れて食べる。シソの葉を入れて食べるのがこのお店流。ベトナムではシソの葉を入れて食べないが、シソのいい香りがして、麺とも相性良し。ぜひお試しを。
●Mixed Nuts, Seaweed Drink and Longan Drink / $3.50
海藻とコーヒーが一緒に入っているドリンク。主に昆布の茎が底に敷き詰められていて、その上にライチ、ナツメ、麦、ナッツ。クラッシュした氷とシロップが入っているのでかき氷感覚で食べられる。この組み合わせから味が想像できない…が、意外にもかなり美味しい。昆布出汁が利いているけれど、味は甘い。コーヒーの味はしないので、あまり飲み物といった感じがなく、むしろデザートのよう。
※ヌクチャム
ヌクマム（魚醤）、砂糖、チャイン（ベトナムのライム）の絞り汁、酢、唐辛子、ニンニク、水などを混ぜ合わせて作られる。酸味がとてもきいていて、唐辛子のピリッとした辛さもあり、さっぱりとした味わい。
THANH HA 1
住所：172 Victoria Street, Richmond VIC 3121
TEL：
FAX：
営業時間：月ー日 AM9:30-PM10:00
